活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

分かるということ(現代の様子)8

2018年04月13日 | 法理

私たち衆生が常々「分かるとか分からない」とかいっている世界は「ものの本質」

ではありません。

「認識の世界、意識の世界、次元」でのことです。


別の言い方をすれば、「過去の次元のこと」です。


本来「過去と未来を分け隔てている今とは何かということ」が、一番問題にならなければ

ならないはずなのに現代の世の中では、一見その問題は説明だけで間に合っている

(解決している)為に、日常生活を営んでいく上に於いては(それだけで一向に不自由が

無いということで)ものの本質を知(識)ろうとしないのです。


そういうところから、何時までも「無明」に滞り、「事実、今の事実、今の自己の様子」

についての究明が疎かにされる訳です。


しかし、「知(識)るということ(分かるということ)」は、「道(法)を得る」為には

一度はどうしても通らなければならないことなのです。