9月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:848
ナイス数:105
波〔新訳版〕の感想
まるで詩編のような、朗読劇のような。(アタマの中で大声で読む、というワザを使った)幻想と現実の間で思考が飛躍する。物語らしきものはない。見たこと感じたこと、あるいは批評をそのまま吐き出すモノローグ。それはとてもカラフルだったり、ある時は眩めく映像。日が昇って沈む間に人の一生は終わる。日が沈んでいる間でも波は寄せては返し、そしてまた新しい日が昇る。人の営みとはそんな些細なことなんだろう。やはりこの作品は詩だ。若い頃だったらいちいち引っかかって読み切れなかったと思う。
読了日:09月19日 著者:ヴァージニア ウルフ
存在のすべてをの感想
面白かった!久々に残りのページを惜しみつつ読了。定年間近の新聞記者がすでに時効となった二児同時誘拐の真相を追う。空白の3年間に何があったのか、画壇の内幕、刑事と記者の執念、もどかしい恋愛模様と、とにかくオススメ!(以下ネタバレ考察)貴彦は自首前に朔之介に500号の絵を託し自首前日に拉致され殺害される。身の危険を感じた優美は失踪。鬼畜兄はその後も生きていて詐欺で逮捕。布団乾燥機の絵は2枚あった。門田が見たものは神田の倉庫にあった12枚のうちの1枚。(門田パート全部読み返した)最後に、、亮と里穂は結婚します!
読了日:09月03日 著者:塩田 武士
読書メーター