今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

2週続けて自宅近くの里山を歩く 080802 (3)

2008-08-05 07:07:37 | Weblog

ベニイグチ Heimiella japonica Hongo


 S公園からの帰り道、先週に続いて、今日も自宅近くの里山を歩いた。先週は山はカラカラであるのに川沿いの小道周りはイグチが結構出ていた。さて、その1週間後はどうだろう。勤め先も自宅近くなので、先週2度、3度土砂降りになったのは知っているが、その効果はあったのだろうか?

 結果がはっきり分かったのは、蚊がやたらと増えたということだ。きのこを見つけてもじっくり見ているとボコボコになる。



ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.

言い訳だが、ピンボケの責任は蚊にある。


 次に見かけたのは黄色いイグチ。


   
キアミアシイグチ? Retiboletus ornatipes (Peck) Manfr. Binder & Bresinsky




午前中に採集した柄の網目模様が顕著なものと並べてみた。随分、印象が異なるが、両者ともキアミアシイグチとして良いのではないかと思う。イグチに詳しいM氏に伺ったところ、やはりキアミアシイグチではないかとのこと。キアミアシイグチは柄がもろく折れやすいのが特徴だとも。試しに両方の柄を折ってみたら「ポキッ」と折れた。コガネヤマドリやB auripes とは明らかに異なる。


 次は、先週も見かけたニガイグチ属。チャニガイグチだ。



チャニガイグチ Tylopilus ferrugineus (Frost) Sing.


 山道の斜面にイグチが転がっていた。自分の重みで倒れてしまったのだろう。見た目はニガイグチ属だ。すぐには分からなかったが帰って調べれば分かるだろうと思っていたのだが・・・・。


   
Tylopilus sp.


   

孔口も傘や柄の肉も傷つけると赤変から褐変後、次第に黒変する。クロニガイグチに似ているようだが、傘の黒色は弱く、ひび割れも見られない。


 次はこれも午前中にS公園で見かけたイグチである。おそらくニセアシベニイグチ老菌だろうと思っている。


   
ニセアシベニイグチ Boletus pseudocalopus Hongo

これだけ老菌になると変色もやや弱い。


 川沿いの小道に進む。小さな墓地の中には先週は見当たらなかったチリメンチチタケが。



チリメンチチタケ Lactarius corrugis Peck


 山側斜面にはお馴染みの・・・



ハイイロオニタケ Amanita japonica Hongo ex Bas


そして・・・・



コシロオニタケ Amanita castanopsidis Hongo
* 指摘いただき、ササクレシロオニタケから修正しました。2008.08.07.


 きのこの少ない時期とはいえ、一週間前とは出ているきのこがかなり違うのに驚いた。そんなこんなで、徐々にきのこの一年が進んで行くんだろう。

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夕立の後の土曜日 2008.08.02.(2)

2008-08-03 20:34:33 | Weblog

コトヒラシロテングタケ Amanita kotohiraensis Nagas. & Mitani


 閑散とした神戸S公園のデイキャンプ場から林の中に分け入り、きのこを探す。このところ、白いテングタケ科のきのこの発生が多い。

 最近名前が付けられたということだが、この時期、普通に見られるようだ。





   
コトヒラシロテングタケ Amanita kotohiraensis Nagas. & Mitani


 次は泣く子も黙るドクツルタケ?だろうか・・・。シロタマゴテングタケかもしれない。どちらにも似ている不明種は多いということで、同定は難しい。



ドクツルタケ?? Amanita virosa (Fr.) Bertill.


 このテングタケ科のきのこも分からない。


   



Amanita sp.


 この所、ニガイグチモドキとはっきり言えるきのこにあまり出会っていなかったが、これはそう言って良さそうだ。



ニガイグチモドキ Tylopilus neofelleus Hongo


 そして、これが、今日2つ目の目標、シロヤマドリタケ。最初に見たときは、またシロオニタケ属のきのこか・・・と思った。この色合いはババロアを思い出すね。少し、食べてみようかな・・・。



シロヤマドリタケ(仮)


 芝生の広場にピンクの小さな花が咲いている。これ、自宅の庭にも咲いていたな、なんだっけ・・・。


 

 神戸S公園を離れ、加東市へ向かった。暑い、暑い。
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夕立の後の土曜日 2008.08.02.

2008-08-02 22:57:26 | Weblog

オオオニテングタケ Amanita grandicarpa Nagasawa


 こうもガソリンが高くなると遠出もままならない。この所、2週続けてガソリンを満タンしているのだ。妻の白い目・・・・。しょうがない、今週は近場で耐暑訓練でもするか・・・


 淡河のS公園に朝の10頃に着いた。暑いが、まだ31℃だ。天気は良いというのに、子供達は夏休みになっただろうに、公園には人影は少ない。というより、公園の管理の人と僕以外だれもいないようだ。


 人気のない公園を歩くが、きのこまでストライキか?きのう、かなり降ったのだろうか、広場には水が流れたあとが残っている。

 ようやく、初めてのキノコとの対面だ。この黄色いきのこ、傘がいやに小さく、柄が太く長い。






キアミアシイグチ Retiboletus ornatipes (Peck) Manfr. Binder & Bresinsky

この明確な網模様は、やっぱりキアミアシイグチとしなければならんだろう。


 その後が続かない。漸く奥まった場所の斜面にでかいイグチを発見。傘の径が20cmを超えている。





   
ニセアシベニイグチ? Boletus pseudocalopus Hongo

ニセアシベニイグチ? この所、ニセアシベニイグチの若い菌には何度か出会っているのだが、とても同じものとは考えにくいところだが。


 公園の遊歩道から、林の中に入ってゆく。薄暗い林の中を細い溝が掘ってあり、水が流れている。その水路に沿って歩いてゆく。このところ、お馴染みのハイイロオニタケだ。これまで、そんなに出会ったことがないのに、今年は何処へ行っても沢山出ている。






ハイイロオニタケ Amanita japonica Hongo ex Bas

この際、傘の模様のバリエーションも・・・。


   


   
ハイイロオニタケ Amanita japonica Hongo ex Bas


 実は今日はオオオニテングタケとシロヤマドリタケに出会えるのではないかと期待してこの公園にきたのだ。そして、期待通り、あった!!



オオオニテングタケ Amanita grandicarpa Nagasawa

幼菌でこれだからね。傘が開いたら凄いんだけど・・・これしかなかった。

ひとまず、今日はこれまで。



知らない花

つづく
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appendix 蝉 2008.08.01.

2008-08-02 06:20:48 | Weblog
最近、蝉が毎日羽化してきて、庭の欅は蝉だらけだ。

暇つぶしに・・・・。


19:28:06


19:29:56


19:33:08


19:50:24


20:02:22


20:02:32


20:19:10

最初から最後の写真まで約51分。
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