活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

分かるということ(色受想行識)3

2018年04月08日 | 法理

「此の物(私たち衆生)」は、例えば分けていうと、「肉体と精神」ということです。

この機能の働きに因って、「此の物(私たち衆生)」の中に受け込む作用があります。


その働きを受けるものが「色受想行識(しきじゅそうぎょうしき)」です。


一、「色」とは肉体(目に見えるもの)です。

   他の「色受想行識」は精神作用で即ち心の働きです。


二、「受」とは向こうから受け込んで来るすべての物の感覚です。

   先程の「花」の例のように、花を見た瞬間に「花そのもの(一つのもの)」に

   成れなかった為に、その後に起こった感覚です。


三、「想」とは想像して「是非善悪」を判断する作用です。


四、「行」とは「活動」です。次々に起こしていく意識の作用です。


五、「識」とは分別する作用です。