今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

やはり心残りはなめこ・・・ 2009.11.21.

2009-11-27 08:10:34 | Weblog




 例年出会っているきのこで、今年出会えなかったものは幾つもあるが、やはりなめこに遭遇していないことが心残りだった。いつもであれば、10月後半には会いに行き、それなりに出会えていたのだが今年はタイミングが合わずにいた。



 少々、時期を逃したように思ったが、このままでは・・・・・。思い切って、土曜日の朝、鳥取の山を目指して家を出た。天気予報では終日曇りということだったので、日本海側とは言え、何とか動き回れるだろうとの目論見だった・・・



 3時間ほど走り、Oノ山の麓に着き山を登る。ブナ帯に差し掛かる頃から、道の脇には幾つもの滝が流れ落ちている。



 曇り空から何時の間にか、雨がポツポツと落ち始め・・・、登るに従い、雨脚は強まって行った。雨は上から下に降るもの・・・。気がつくと雨がフロントガラスの下から上に舞い上がっている。雨はみぞれに、そしてみぞれが雪に変わりつつあった。








 いつもなめこを探して歩く辺りに着き、道沿いに生えている根曲がり竹を掻き分けて沢沿いを進む。雪が積もっていて斜面の凹凸が見えない。兎に角、この所沢山のなめこが出ていたブナの倒木を探してみる。










 漸くそのブナの倒木に辿り着いたが、やはり、何も出てはいなかった。出ていた痕跡も見えなかったのは今年の異常気象のせいではないだろう・・・。倒木の養分はもう、なめこに吸われてしまい残っていないのだろう。




 雪の積もった斜面を歩き、車に戻る。さらに車で登り大根畑の辺りまで行く。雪は降り続いていてすっかり冬の景色だ。


















 道で出会ったおじさんと雪の降る中、立ち話をする。近くの知り合いの所で大根となめこを貰ったという。この辺りは赤土で、大根がとても旨いらしい。赤土と黒土の違いを教えてくれるのだが、よく分からなかった。兎に角、大根は赤土に限るのだそうだ。




 彼の知人の話では、なめこはまだ、出始めでまだ小さい??のだと言う・・・。そして、なめこ探しに遠くから来た僕を気の毒がって、自分の貰ったなめこをくれるというのだった。




 折角の親切を断るわけにもいかず、有難く頂戴した。この辺り、おそらくはもっと標高の低い辺りでなめこは出ているのだろう・・・。でも土地勘のない僕は・・・なめこ探しを諦めるしかなかった・・・。山を下る。




 下る途中、雪はみぞれになり、雨に戻った。時に土砂降りになり、突然、厚い霧が押し寄せてきたり、不安定な天気だ。










 霧が晴れた合間に、谷越しに滝が見えた。そのわきに赤い実を沢山付けた木が生えている。











 雪のせいできのこ探しもできず、やることがない・・・。



 隣の上山高原の様子を見に行くことにした。この高原には行ったことがなかったが、ここでなめこを採ったという話は何人かの菌友から聞いていた。高原というだけあって開けた平地が広がっていた。そして、そこには枯れススキが雨に濡れていた。






上山高原




 道は続いている。何となく前に進んでゆくとやがて、上り坂となり、雪が積もり始める。ワダチが続いているが、それ以外は真っ白に雪が積もっていて、Uターンする場所もなく、仕方なしに前進する。




 前からワゴン車が走ってきた・・・・。当然、すれ違うことはできない。この山道の山側には雪水を流すための側溝があり・・・車を降り足で踏んで確認したのだが・・・すれ違うだけのスペースがないのだ。家族連れのワゴン車をバックさせるわけにもいかず、数百メートルをバックで戻ることになった。




 何とか、すれ違える場所まで戻ったが、相手の家族の人たちの感謝の言葉で何とか救われた・・・。




 そのまま、今度こそ山を降り、神鍋高原まで移動し、地の蕎麦を食べてから宿で一夜を過ごすことにした。




 明日、どうしようか・・・。明日こそ・・・。
コメント (2)
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