想い出や、あまり知られていないことの紹介などを書こうと思っているのだけれど、書くべきか書かざるべきか迷う時もある。故人の想い出を書くことは言葉の中にその魂を再生して見せることだと思っているから、本当は書き尽くすことこそ残された者の愛情だとも思う。しかしどうしたことか思考にまとまりを欠いてしまっている。思考も筆も動かないのだ。
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追記:2010年10月4日
石井先生はその著書「私は私」のあとがきに
死して亡びざるものは寿し(命永し=いのちながし)
と言う言葉を紹介しておられる。
死んでしまった人の事を話す。その時、死者は話の中によみがえって生きてくる。それは寿ぐ(ことほぐ)ことなのだーと言う意味の老子の言葉らしい。
石井先生はスケールの大きな人生を歩まれた。もっと多くの人達に繰り返し語られてしかるべき方だったと思う。