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Column's BLOG !!

映画好き、円柱野郎のブログです

日本の漫画を見てみよう

2011年06月09日 23時55分43秒 | 本・雑誌


先日、米国版ジャンプの第101号について書いたけど、実はもう一冊持ってます。
俺自身は海外旅行なんてしたこともないので、これも弟夫妻のハワイ土産。

日本に引きこもっている俺に比べて、弟たちはなんてアグレッシブなんだろう…。

それはさておき、この本は2年前…2009年の6月に出た第78号ですが、この時も"NARUTO"が表紙だったんですね。

掲載作品は
"NARUTO"、"BOBOBO-BO BO-BOBO"、"TEGAMI BACHI"、
"YUYU HAKUSHO"、"ONE PIECE"、"BLEACH"、"YU-GI-OH! GX"
…海外の人は「ボボボーボ」をどう見たのかな?w

"NARUTO"のコーナーでは"NIHONGO LESSON"というコーナーがあり、「蛙」という漢字が解説されたり、松尾芭蕉の俳句が書いてあったり…。
この辺は海外向けって感じです。


さて海外で売られてる日本漫画ではさらに二冊。



香港中文版の「ヒカルの碁」18巻と「名探偵コナン」38巻も持ってます。
これは…2003年頃にもらった大学時代の友人のお土産。
だって俺は海外に行ったことないし。

俺自身は中国語がさっぱり分からないけど、漢字なのでなんとなく雰囲気は分かる。
まあ、英語にしろ日本語にしろ、日本の漫画が海外でどういう風に翻訳して出されているのかっていう資料には良い感じですわ。
ちなみに、この翻訳版は両者とも翻訳されているのは写植部分だけで。
オノマトペの類は日本語のままなので、手の込みようでいえば米国版ジャンプの方が手間がかかってますね。
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米国版 少年ジャンプ

2011年06月07日 23時55分31秒 | 本・雑誌
昨日、弟夫妻のお土産のことを書いたけど、もう一つお土産にもらっていました。



週刊少年ジャンプの米国版であるところの、"SHONEN JUMP"です。
日本のとはだいぶ違って、1作品につき3話も載せているんだけど、それが6作品分しかないです。
そもそも月刊誌みたいやね。

載っていたのは
"YU-GI-OH! 50's"、"NARUTO"、"BLEACH"、
"ONE PIECE"、"PSYREN"、"BLUE EXORCIST"。
だいたい海外人気がある作品で納得のラインナップですかね。
「青の祓魔師」はアニメに合わせたメディア展開か。

中身はというと、昔の英訳漫画と違って鏡面印刷ではないのでちゃんと右開きのまま。
でも文字は英語なので横書きというのがなんか違和感もあるけど、これは向こうの読み手が日本の漫画のコマ運びに対するリテラシーを身に着けてくれたから、こういう形でも成立してるんでしょうな。
有難いことです。

編集自体もかなり丁寧で、写植はともかくとして、なんと作画によるオノマトペまで全て英語に訳されているという手の込みよう。
「ONE PIECE」で言えば「ドン!!」が「DO OM!!」とかが、元の文字のイメージを壊さないようなデザインで英語に直してある。
これは手間がかかってますぞ…。
そして日本のジャンプより紙質も良いし、印刷の質も高いw

ちなみにお土産にもらった米国版のこの号は101号でした。
…もうひと月前だったらちょうど100号だったのにっ!!w
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「毎日かあさん」11ヶ月ぶりの新刊

2011年01月21日 23時57分11秒 | 本・雑誌

西原理恵子 著「毎日かあさん 7巻 ぐるぐるマニ車編」

昨日買ったんだけど今日読み始め、さきほど読了しました。
相変わらずのサイバラ家の日常と、ネパール旅行などの書き下ろし。
息子さんは反抗期に突入したようですが、サイバラ流"留学"コントロールは効果がありそうですなw
刊行のリアルタイム読者としては、同じ時間でお子さんの成長を見ているようで、それはそれで感慨深いものがあります。

ところで6ページと42ページのオチがすごく似てるんだけど…。
まあご愛敬ですかねw


さあて、この「毎日かあさん」等のように、ずっと買い続けているマンガなどが増え放題で困った状態になっている我が家ですが、先月注文した本棚兼DVDラック×2が家に届きました。
自家組み立ての本棚なのでまだ組み上がってないけど、これが完成すればDVD収納を再配分して、その上で現在収納待ちになっている床へ平積み状態の単行本たちを格納できるはず。

今週末は頑張って日曜大工やね!
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今敏監督の追悼出版が続々

2010年12月31日 17時53分44秒 | 本・雑誌
今年亡くなった著名人の中で、個人的に最もショックだった今敏監督の死去。

追悼記事が新聞や雑誌に載り、海外でも報道され、NHKでは特番が組まれましたが、今月は徳間書店から単行本化されていなかった今監督のマンガ作品が出版されました。


押井守・今敏 著「セラフィム ~2億6661万3336の翼~」

 
今敏 著「OPUS」(上・下)

どちらも諸事情により未完の作品となってますが、途中で終わるには勿体ない出来映え。
作品の名前自体は「KON’S TONE『千年女優』への道」などを読んだ時に目にしていたので知っていたのだけど、どちらも打ち切り作品なだけにこれまで単行本かもされず…、それがこうして読める日が来ようとは。

元々が大友克洋のファンで、しかも大友のアシスタントまでやっていたという今監督なので、なるほど絵は相当に大友克洋っぽい。
「セラフィム」は押井守が原作なので、聖書を下敷きにした設定が興味をそそる内容なんだけど、その世紀末的様相からは「AKIRA」のそれにも似た感覚があります。
(犬とか鳥とかが出てくるのは押井マークですが。)

「OPUS」は漫画家が主人公で、その漫画家の描くキャラクターが原稿を奪っていったのでマンガの中に追っかけていくという…、虚構と妄想の中に入っていくなんてもう紛うことなき今監督作品ですね。
超能力バトルっぽい描写もあるので、こちらは大友の「童夢」っぽい印象も受けました。

しかしどちらも読み応えのあるマンガになりそうだったのに、未完というのは実に惜しい。
読める分だけでも十分な完成度だったし…。
(作品としては未完だけど。)
「セラフィム」は原作者との色々があったっぽいので仕方ないのだろうが、「OPUS」は廃刊のせいでなんてなあ…。
そりゃああんな最終話を描きたくもなるでしょう。
(「OPUS」はシャレの分からない当時の編集長がお蔵入りにさせた幻の最終回が収録されてます。
これだけでも貴重。)

でもこうして再び日の目を見ることが出来たのだから良かったと思いますね。


そして、「OPUS」の帯によると、来年の2月には講談社から今監督のマンガ「海帰線」と短編集2冊が発売されるそうです。
徳間書店の帯に講談社の予告が書いてある何だかすごい気がw

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「勝つために戦え!〈監督ゼッキョー篇〉」を読了

2010年10月25日 23時32分57秒 | 本・雑誌
勝つために戦え!〈監督ゼッキョー篇〉

押井守 著「勝つために戦え!〈監督ゼッキョー篇〉」を読了。
読み終わったのは1週間ほど前ですが、感想を書いてなかったので。

この本の前作である「勝つために戦え!〈監督篇〉」で、「監督にとっての勝利とは何か」をテーマに色んな監督について語っていたけど、この本はその続き。
前作は「COMICリュウ」の連載を纏めたものだったけど、今回は書き下ろし(座談会的なノリなので本人が書いているわけではない)になってます。
様々な監督について、もう少し色々と突っ込んで押井守が監督の勝ち負けを仕分けしていくんだけど、彼の人となりを理解していれば、その言いたい放題ぶりは面白いかなw

「とにかくあらゆる意味で『レッドクリフ』というのはたぶん3年以内に消滅する映画だよ。」
「(伊丹十三について)死んじゃった人間の悪口はあんまり痛くない(笑)。」
とか。

伊丹十三の悪口はついに書かれてなかったけど、いったいどんなだったのだろうか?
「ジャンルにとらわれすぎた監督」…とかか?

書いてないと言えばこの本の中で割愛されてしまった「借りぐらしのアリエッティ」の評がすごく気になるw
「どの監督が撮ろうが円谷特撮は円谷特撮なんだよ。
それは言ってみればジブリみたいなものだよ。
『アリエッティ』を昨日見てきたけど(笑)…。」
以降がカットされてましたが、大体想像つくけど読みたかったw


押井監督が評価する監督や作品は、俺の思いと合致するものもあれば合致しないものもある。
それは人それぞれの評価なのだから良いのだけど、でもやはり視点が違うという意味で興味深いものもあって、勉強になる部分も。
例えば宮崎駿の「ハウルの動く城」なんかは(ジブリ作品の中では)俺は評価の低い映画なんだけど、押井守は「『ラピュタ』と『ハウル』が一番好きかな」と言うわけだ。
なんで『ハウル』が?と思って読み進めると、理由はこう

「ハウルって男のなかのいろんな面というか、あのカチャカチャ回る円盤がいいんだよ。
(中略)
4分の1は真っ黒になってるじゃん。
奥さんも知らない暗黒の世界(笑)。
(中略)
あれはオヤジの内面を描いた傑作だよ。」

…なるほど、と。
宮崎駿は制作中に「ハウルの行動原理が分からない」と言っていたと聞いた記憶があるけど、でも無意識にでも自分の内面を投影した世界を作っていたのだろうか。
でもこれは押井守と宮崎駿の付き合いの長さから来る解釈でもあるのだろうなあ。


他には色んな裏話(「天使のたまご」の海外の権利を徳間が売り飛ばした)や、笑い話(ティム・バートンが来日時に「カントクに会いたい」と言って黒澤組に行ったら、黒澤明を通り越して本多猪四郎に握手しに行った)なども書かれていて、俺としては非常に面白かったw

「監督は撮り続ける事が勝利である」というのが押井守の信念。
そういう意味で、大ヒットしなくても撮り続けられている押井という人物は勝利者らしい。
監督自身が一時期干されかけた経験があるからこそ、そういう境地に至っているのだろうね。
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「KON’S TONE『千年女優』への道」を読了

2010年09月21日 22時37分26秒 | 本・雑誌
KON’S TONE?「千年女優」への道

今敏 著 「KON’S TONE『千年女優』への道」を読了。

この本は、元々は今監督のWebサイトで公開されていた文章があって、それを一冊に纏めたものですね。
平たく言えばブログ本?

本の内容としては大きく3章立ての構成で、最初に「千年女優」のアイデアが出てくるところを書き綴った章、次に「パーフェクトブルー」を作っている時にある人物のせいで進行具合がグダグダになった怒りを面白可笑しく纏めた章、そして最後は四方山話と自己紹介。
といった感じです。

本のタイトルこそ「『千年女優』への道」とあるけど、本のメインは「パーフェクトブルー」の話で、「戦記」と名付けられた如何ともしがたい制作担当との闘いは見応え十分。
というか、ここに書かれているようなヤツが社会人として世の中にいると言うことが恐ろしい。
いくら特異な業界とはいえ、そういうのがいることが特性とも思えないけど…。

ちなみに、ここでの今監督の体験が、後に発表された「妄想代理人」の第10話の元ネタだったんだということを、この本を読んで初めて知りました。
あの第10話は本筋から外れた業界裏話的な展開で、全く仕事で使えないどころか足を引っ張るだけの小男が主人公だったけど、よもやモデルとなった状況があったとは…。
「妄想代理人」のあの回は、今考えると確かに何かの怒りがこもっていたような気がするなあ…w

とはいえこの本でも愚痴や怒りをとっ散らかして書いているだけという訳ではないです。
もちろんそんなことを書かれても読んでる方は陰々滅々となるだけだしね。
そこはそれ、今監督独特のテンポとユーモアで面白可笑しく書かれている訳で、今監督の怒りのボルテージの割にはにこやかに読める。
面白い業界内幕モノでした。

「パーフェクトブルー」の現場は特に極端な例だったんだろうけど、何かを生み出すというのはやはり並大抵のことではないんだなあ、とつくづく感じさせてくれる本です。
何せ闘っていた相手が、背後から鉄砲で撃ってくる味方だったのだから。

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「勝つために戦え!〈監督篇〉」を読了

2010年09月15日 22時40分00秒 | 本・雑誌
勝つために戦え!〈監督篇〉

押井守 著 「勝つために戦え!〈監督篇〉」を読了。
通勤時と昼休みしか読まない割にはあっという間に読めました。

押井守監督が、“監督という職業人にとって勝利とは”をテーマに、古今東西様々な監督をバッサリと批評していくこの本。
全編に押井監督らしいビジョンが広がっていて、ファンであれば非常に楽しく読めます。
そしてその上で映画に興味があれば、引き合いに出される作品や監督の作風等への言及に膝を打つこと多々。
他には押井監督がある監督について自分と同じような評価をしている話を読んで納得したりなど、非常に勉強になりました。
まあ、押井監督の一方的な見解の本なので偏っているかもだけどねw

個人的にはジェームズ・キャメロンについて語った回、ヴィム・ヴェンダースとデヴィッド・リンチについて語った回、樋口真嗣について語った回が面白かったかな。
キャメロンの回では「アバター」を観て敗北を宣言。
デヴィッド・リンチを「巨大な変態」(w)と呼び、樋口真嗣に愛の拷問にかけたいと言う。
言うことが本当に好き放題なんだけど、でも全てが押井理論の中にある非常に論理的解釈で語られているので、呼んでいる方は妙に納得してしまうんだなあ。


さて、この本のヒッチコックの回で最近の演出家が古典映画を観ないことについて言及しているんだけど、俺は読んでいてそこで何か引っかかりました。

以下、引用
----------------------------
 アニメの演出家はみんなヒッチコックを見ているんですか?
押井 今の演出家は見てないと思う。だからダメなんだよ(笑)。要するに、これまでのアニメーションのカット割りをまねているだけだもん。
 模倣の模倣ということですね。
押井 ちゃんと古典からコピーしろよ、って話なの。古典からコピーすれば、色々進化して発展する余地もある。派生物から派生物をコピーしたって劣化コピーになるだけ。
  <中略>
押井 あんまり小言ジジイみたいなことは言いたくないけどさ、いまの若い演出家って基本的に全然映画を勉強しないんだもん。映画をあまり見てないし。アクション映画とかSF映画とかはしこたま見てるんだろうけどさ、サスペンスを学ぼうとかさ、そういう気は全然ないんだもん。だからやろうとしてもできない。
----------------------------
引用終わり(P270~P271)


何でこの文章が引っかかったのだろう…と少し考えてたら思い出した。
つい最近、似たような事を書いている本を読んだんですね。

PLUS MADHOUSE(プラス マッドハウス) 1 今敏 (キネ旬ムック)
キネ旬ムック 「PLUS MADHOUSE 1 今敏」

以下、引用
----------------------------
■若い人は今監督の持っている知識を拝借にこないと?
来やしませんよ。もうたいていの方々が「オレ様」ですから(笑)。私の知識やノウハウの程はともかく、若い子よりはふんだんに蔵している。話についても絵についてもね。業界の若い子たちにそれを少しでも伝えたいと思っても、若い子はまず映画を観ない。映画を観なきゃ、本も読まない人が大半です。それで、演出家だのシナリオライターになりたい、って、笑止千万ですよ。自分の引き出しの中身を増やしもしないで、「いつか羽ばたく日」を夢想しているんだから世話ないです(笑)。
 <中略>
数少ないアイデアを「これこそ、自分のやりたいものだ」とか思いこんじゃって、身動きが取れなくなってる「アイデアの不自由な人」が実に多い。アニメだけ見てアニメを学んだ気になってる人なんかもね。それだと従来のアニメの縮小再生産につながりやすいし、違う分野やジャンルからアイデアを持ってくるからこそ、力になると思うんですけどね。
----------------------------
引用終わり(P62)


押井監督('51年生まれ)と今監督('63年生まれ)は年齢で言えば一回り違う人だけど、同じく世界から評価される作品を生み出した人で、その二人が若い演出家に対して「映画を観ないこと」に対する全く似たような憤りを感じているのが非常に興味深い。
言わんとするところは、まさに論語の「故きを温ねて新しきを知らば、以て師と為すべし」だろうか。
きっとこの二人はそうして勉強して努力したから世界に認められたのだろう。
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アニメ監督関連の本を4冊購入しました

2010年09月12日 20時27分23秒 | 本・雑誌
昨日の映画館通いの帰り道、フラッと立ち寄った本屋でひとしきりマンガの新刊を確認した後、「特に買うモノはないなあ…」と立ち去り際に映画本コーナーで平積みの4冊が目に留まってしまった。

2冊は先日亡くなった今敏監督関連の本。
そしてもう2冊は最近出た押井守監督の本。

またしても衝動買いですw


PLUS MADHOUSE(プラス マッドハウス) 1 今敏 (キネ旬ムック)
キネ旬ムック 「PLUS MADHOUSE 1 今敏」

この本は買ったその日に全部読んでしまいました。
キネマ旬報社がアニメスタジオのマッドハウスに在籍する監督をフィーチャーして、2007年から不定期で出しているムック本で、第一回目の特集が今敏監督です。

時期的には「パプリカ」の公開を終え、次回作を視野に入れて動いている頃。
掲載されているロングインタビューにもその辺りに言及しているところがあるんだけど…、
「『パプリカ』で自分にとってのアニメーションの第2期が終わったと感じているので、(次回作では)これまでとは違うことをやるつもりでいます。」
と語る今監督の話を読むにつれ、まだまだこれからの人だったのにという想いが強くなります。

他にも監督と縁深い宇佐田正彰(漫画編集者)・飯塚昭三(声優)・平沢進(音楽家)・信本敬子(脚本家)・丸山正雄(マッドハウス取締役)の5名が語る、今監督との出会いや制作のエピソードなどが載っていて、今読めばまるで故人を偲ぶ思い出話の様でもあり、読んでいる方はしんみり。
でも3年前にはまさかこんなに早く亡くなるなんて…誰もね…。


KON’S TONE?「千年女優」への道
今敏 著 「KON’S TONE『千年女優』への道」

その今監督が2002年に出版した「PERFECT BLUE」から「千年女優」に渡る制作現場のあれこれを綴った本がこれ。
まだ内容は読めてないんだけど、元々はWebで公開していた制作日記なのかな?

今監督のWebでの制作日記などは「妄想代理人」のころに読んでいたことがあったんだけど、元々、今監督は文章を読ませる巧さがすごくある人なので、非常に面白かったんだよね。
なのでこの本も面白そうと期待してます。
いや、でも実際は制作現場の“闘争録”ということらしいので、面白そうというのは悪い気もするがw

また後日、読後の感想はアップします。


勝つために戦え!〈監督篇〉
押井守 著 「勝つために戦え!〈監督篇〉」

勝つために戦え!〈監督ゼッキョー篇〉
押井守 著 「勝つために戦え!〈監督ゼッキョー篇〉」

上の2冊は押井守監督が「映画監督の勝ち方とは」について、世に存在する映画監督(もちろん押井監督自身についても)を引き合いに出して語る(バッサバッサと批評する?)という、ファンには非常に興味深い…というかどんなことを言ってくれるのかと邪な期待を抱いてしまう本ですw
まあ押井監督が語る「宮崎駿と鈴木P」なんてのはよく耳にする話なので「またか」という感じだけど。
でも彼がヴィム・ヴェンダースやデヴィッド・リンチ、北野武にアルフレッド・ヒッチコックについて語る何てところは気になるし、さらにウォシャウスキー兄弟やギレルモ・デル・トロにまで話題が及ぶとなれば読まねばなるまい!w

今はまだ<監督篇>読み始めたところですが、面白いので結構早く読めそうかな?
感想はまた後日ということで。
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読んだ本の感想あれこれ

2010年08月12日 23時55分36秒 | 本・雑誌
今日は最近読んだ感想を。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎夏海 著 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

最初に「最近の」とか書いときながら、ずいぶん前に読み終わった「もしドラ」の感想から。
読後の感想を書いてなかったので一応書いときます。

まずは一言で言うと…、面白くなかった。

設定の目新しさは理解できるし、着眼点は評価するけど、いかんせんそれを表現する文章が小学生か中学生の作文みたいで俺には合いませんでした。
以前、まだ読んでいる途中の段階で「『~だ。』という言い切りがとても多くて、パッと見でどこかの誰かの作文みたいな文体が引っかかって仕方がないんですわ。」と書いたけど、結局最後までそれが引っかかったまま。
話は全然上手くできているとは思えませんでした。

というか個人的な好みの話なんだろうけど、主人公が女子高生で、難病で人死にが出てお涙ちょうだいのストーリーなんて、狙いすぎて鼻につく。
まあこの本の場合はドラッカーの入門の入門で、さらにたたき台として興味を持つ人のすそ野を広げたという点で価値があるのだと思うけど、実際俺が読んだ限りでは、中で紹介されるドラッカーのエッセンスが表面的なので、ストーリーは横に置いてもっと考え方を解説しろと思ったのも事実。
そうなるともう本末転倒だよねw
俺みたいな人間は、最初からマネジメントのエッセンシャル版を読んだ方が良かったのかもしれない。

結局、俺には著者の文章センス自体が最後まで引っかかった形なんだけど、別に「~だ」の言い切りだからと言って悪い訳じゃないはずなんだよなあ。
同じような文体でも主人公の主観で描いている小説などは読みやすいものもあるし。
この本の場合は完全に著者か神といった第三者の視点で語られているけど、その違いが文章の引っかかりに繋がっている?
いや、それ以前に文章能力だろうな。

同じ企画の本だとしても、もう少し著者に語彙や文章表現能力があれば面白く読めたかもしれないんだけどね。
もったいない。


小説家という職業 (集英社新書)
森博嗣 著「小説家という職業」

小説家・森博嗣氏が自身の経験から文字通り「小説家という職業」について書いた本。
著者が冒頭で書いていたとおり、所謂ノウハウ本ではありませんでした。
「こうすれば小説家になれる」という話ではなくて「私はこうして小説家になった」という内容。
氏のやり方をマネして小説家になれる人などいないだろうが、元々理系の人だから論理的で面白いねw
俺自身は今のところ小説家になろうなどとは微塵も思っていないので、氏の経験や考え方を客観的に読ませてもらいました。

プロたる小説家とはなんぞやという確固たるビジョンがある。
一般にイメージする芸術家としての“作家先生”像を否定し、金を稼ぐための物書きという職業としての小説家という考え方。
言われてみれば当たり前だわな。
仕事の姿勢から業界の批判まで、いちいちごもっともな話が展開されるので読んでいて小気味良かったけど、これは小説家という仕事に妙な夢を持っている人には全然向かない本だろうなあと思う。

「人に読んでもらいたいのが目標なら同人誌にとけ」とか
「読者の期待に応えるモノを書くことはしない」とか
「メジャーではなくマイナーを目指す」とか、
一見すると天の邪鬼なだけのようにも思えるけど、ちゃんと読めば筋が通っているのが面白い。

でもやはりこの本は森博嗣氏のやり方を紹介しているだけなので、参考になる人はなるだろうし、そうでない人は読む時間も無駄だろう。
考え方が違ってて参考にしようとも思わなければ、関係ないものね。


大阪ハムレット 3 (アクションコミックス) 大阪ハムレット(4) (アクションコミックス)
森下裕美 著「大阪ハムレット」3巻、4巻

「漫画アクション」に連載中のこのマンガ、俺は単行本で読んでるんだけど、3巻4巻を同時に買ったのでまとめて書きます。

この作品自体は関西の市井の人々の人生を切り取った、人情モノのお話が描かれてますが、これがなんともすごい。
様々な“個人的問題”を抱え込んだ人々の泣き笑いの機微がそこに描かれていて、人生の過酷さや素晴らしさが胸に迫ってくるんですわ。
これがまた、主人公が毎回違う1話完結モノで、長くても前後編2話で纏めるという構成力が見事。
実際には、世界観として各人物同士がどこかで繋がっているという地続き感があるんだけど、そこにも別の話では違った印象の人物の別の一面が描かれていたりと、実に深い。

森下先生というと「少年アシベ」が有名。
今は毎日新聞夕刊で「ウチの場合は」という日常漫画を書いてたりもするけど、そこから想像も出来ないくらい鋭い作風ですね。

この3~4巻では6つの物語が描かれるけど、特に3巻の「あいの探偵」の話は全体を通しての白眉かと。
愛情を求める人間の理由と執念をこれほどえげつなく、それでいて人情に切なさを感じさせもするストーリーにはもう本気で脱帽しました。
4巻の「おカアさんのいた街」も泣かせます。
ここまで“ある人生の断片”を感じさせる物語というのはなかなか読んだことがないですね。
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「夜は短し歩けよ乙女」を読了

2010年07月29日 23時51分38秒 | 本・雑誌
今日は岡山出張中。
予定では明後日の昼くらいには引き上げです。

昔から出張ではたびたび岡山に来てたけど、未だに岡山城に行く機会がないです。
これがちょいと心残りかなあ。
果たして今回の仕事終わりはどうだろうか、行く時間はとれるか…?

さて話は変わりますが、昨日「夜は短し歩けよ乙女」を読了しました。

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
森見登美彦著「夜は短し歩けよ乙女」

森見氏の「四畳半神話大系」が面白かったので、その姉妹編たる本作も読んでみたのだけど、また「四畳半~」とは違ったファンタジックな感じで面白かったです。
違う部分は主人公が「黒髪の乙女」であるということ。
これがまた天然とはちょっと違うんだけど、かわいらしいキャラクター。
そして一歩次に踏み出す勇気がないことを理屈っぽさを言い訳にごまかしているもう一人の主人公「私」の存在が、「四畳半~」と同様に(どちらかというと内向的な部類の)男読者の心をつかむ。

この二人の主人公視点の語りが交互に出てくるので、最初は独特だなあと身構えたけど、そのテンポになれてくるとラスト近辺で交差している感情はなかなか痛快で暖かくなりました。
でも「四畳半~」に比べるとクスクス笑うことは減ったかな?
ストーリー展開に感心するものの、可笑しさの面では良い意味で落ち着いていた気もする。
個人的には第2章の古本市の話が好きです。

姉妹編ながら「四畳半~」はSF的な印象が強く、「夜は短し~」はファンタジー的な印象が強い。
でもどちらとも京都のごく一部の界隈に根ざした世界観がマッチしていて、それが作品の魅力になってる感じ。
そして両作に共通して登場する印象的な脇役“樋口氏”の存在感がいいスパイスになってますわ。

ほかの森美作品にも興味が出てきたので、また機会を見つけて読んでみようと思います。
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今日は思いがけず4冊の本を購入

2010年07月26日 21時20分13秒 | 本・雑誌
今日はTV雑誌を買いに本屋に寄ったんやけど、ふと目に付いた本をその雑誌の他に4冊も買ってしまった。

小説家という職業 (集英社新書)
森博嗣 著「小説家という職業」

BILLY BAT(4) (モーニング KC)
浦沢直樹 著「BILLY BAT」4巻

映画 風の谷のナウシカ GUIDEBOOK 復刻版(ロマンアルバム)
「映画 風の谷のナウシカ GUIDEBOOK 復刻版(ロマンアルバム)」

藤子・F・不二雄大全集 別巻 Fの森の歩き方 藤子・F・不二雄まんがワールド探検公式ガイド


「小説家という職業」はホントに目に留まってパラパラ読んだら、個人的に興味が湧いたので買ってみました。
前書きにはこうあります。
「もしあなたが小説家になりたかったら、小説など読むな。」
これは前書き中にあるこの本のキャッチコピーであると著者は述べてますが、同時に
「少々下品な極論に見える。そこで、もう少し説明を加えるならば、こうかもしれない。」
と話が続いていきます。
さすがにキャッチーな良い掴みですね。

感想は、またいずれ書きたいと思います。


「BILLY BAT」は続きものなので、見つけたら買う様にしてるけどいつも発売日は調べずにいるので、いきなり本屋で目にすることもしばしばで、今回も例によってそうでした。
この4巻の内容は、前巻の忍者モノからまた本編(?)に話が戻って60年代のアメリカが舞台。
ようやく色々と話が見えてきたけど、これまたどう風呂敷をたたむのか全然読めない展開ですわ。
個人的にはオズワルド絡みの話はオリバー・ストーンの「JFK」の印象が強すぎるのだけど、それも踏まえて読むとなかなか唸る展開かも?
あと、どう見てもディズニーな人物が出てきた時にはリアルに膝を打って感心してしまいましたw
相変わらず一筋縄ではいかなさそうなこの浦沢マンガは、いったいどこに行くのでしょうかね。

残りの二冊、「映画 風の谷のナウシカ GUIDEBOOK 復刻版」と「Fの森の歩き方」は、完全に個人的な資料として買いました。
特に前者は'80年代前半の宮崎氏の講演やらインタビューやらがたっぷり載っているので非常に興味深い。
この本は復刻版だけど、元は'84年の本なので当時の俺(4歳)がこんな本の存在を知るわけもなく、アニメや漫画をバカにしていた親父が買っていてくれたわけでもなく、ついぞ今までお目にかかることはなかった本です。


それにしてもこうも目に付いた本を次々買っていくと、また本棚の余裕が無くなってきました。
一部雑誌の電子化は進めているけど、それが本棚の余力に繋がっているわけでもないのが現状なので、やはり近いうちに新しい棚を買うしかなさそうな気配。
配置換えも含めて検討しないとまずそうです。

「買った本は売らない」を信条にしていると、いずれ二進も三進もいかなくなりそうですなあ。
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「虹色のトロツキー」を読みました

2010年07月14日 23時28分11秒 | 本・雑誌
最近色々と本を読む機会が増えたけど、相変わらずマンガの方が比率が高め。
でも少年漫画よりも青年系といった感じでシフトしつつあるのかなあ?
まあ雑誌は読まないので、過去の名作とかを単行本で買うことが多いけど。

そんな中で最近読んだ安彦良和著の「虹色のトロツキー」は面白かった。

虹色のトロツキー愛蔵版1

昭和初期の満州国。
日蒙ハーフの青年である主人公は、幼い日に家族が殺された現場で目にしたトロツキーの姿。
一方、関東軍の石原完爾と辻正信は、対ソの謀略として満州国の建国大学にトロツキーを招聘する計画を練っていた。
…というところから話が始まり、主人公ウムボルトの目を通して満州国や上海、そして日本がソ連軍と戦端を開いたノモンハン事件を描いていく。

「トロツキー計画」という作者の独自見解はあるものの、満州国における人々の姿や日本人や他民族の関係、ノモンハン事件のことがすごくよく分かる作品でした。
特に五族協和の建前の元に設立されたという建国大学については、文献で名前を知っていた程度だったので、少なくとも当時の内地よりも思想的に自由で先進な校風で描かれる話は、とかく勉強になったね。
学校の歴史の授業では、日中戦争以降のこの辺の時代がとにかく避けられる傾向があったから、まともに習った記憶がないんだよなあ。
ほとんど大学中に趣味みたいな感じで独学したもんですわ。

さて、歴史的事実を元にした作品とはいえ、基本的に主人公の出自に関わるサスペンスとして構成された話なので、素直に面白い。
それに歴史や人生を背負った人物が多々なので話しも非常に深みを感じます。
実際トロツキーや出自に関する謎やサスペンスは纏めに入る前に収束してしまって、終盤はノモンハン事件に関わる歴史マンガ的な雰囲気に変わった行った気もしなくもないけど、でも戦争に翻弄された主人公の残酷な青春の物語として読み応えはありました。

主人公がハーフなので、日本側(満州国軍)と抗日ゲリラ側の視点を行き来できたのも、作品主観のバランスにとって良かった。
これがどちらの視点に偏っていても、いまいち気持ちの良いモノにはならなかったろう。

そして関東軍参謀・辻正信の狂言回し的な訳としてデフォルメされたキャラクター。
これが大変良い。
この作品にあってその顔立ちなどは一人だけマンガなんだけど、その策士っぷりと信念…。
「正義王道の楽土をこの大東亜に実現し!
 ユーラシアを打って一丸となす大使命を果たさんがためなら
 百万の命も オレは惜しまんぞ!!」
との叫びは、後の歴史を知っていれば末恐ろしい決意でしかないけど、この辻少佐は“旧日本軍”のカリカチュアライズとして素晴らしい造形のキャラだと思います。


それにしてもやはり安彦さんはとんでもなく絵が上手い。
6年の連載でほとんど絵が変わっていない…、いや単純に絵が上手いというだけではない魅せる構成力がすごいんだよな、きっと。
これはセンスなんだよなあ。

現在執筆中の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」も続きを楽しみにしてます!
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「忘れられた日本人」を読みました

2010年07月13日 23時30分37秒 | 本・雑誌
忘れられた日本人 (岩波文庫)

先日、ここ最近読み進めていた宮本常一著「忘れられた日本人」を読了。
元々伯父に「民俗学に興味があるなら、この本は面白いし内容も素晴らしいよ」と薦められて読み始めたのだけど、いやあホントに読み応えがありました。
著者である宮本氏が戦前戦後にかけて行ったフィールドワークによる、日本中様々な村の老人の話を纏めた内容で、今ではもう無くなってしまったと思われる昔の庶民(基本的に農民)の文化風俗が描かれてます。

またその文面は、老人の語り口調であるとかが脳裏に簡単に浮かぶほど分かりやすい表現(もちろん昔の言い回しも出てくるが)で、50年前の作品であるとは感じられなかった気がする。
民俗学の本と言いながらも、著者が聴き歩いた姿を描く物語として十分に読めたしね。
貧しくてもアグレッシブであった昔の人々の生き様を読むにつれ、自分のなんと気の抜けた事よと思うことも多々w
まあ、日本人はこの100年~50年で大きく生き方が変わってしまったのは間違いないけど、その昔の姿の記録書として、この本の価値は素晴らしいモノがある様に思います。

それにしても、昔のそういう人たちの話は、やれ夜這いだ何だという男と女の話が実に多い。
それ自体が娯楽の一つのようなものであったのかもしれないけど、価値観もずいぶん違った感じで、これはこれで客観的に面白いなあとは思う。
「土佐源氏」の話の主役であるの翁のなどは、まさにそういう男の一代記。
この一章だけでも一人の人生の物語としてずいぶん読み応えがありますわ。

あとは「私の祖父」の章で、老人が幼い孫(著者)に言って聞かせた自然に対する敬意といった伝承(堅苦しい話ではなく子供に対して言い聞かせる類のお話)を読んで、今の核家族化で失われつつあるであろう大事な何かを考えさせられたりしました。
子供の頃、明治生まれの爺さんに週に一度預けられていた自分としては、そういう関係性を想像するにつけ、ウルっと感じ入るものがあったりするのです。
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かもし続けて6年目、今度はドラマにもなるそうで

2010年07月06日 23時55分19秒 | 本・雑誌
もやしもん(9) (イブニングKC)

本屋に「キネマ旬報」を買いに行ったら「もやしもん」の最新巻、9巻が出てました。
そうか今日が発売日だったのか。

ほぼ1年に1冊しか出ないから、いつ頃出そうなのかすっかり忘れてしまう。
これがちゃんと雑誌で読んでれば宣伝とかも目にするんだろうけどねー。

というわけで家に帰ってから早速読んでたんだけど、やっぱりこの漫画は読むのに時間がかかりますわ。
発酵ウンチクがたっぷりなのでその情報量を受け止めようとするともうたいへん。
200ページくらいしかない本なのに普通に2時間ぐらいかかってたかも?
おかげさまで今日の就寝時間がどんどん後ろ倒しになってしまいましたw

でも相変わらず面白いんだよな。
ウンチクだけじゃなくてちゃんと作者の意見も言っているし、かと思えばメタ的な裏話も云々。
特に今回は「調べたけど使えない農にまつわる黒い話」なんて気になる言葉が出たり…。
結局「んなもんマンガが取り上げる事じゃない」とオリゼー達が語って終了。
うーむ、いったいどんな話だったのだろうか?
気になるが…w

まあ、あくまで告発マンガではなくてエンターテイメントマンガなのでそれも仕方ないかなあ。

さて、次巻はまた一年後。
気の長い話ではあるけど、また楽しみにして待っておこう。
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ウジコウジオ作品集!?

2010年07月01日 23時55分18秒 | 本・雑誌
本屋に行ったらこんな新刊が…。

20世紀少年の脇役 ウジコウジオ作品集 (ビッグコミックススペシャル)

「20世紀少年の脇役 ウジコウジオ作品集」

…よもやウジコウジオの漫画が発売されるとは。
シャレで出してるのだろうけど、スピンオフにしたってニッチ過ぎて、そっちの方で笑けてしまうw
(ウジコウジオについてはWikipediaをどうぞ。)

ただ、ウジコウジオの作品としては「20世紀少年」の番外編として「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載されてたみたいですな。
俺は普段雑誌では読まないから載ってたなんて全然知らなかったので、本屋でこの表紙を見かけた時には面食らってしまったw


…で、中身ですが。
ウジコウジオの作品についてユキジがダメ出しをし、それをヒントにウジコウジオが色んなテイストの作品を書き上げていくものの、やっぱりダメ出しされる…といったパターンのギャグマンガ。
しかし劇中マンガが意外にしっかり描いていたりして、浦沢直樹…さすがだなあと思ったりする。
いや「しっかり」と言っても、作風としてラブコメ専門を旨とするウジコウジオの描くマンガの残念な感じが「しっかり」出てるって事ですよ。
特に最初の方なんて、昭和マンガのベタというか、今ではもう誰もやらんような(中略)ことを恥ずかし気もなく描いている感が個人的にはたまらんのですw

それが作品を重ねる毎にちょっとずつマシになっていくんだけど、そのちょっとずつ加減もまた絶妙。
最初は三流漫画家の作品を適当に再現してスピンオフとしただけかと思ったけど、1冊を通じてこの作風の微妙な改善を表現してくるとはなかなか手が込んでいて面白い。
(最後の方にまたダメになってる気がするけど。)


あぁ…何かだいぶ褒めてしまっている気がするけど、ハッキリ言ってジョークの固まりの様な企画と内容なので、それはそれとして受け止められないと辛いかも。
でもこんな事をやってしまうのも浦沢直樹と「20世紀少年」のネームバリューがなせることなんだろうなあ。

にしても、この“微妙な漫画家が描いた微妙なマンガ”という体裁から生まれるギャグをストライクゾーンとしている人がどのくらいいるのだろうか?
などと余計な心配もしてしまう一冊です。

ちなみに、この劇中マンガの一本目である「あおぞらChu-意報」は、「20世紀少年」の5巻でウジコウジオがユキジに見せたモノという設定ですが、5巻の時と比べてコマ割りと画風がちょっと違うのが残念。
ここまで拘っていたら大したものだったけどね。
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