「方便」というものは仏教語です。
広辞苑に拠れば、
①「衆生を導く巧みな手段、真理に誘い入れるために仮に設けた教え」
②「目的のために利用する便宜の手段」
と記されています。
本来、仏教における「方便」というのは、「その人(その人の今いるところ)」
から「成仏の道」は一番近い道を選んだのを「方便」というのです。
ですから、「方便」というのは、好い加減なことではなくて、
「今の人、それぞれの人」がそれぞれの立場にいるわけですから、
その立場における一直線(最短)の「良い道(成仏の道)」を
「方便」というのです。