「此の物(私たち衆生)」は、例えば分けていうと、「肉体と精神」ということです。
この機能の働きに因って、「此の物(私たち衆生)」の中に受け込む作用があります。
その働きを受けるものが「色受想行識(しきじゅそうぎょうしき)」です。
一、「色」とは肉体(目に見えるもの)です。
他の「色受想行識」は精神作用で即ち心の働きです。
二、「受」とは向こうから受け込んで来るすべての物の感覚です。
先程の「花」の例のように、花を見た瞬間に「花そのもの(一つのもの)」に
成れなかった為に、その後に起こった感覚です。
三、「想」とは想像して「是非善悪」を判断する作用です。
四、「行」とは「活動」です。次々に起こしていく意識の作用です。
五、「識」とは分別する作用です。