活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

道について考える3

2018年04月22日 | 道のこと

悪あればこそ善は善として使命し、醜あればこそ美は美として生命するのです。

悪を浄化して心用の悪とし、必然悪として生(活)かすのです。


悪は悪にのみ働きかけ得るのです。

善に向って働き掛けても善はビクともしないのです。


ビクつき悪に引き込まれるのは、己れ悪が在るからです。


天国を動かす力は地獄であり、光明を輝かす力は暗黒である。

地獄は天国あるが故であり、暗黒は光明あるが故であるのです。


大いなる平衡が保たれている故に、呼が強く成れば吸も強くなり、吸が長くなれば

呼もまた長くなるのです。


地獄なきところに天国はなく、天国を思念するところに地獄を生ずるのです。

善を思念するところに悪を生み出すのです。