今の自分のやっていることに、「成り切る」ということが修行の最大要件です。
どんなものでもよいので、「一つのものに成り切ればよい」のです。
「成り切る」ということは、成り切った中に自分が無いということを「自覚」
して頂きたいと思います。
「自己の三昧自己また知らず」という禅語があります。
成り切らない限りは自己が有(在)るということです。
ですから自己の三昧の状態を自己が知(識)っていれば、知(識)っているだけ
三昧の外にいるということに、気が付いてもらわなければなりません。
日々の生活が油断のない生活に変わって来るのが修行でなければなりません。