Column's BLOG !!

映画好き、円柱野郎のブログです

第88回アカデミー賞授賞式 受賞結果

2016年02月29日 16時31分41秒 | 映画(雑記)
第88回アカデミー賞の生放送が終了。

今年のオープニングは、今年度の公開作品のモンタージュから始まり、早々にクリス・ロックのトークへと移行。
今回の授賞式は「オスカーズ・ソー・ホワイト」と揶揄されていただけに、黒人司会者のクリス・ロックがそれにどう触れるかが気になっていた。
しかし避けることなくその話題に突入し、差別について非常にまともな意見を展開しながらもブラックジョークでボイコット騒動をネタにしたり、実にお見事だったと思う。
あれだけ騒動になれば触れないわけにはいかないしね。
まあその話題ばかりになってしまって、逆に毎年恒例の冒頭でノミネーション作品や俳優の名前を挙げてたたえる様なことがあまりなくなってしまったけど、今回はこれでいいんじゃないかな。


さて受賞結果は…。
技術賞を中心に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」旋風が吹き荒れ、ノミネート9部門中5部門で受賞。
「レヴェナント:蘇えりし者」がノミネート10部門中3部門でなんとか後半に盛り返して(部門的には下馬評どおり)受賞。
流れが「レヴェナント」か…?と思われたラスト、作品賞は「スポットライト 世紀のスクープ」へ。
この映画の評価が高いのは知っていたけど、流れから行くと「レヴェナント」だと思っていたので個人的には意外だったのが正直な感想ですね。

最大のサプライズは作品賞に持っていかれてしまったけど、他に「取ってほしい」と思っていた助演男優賞はやっぱりスタローンではなくライランスに行ったり、監督賞がジョージ・ミラーではなく2年連続でアレハンドロ・G・イニャリトゥに行ったり。
そして視覚効果賞が「エクスマキナ」だったりで、やはり予想は難しいなとも実感した授賞式でした。


…とかなんとか色々あったけど、今回の受賞予想結果を振り返ってみます。

作品賞:「レヴェナント: 蘇えりし者」(予想)
 →受賞作は「スポットライト 世紀のスクープ」

監督賞:ジョージ・ミラー(予想)
 →受賞者はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ

主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(予想的中)

主演女優賞:ケイト・ブランシェット(予想)
 →受賞者はブリー・ラーソン

助演男優賞:シルヴェスター・スタローン(予想)
 →受賞者はマーク・ライランス

助演女優賞:ケイト・ウィンスレット(予想)
 →受賞者はアリシア・ヴィキャンデル

脚本賞:「ストレイト・アウタ・コンプトン」(予想)
 →受賞作は「スポットライト 世紀のスクープ」

脚色賞:「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(予想的中)

長編アニメ映画賞:「インサイド・ヘッド」(予想的中)

外国語映画賞:「サウルの息子」(予想的中)

長編ドキュメンタリー映画賞:予想なし
 →受賞作は「AMY エイミー」

短編ドキュメンタリー映画賞:予想なし
 →受賞作は"A Girl in the River: The Price of Forgiveness"

短編実写映画賞:予想なし
 →受賞作は"Stutterer"

短編アニメ賞:予想なし
 →受賞作は「ある熊の物語」

作曲賞:「ヘイトフル・エイト」(予想的中)

歌曲賞:"Writing's on the Wall"(「007 スペクター」)(予想的中)

音響編集賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(予想的中)

録音賞:「レヴェナント: 蘇えりし者」(予想)
 →受賞作は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

美術賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(予想的中)

撮影賞:「レヴェナント: 蘇えりし者」(予想的中)

メイクアップ&ヘアスタイリング賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(予想的中)

衣裳デザイン賞:「シンデレラ」(予想)
 →受賞作は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

編集賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(予想的中)

視覚効果賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(予想)
 →受賞作は「エクスマキナ」


予想した20部門の内的中したのは11部門。
去年より当たってるし、予想した半分以上の部門で当たった!w
とはいえ主要6部門で言えば当たったのは主演男優賞のディカプリオのみ。
うーん、そこは願望が裏目に出た感じもあるかなあ。
難しいところです。

さてまた明日からは来年のアカデミー賞に備えて映画鑑賞。
あと今年のノミネートでまだ日本未公開の作品も観ていかないとね。
また忙しくなりそうだ。
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「ロケッティア」の感想を改訂しました

2016年02月28日 23時30分13秒 | 映画(感想)
今回は「ロケッティア」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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「ロケッティア」【改訂前】

ヒーローものをストレートに娯楽として描いた見本のような作品。
分かりやすい性格の主人公に、いかにもな風貌の悪役たち。時代背景(30年代?)も相まったレトロ感が何とも言えませんw
ディズニー映画らしく、銃撃戦なんかの暴力シーンでも血が出ませんが、そういう演出が逆にこの手の映画には合ってます。
しかし背中にロケット背負って大空を自由に飛ぶ。これってやっぱり男の夢なのか、観ているとたまらなくワクワクするねえ。
今やアカデミー女優のジェニファー・コネリーもこの時は21歳。初々しい演技が…と思ったら、すでに映画出演10作品目でした。
さすがショーンの娘、侮れん…。

※:初出(2002年ごろ?)に書いた時にジェニファー・コネリーをショーン・コネリーの娘と勘違いしていた様ですが、実際には2人は全く無関係(親子ではない)です。

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「ロケッティア」【改訂後】

若き飛行機パイロットが、成り行きで手に入れたロケットをめぐる争奪戦を描いたアメコミ原作のヒーロー活劇。

30年代のアメリカを舞台に、FBI・ギャング・ナチスを向こうに回しながら恋人を守るために奮戦する主人公。
まあストーリーは子供向けというか…マンガだよねw
でもそのベタベタなヒーロー活劇な感じ、時代背景とその雰囲気がとても良い。
伏線のガムの使い方は結構好きだな。
そしてロケッティアのアールデコ調なデザイン(特にヘルメット)が決まってるよね!

主人公クリフは恋人ジェニーを愛しているが、若干のドジッ子成分で序盤がドタバタ。
でも根が真っ直ぐなので好感のもてるキャラだと思う。
年上のメカニック・ピーヴィーとの親友関係も良いが、BTTFのマーティとドクの様な感じだとも思った。
そのピーヴィーを演じるのは今や名脇役として名高いアラン・アーキン。ジェニーはジェニファー・コネリーだし、敵役のネヴィル・シンクレアを演じるのはティモシー・ダルトン。
今考えると錚々たる出演者陣ですな。

FBIとギャングが出ればもちろん銃撃戦はお約束。
でも一応ディズニー映画だし、流血は映さないよ!というポリシーがあるのかどうかわからないけど、そのおかげである意味“30年代”という時代劇にマッチした演出になった気もするね。
アクションというよりは活劇といった表現の合う作品ですが、小ネタもいろいろ仕込まれているので、分かるとニヤリとできて面白い。
シンクレアのモデルがエロール・フリンなのはともかく、最後の墜落先がハリウッドサインで、しかもそれが原因で"HOLLYWOODLAND"の"LAND"が壊れるという小ネタ。
大爆発するヒンデンブルク号…じゃなくてルクセンブルク号。ハワード・ヒューズの飛行場から飛行機の模型にぶら下がって逃げるクリフだが、その模型が“H-4 ハーキュリーズ”。
それを見たヒューズが「あいつは飛ぶぞ」って言ってるけど、“あいつ”ってクリフじゃなくて“はーキュリーズ”のことだよな…この飛行機バカめw

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昔の自分の勘違いには穴があったら入りたいくらいだけど、もしWikipediaがなければ今でもずっと勘違いしたままだったんだろうな…。
お恥ずかしい限りでございます。

「ロケッティア」は時代設定やデザイン、劇判も含めて好きな作品なのでたまに観返したくなります。

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「逃亡者」の感想を改訂しました

2016年02月25日 23時50分08秒 | 映画(感想)
今回は「逃亡者」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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「逃亡者」【改訂前】

無実の罪を晴らそうとする主人公と、追う連邦保安官。
この二人のニアミスがスリリングで面白かった。
執拗に追うジェラードは何とも怖いが、キンブルが無実と分かり「皆には内緒だ」と手錠をはずした所が格好良かった。
キャスティングがよかったな。
トミー・リー・ジョーンズは渋いわ。

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「逃亡者」【改訂後】

妻殺しという無実の罪により死刑を宣告された主人公は、逃亡者となりながらも事件の真相に迫っていく。

ハリソン・フォードvsトミー・リー・ジョーンズ!
逃亡者のキンブルはタフすぎる気もするが…ハリソン・フォード補正が効いて、不思議と気にならないw
やはりこの映画はトミー・リー・ジョーンズが演じるジェラード連邦保安官がとても良いよね。
逃亡者が無実を主張しても「知ったことか」と言ってのけるそのスタンスは、「自分は裁定する者ではない、捕まえる者だ」と職務に対する確固たる信念の表れでもあるが、それを銃を向けられても平然と言ってのけるのだからねえ。
部下に猛スピードで指示を出しながら、自身も最前線で追う姿は主人公にとって強敵そのもの。
目的がブレない主人公とは違い、キンブルを追う内に真相に気づき変化していくジェラードの姿が見どころでもある。
(執拗さは変わらないが。)

冒頭から事件のあらましをテンポよく見せていく構成が上手く、いざ逃亡が始まっても警察とのニアミスによる緊張感と緩和の繰り返しで飽きさせない展開だよね。
シリアスの中に微妙にユーモアが混じっているあたりも面白い。
しかし毎度毎度ニアミスというのは、上手く出来過ぎと思う一方で、ジェラード側が優秀だからこそ起こる状況なんだろうな。
そこに説得力を持たせたトミー・リー・ジョーンズの映画ですわ、この映画は。

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全力でトミー・リー・ジョーンズ推しw

初めて観たのは高校ぐらいの時だったと思うけど、T・L・ジョーンズが渋すぎて当時すごくショックを受けた気がする。
「ハリソン・フォードよりカッコイイ!」ってねw

改訂前はそんな気分を反映してか、ジェラードの事しか書いてない。
さすがに改訂後はもう少し全体を俯瞰した話を書こう…としたけどダメでしたw
トミー・リー・ジョーンズ、最高です!w

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「グレムリン2/新・種・誕・生」の感想を改訂しました

2016年02月24日 23時34分19秒 | 映画(感想)
今回は「グレムリン2/新・種・誕・生」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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「グレムリン2/新・種・誕・生」【改訂前】

前作から6年。
今度はニューヨークで大暴れするグレムリン。

SFXは驚異的に進化し、ギズモもグレムリンも、その表情の豊かさに甚だ驚かされる。
特にブレイン・グレムリンの口は見事だねえ。

今作は前作以上にパロディ映画になってる。
というか、もう筋は置いておいて勢いが単純に面白い。
ネタ自体はセルフパロディも多いから、前作を観ているのは必須だけどね。
でもネタが分かると、オープニングのバックス・バニーからラストのダフィー・ダックまで、ホントに全編ふざけ通しの面白い映画。
映画そのものが“グレムリン”だわw
個人的にはハルク・ホーガンまで出したのはやりすぎと思わないでもないが。

余談ですが、個人的に頭がフサフサのロバート・ピカード(「スター・トレック/ヴォイジャー」のドクター)を観られたのがなんか嬉しかったねw

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「グレムリン2/新・種・誕・生」【改訂後】

前作から6年。今度はニューヨークで大暴れするグレムリン。

SFXは驚異的に進化し、ギズモもグレムリンも、その表情の豊かさに甚だ驚かされる。
アニマトロにクスだと思うけど、ギズモのアップはもうキュートすぎるでしょ!
ブレイン・グレムリンの口の動きも見事。
それでいて操り人形然とした動作は割り切っている感じがするが、この映画、リアルさを志向しているんじゃなくて、グレムリンをダシに実写でルーニー・テューンズのノリをやりたかっただけだよね?w

今作は前作以上にパロディ映画になってる。
というか、もう筋は置いておいてパロディ&メタネタのオンパレードで勢い勝負のネタ映画。
(個人的には映画評論家のレナード・マーティンがグレムリンに襲撃されるネタが好きだが、こんなのもう楽屋落ちのレベルじゃないか。)
 ネタは拾えばキリがないが、強引に筋を作っているものの、基本的にはグレムリンの“新種”を良いことに小ネタを繋いで遊んでいるだけで、もうこの映画そのものが“グレムリン”だわい。
脈略もなく始まるミュージカル、オペラ座の怪人、マリリン・モンローのパロディ。
バットグレムリンが壁を破ると…!?
でもそれが良いw
ハルク・ホーガンは…ちょっとどうなんだろ。

余談ですが、ロバート・ピカードが頭フサフサで、「スター・トレック/ヴォイジャー」を観ていた身としてはなんか嬉しい。
そういえば序盤でチラッとヘンリー・ギブソンが出てたね。
ディック・ミラーもいてもいなくても良い役なのに、ちゃんと出番があるのがジョー・ダンテ一家という感じで良い。

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「グレムリン2」は子供のころから大好きな映画だったので、改訂前の感想も比較的多めの内容。
「映画そのものが“グレムリン”だ」というこの映画に対する感想は今観ても変わらないなw
こういう勢いのある映画は大好きですよ!

昔気づかなかったのは、チョイ役のヘンリー・ギブソンとかかな。
小ネタではあるけど、ジョー・ダンテの「メイフィールドの怪人たち」を観ているとニヤリとする部分ですね。

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第88回アカデミー賞受賞作品直前予想!

2016年02月22日 23時25分45秒 | 映画(雑記)
第88回アカデミー賞授賞式まであと1週間。
毎年恒例の受賞予想をしていきたいと思います。

ちなみに去年は予想した20部門のうち、的中は9部門。
主要6部門では3部門の的中でした。
まあいつもの事だけど、半分くらいしか当たりませんw


今年は「レヴェナント: 蘇えりし者」が12部門でノミネートされていて、授賞式の目玉になってるかな?
日本では4月公開なのが残念。
ただ、予告や海外ランキング番組で観られる一部映像からも、力強い映像演出の一端が感じられる。
下馬評も良いね。

次点が10部門でノミネートの「マッドマックス 怒りのデス・ロード」だけど、まさかの作品賞ノミネートには驚いた。
監督賞にもノミネートされているね。
確かに素晴らしい映画だったけど、完全に娯楽アクション映画でアカデミー候補になるとは驚いた。

作品賞としては、上記2作品以外で神父の性的児童虐待をスクープした新聞の話「スポットライト 世紀のスクープ」もアカデミー好みな題材か。
作品の評価としては高いようだけど、前述の2作に比べるとちょっと地味な印象。
日本では4月公開になっているのは完全にアカデミーの宣伝効果を狙ってるんだろうけど…、映画ファンとしては先に観せてほしいところです。

4月公開の作品賞候補では「ルーム」もそう。
劇場では予告編が流れてますが、気になる。
話の構成は雑誌で簡単に読んだけど、人間ドラマとして良い映画な感じがしますな。

「ブリッジ・オブ・スパイ」と「オデッセイ」は日本では公開済み。
もちろん観たけど、作品賞受賞となると難しいんじゃないかな。

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」はリーマン・ショックを題材にした金融コメディ。
これ観たいんだよね。
でも日本公開はアカデミー後の3月4日です。

シアーシャ・ローナン主演の「ブルックリン」に至っては日本公開が7月ですよ…。
遠すぎる(苦笑
もし作品賞を受賞したらどうするんだ!?w

ということで今年の作品賞候補作は8作品。
その内、日本で公開済みなのは昨年と同じく3作品。
日本の興行姿勢にはガッカリだ!


話を戻して予想の方へ戻りましょう。
(全ノミネート作品はWikipediaを参照。)
まずは主要6部門。

作品賞:「レヴェナント: 蘇えりし者」
監督賞:ジョージ・ミラー
主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ
主演女優賞:ケイト・ブランシェット
助演男優賞:シルヴェスター・スタローン
助演女優賞:ケイト・ウィンスレット

作品賞は「レヴェナント: 蘇えりし者」でしょう。
放送映画批評家協会賞では「スポットライト 世紀のスクープ」に負けたけど、ゴールデングローブ賞や英国アカデミーなどで勢いに乗っているし、下馬評も強い。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの作品としては2年連続になってしまうけど、そこは問題にならないでしょう。

監督賞は、現実的にはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ…?と思うものの、願望を優先してジョージ・ミラーに。
遠回りをしながらも、再び自分の原点「マッドマックス」に返ってきた彼に対して賛辞を送りたい。

主演男優賞は今度こそレオナルド・ディカプリオにあげたい。(「レヴェナント: 蘇えりし者」)
演技賞ではこれまで4回ノミネートされて選ばれず、いい加減にあげてもいいでしょうよ。
力強い表現のできる演技派の良い役者だよ。
対抗馬は「リリーのすべて」のエディ・レッドメインだろうけど、若いし2年連続は…どうかなあ?
(過去にトム・ハンクスが2年連続主演男優賞を取ったことはあるけど。)

主演女優賞は「キャロル」のケイト・ブランシェット。
今年はメリル・ストリープがいないので、代わりに常連枠に納まっている感じがしなくもないが…でも上手いんだよなあ。
他の候補者の作品を観ていないので比較のしようがないという部分もあるけどね。

助演男優賞は、演技的には「クリード」のマーク・ライランスだと思うものの、シルヴェスター・スタローンにあげたいんだよな。
彼がロッキーでそれを受賞するという部分にドラマがあるじゃない。
実際に良い演技をしていたとも思うしね。
たぶんスタローンが受賞したら泣いてしまうw

助演女優賞は「スティーブ・ジョブズ」のケイト・ウィンスレット。 
「キャロル」のルーニー・マーラも繊細な感じでいいのだけど、ケイト・ウィンスレットの演じた熱みたいなものの方が好み。
「リリーのすべて」のアリシア・ヴィキャンデルも良いようだけど、観ていないので何とも。


その他の部門も、例年通り実際に観たり耳にした評判などから勝手に予想してみました。
まったく分からない部門については予想無しです。

脚本賞:「ストレイト・アウタ・コンプトン」
「オスカーズ・ソー・ホワイト」と批判されている今年のアカデミー賞なので、黒人映画に対してのバランスも働くんじゃないかなと。
実際にこの映画は熱かったし、ドラマとしては良くできていたと思うしね。
ちなみに脚本家のジョナサン・ハーマンは白人。
この映画でなければ「スポットライト 世紀のスクープ」だろうなあ。

脚色賞:「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
他の賞でも受賞しているし勢いがあるよね。
「スティーブ・ジョブス」が候補に入っていればそちらを選んだかもしれないけど、入ってないので下馬評から判断。

長編アニメ映画賞:「インサイド・ヘッド」
これはもうほぼ決まりでしょう。
対抗馬は「ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜」かな?
個人的には「ひつじのショーン」の方が好みだけど、アカデミーは「インサイド・ヘッド」を選ぶと思う。
「思い出のマーニー」がノミネートされているけど、受賞するとは思えない。

外国語映画賞:「サウルの息子」
どれも観てないけど…「サウルの息子」はホロコースト絡みという題材的にも強そう。

長編ドキュメンタリー映画賞:予想なし
例年予想なしにしてます。
今年は「アクト・オブ・キリング」の姉妹編、「ルック・オブ・サイレンス」が入っているけど観ていないからなあ。

短編ドキュメンタリー映画賞:予想なし
短編実写映画賞:予想なし
短編アニメ賞:予想なし
今年もこのあたりの部門はあまり情報を持ってないので、"予想なし"とします。

作曲賞:「キャロル」
「キャロル」…かなあ?
しっとりした熱みたいなものが良い感じではある。
自分としては「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」…と言いたいところだけど、さすがにないかw
でもジョン・ウィリアムズ、50回目のノミネートですぜ…すごすぎ。

歌曲賞:"Writing's on the Wall"(「007 スペクター」)
候補の中で聴いたのは"Writing's on the Wall"のみ。
主題歌という意味では「007」は強いだろうな。

音響編集賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
音の迫力も映像と混然一体、作品としてのインパクトに寄与した意味でも。

録音賞:「レヴェナント: 蘇えりし者」
じゃあ録音も「マッドマックス」…?と思わなくもないけど、ここは分かれると予想。

美術賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
他の候補は時代劇が多いけど、架空の世界観を作り上げたという意味で「マッドマックス」。

撮影賞:「レヴェナント: 蘇えりし者」
一場面の映像は観たけど、相変わらず流れる様なカメラワークが凄そう。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」も人が死んでんじゃないのかと思うほどの迫力があって凄いんだけど…。
ここは「レヴェナント」で。

メイクアップ&ヘアスタイリング賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
シャーリーズ・セロンが坊主にしたしね!w
それは冗談として、「レヴェナント」との勝負だと予想がつかないので観た映画を優先…かな。

衣裳デザイン賞:「シンデレラ」
時代劇が強い気がするが、「レヴェナント: 蘇えりし者」か「リリーのすべて」か…と考えて、あえて「シンデレラ」。

編集賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「レヴェナント」が強いんだろうけど、「マッドマックス」にあげたいなあ。
凄い迫力だったよ。

視覚効果賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
事実上「レヴェナント」と一騎打ちだろうけど、「マッドマックス」と選ぶ。
やはり人が死んでるんじゃないか?と思わせるほどの迫力を出したのはすごいことだと思うし。
VFXだけで言えば「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」や「オデッセイ」もありだと思うけど、それが全てではないからなあ。


ということで「レヴェナント」を推しつつも「マッドマックス」にたくさん取ってほしいという願望を優先した予想になりました。
今回の注目は、やはり娯楽アクションの「マッドマックス」がどこまで食い込むかかな。
正直、作品賞と監督賞は難しいとは思ってるけど、取ったら盛り上がるとは思う。

いよいよ授賞式は来週月曜日。
楽しみです!
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「ピンク・パンサー」シリーズの欠落作品 (Facebookからの転載)

2016年02月21日 23時01分16秒 | 映画(雑記)


この2週間くらいをかけて「ピンク・パンサー」シリーズ6作を15年ぶりくらいに再鑑賞。
「ピンクの豹」(1963年)
「暗闇でドッキリ」(1964年)
「ピンク・パンサー2」(1975年)
「ピンク・パンサー3」(1976年)
「ピンク・パンサー4」(1978年)
「ピンク・パンサーX」(1982年)

正確には2作目はピンクパンサーのスピンオフなので、クルーゾー警部が活躍するシリーズ6作、かな。
今や古典のコメディ映画だけど、1〜2作目は今観ても十分楽しい。
ピーター・セラーズが演じるクルーゾー警部のとぼけっぷりが笑えるわーw

まあ3作目以降は…正直微妙だけどね。

15年前にはこの他に「ピンク・パンサー5」も観たはずなんだけど、手元に録画がなかったので今回は再鑑賞できず。
当時書いた感想が残ってるから観たのは間違いないけど、どこにやったのか…?
確かBS放送を録画したはずなんだけどなあ。
それが残ってないとなると、「5」に関してはまだDVDもBDにもなってないみたいなので、今は見る術がないな…。

まあ仕方がないか。
それはそれとして今回の再鑑賞後に昔の感想を改訂したので、それもまた追々アップしていかないとイカンですな。
(記録という意味で。)
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「ギャラクシー・クエスト」の感想を改訂しました

2016年02月18日 23時37分48秒 | 映画(感想)
今回は「ギャラクシー・クエスト」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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「ギャラクシー・クエスト」【改訂前】

「スター・トレック」があってこそ成立するこの映画。
そこかしこに当時のスタートレックの雰囲気がある。
そこはそれ、ただのパロディでなく、オマージュとしてほんとに好きな人が作ったんだという事が伝わってきて、かなり好印象。
こういう映画が作られるというのは幸せな事だと思う。
コメディとしても安心して観られるし、良くできてる。しかし驚くのは、シガニー・ウィーバーがきれいだという事。
50才には見えないよなぁ・・・。

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「ギャラクシー・クエスト」【改訂後】

過去に放送されていた人気SFドラマの役者たち。
ひょんなことから本物だと勘違いされた宇宙人たちに救いを求められ…。

明らかに「宇宙大作戦」のオマージュ&パロディで構成されているけど、展開などは「サボテン・ブラザース」の翻案…SF版って感じ。
要するにベタな勘違いコメディなのだが、漂う「スター・トレック」っぽさやお約束の数々にはついニヤニヤしてしまう。
タガート艦長を演じたネズミスを演じるティム・アレン(ややこしいなあ)のカーク船長っぽい座り方に、モッサリしたアクションw
Dr.ラザラスを演じたアレックス(アラン・リックマン)が「『リチャード3世』を演じた私が…」とぼやくのは、TNGのピカード艦長を演じたパトリック・スチュワートがシェイクスピア俳優だからだろう。
勘違いでやってきた宇宙人たちの髪型がバルカン人っぽいのもネタだと思うけど、星雲の名がクラトゥとは…ここだけ「地球の静止した日」やん。

しかしこの映画の時にシガニー・ウィーバーは50歳なのに、紅一点のキレイどころを見事にこなしてますよ、すごいなあ。
終盤、通路の途中にあるピストンの仕掛けを見て「何で通路にこんなものが!?」「これを書いたシナリオライターは死ね!」と絶叫する彼女の姿には笑ったw
この映画、「宇宙大作戦」や「新スター・トレック」を笑いに変えてはいるけど、決してバカにしているわけではないよね。
登場人物はこの作品の中で、役に誇りを持ったり、信頼しあったりときちんと成長もしていく。
「スター・トレック」への敬意が詰まったコメディだと思う。

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改訂前の感想を書いた時点で、実は「新スター・トレック」以降しか観ておらず、「宇宙大作戦」は未鑑賞だったという状態でした。
そんな状態でこの映画の感想を書いていたとは…自分が恐ろしいw

ということで書き直したわけですが、観直して改めて「スター・トレック」シリーズへの敬意のあふれたメタパロディ&コメディ映画だなと再確認。
お気に入りの作品ですよ!

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店名に偽りあり? (Facebookからの転載)

2016年02月17日 23時16分24秒 | 日々雑記


久々に入った昼飯のラーメン屋。
1年ぶりくらい?
屋号とは裏腹に、相変わらず昼飯時には行列のできる店だったので、外でしばらく待ったけどやはりなかなか美味しい。
今回は鰹の香味油であっさり系の”CAPTAIN GOLD”にしてみました。

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「ツイスター」の感想を改訂しました

2016年02月16日 23時20分33秒 | 映画(感想)
今回は「ツイスター」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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ツイスター [Blu-ray]

「ツイスター」【改訂前】

当時最先端だった竜巻のCGも、今やCMで使われるくらいになり、今更驚く事もない。
ストーリーはテンポよく進んでいくので面白いが、後に出てくる竜巻ほど大きいというのはご都合主義以外の何物でもないわな。
まぁそれでも最後に出てくる竜巻は、迫力もあるしいいんですが(上手い具合に消える竜巻だったけど)。
空飛ぶ牛のくだりは笑いました。


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「ツイスター」【改訂後】

竜巻の実態解明に執念を燃やすストームチェイサー達の姿を描いた災害映画。

一般的なディザスタームービーは、その災害から逃げたり脱出したりするまでの危機を観るわけだが、この映画は主人公たちが“ストームチェイサー”と呼ばれる研究者なので自ら数々の竜巻を追いかけていく。
それによって主人公が何度も災害に遭遇したり何度も危機に陥るという、普通なら不自然なストーリーになりがちなところを必然に変えてしまうという逆転の発想。
上手いよね。
次から次に現れる竜巻とのチェイスによって、潔いくらいにジェットコースタームービーな展開が飽きさせない。
まあさすがに後半に行くにつれてFスケールがデカくなったり、絶妙なタイミング消えたりといったところはご都合主義だけど。

竜巻は当時最先端のVFXを駆使した映像だが、さすがに多少のアラは見えるものの…実写の空模様との組み合わせでリアルな感じは出ている。
ラストの竜巻はいかにも規模で勝負というデカさが潔いし、その分迫力もあったね。
風で巻き上げられる柵の杭や、端から粉々に吹き飛ばされていく農家の倉庫などは今見ても生々しい描写だったかな。

竜巻がテーマということもあって、「オズの魔法使」のオマージュが目立つ。
主人公夫婦の娘の名前がドロシー?と思わせて、実は観測機器の名前だったというネタが序盤で登場したかと思えば、次は空飛ぶ牛が…前半のハイライトですね。
牛のくだりは「オズの魔法使」を知らなくても笑うわw

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改訂前は最初期に書いたものなので2000年か。
少なくともその時は「オズの魔法使」を観ていなかったので、そのあたりのオマージュについては一切言及せずw
まあたとえ「オズの魔法使」を観ていたとしても、文字数の制約があったので書かなかったかもしれないが。

とりあえず今はそういう制約もなくなったので書きたい事を書いてます。
この映画は高校生の時が初見だけど、当時はVFXの竜巻にずいぶん興奮したものだよなあ…。
今となっては懐かしい。

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「トイ・ストーリー2」の感想を改訂しました

2016年02月15日 23時02分30秒 | 映画(感想)
今回は「トイ・ストーリー2」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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「トイ・ストーリー2」【改訂前】

今作はパロディもやってくれたおかげで、前作よりも楽しめました。
しかし、この映画を見るような小さい子供に分かるかなぁ?
「ジュラシック・パーク」や「スター・ウォーズ」はいいとして、「フィールド・オブ・ドリームス」とは渋い。
「駅馬車」っぽいところもあったし。
好きだけど。ストーリーの本筋は結構切なかった。オモチャにとっての幸せとは何なのか?
それは本当に、ボロボロになるまで遊んであげることなんだろうね。
観ながら昔遊んでたオモチャのことを思い出した…。
しかし自分をスペースレンジャーだと思いこんでるバズは面白い(笑)

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「トイ・ストーリー2」【改訂後】

オモチャの転売目的の男に持ち去られたウッディ。
彼を救うべくバズ・ライトイヤーと仲間たちが立ち上がる。

冒頭からバズの一大アクションで一気に引き込み、実はテレビゲームでしたのオチでオモチャの世界へ引き戻す。
つかみが上手いね。
今作ではさらわれたウッディを救う話がメインの流れだが、コレクターズアイテムとして後生大事に飾られるのか、それとも子供たちとボロボロになるまで一緒に遊ぶのか、オモチャにとっての幸せとは何かという部分は考えさせられます。
ウッディにとっての幸せはもちろん後者だろうが、プロスペクターの様に脇役だったがためにほとんど顧みられなかったのであろうオモチャの感情も理解できなくはない。
「箱に入った新品」という状況は、この場合は(オモチャにとっての)不幸の象徴でもあろう。
でもコレクション自体が悪いことかというとそうでもないとは思うんだけども。
この作品の場合は、おもちゃ屋のアルはウッディを盗んだヤツなわけで、その点で彼は報いを受けるべき悪役なのではあるが。

ウッディやジェシーたちコレクターの話はちょっとシリアスなので、テーマとしては分かるんだけど正直楽しくはないかな。
一方でバズたちの冒険は前作同様にワクワクして楽しい。
特に今作は色んな映画のパロディがてんこ盛り!
流石に子ども向けなので「ジュラシック・パーク」や「スター・ウォーズ」の直球なパロディが多いが…いやあニヤニヤするw
そしてバズ、やっぱり自分をスペースレンジャーだと思いこんでるバズは面白い!
人気の量産品ということを逆手に取ったバズ同士の掛け合いが良いよ。Mr.ポテトヘッドもお約束のパーツネタが実に笑える。

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改訂前は気づいたパロディネタをメインに内容にちょっと言及するだけだったので、改訂後は内容に関する感想を中心に全体的に膨らませた感じです。
文量としては膨らんだものの、今度は逆に改訂予定の無い「トイ・ストーリー3」がこれより少なめの文なので、バランスが悪くなってしまった(苦笑

まあ仕方がないか。

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「π」の感想を改訂しました

2016年02月14日 23時47分36秒 | 映画(感想)
今回は「π」の感想の書き換え記録。
改訂感想がちょっと溜まってるけど、書き直した順番じゃなくて、今日書き直した感想について先に書いてしまおうと思います。

さて、改訂前と改訂後です。

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π(Blu-ray Disc)

「π」【改訂前】

森羅万象を表現する数式の発見に取り憑かれた主人公。
ある日、彼を利用しようとする株屋とユダヤの秘密結社が接触してくる。

もやは病気としか思えないような主人公の取り憑かれ具合は怖い。
その主人公の精神状態、閉塞感が全編通しての階調度の低いモノクロ画面と、異音ともいえるBGMで表現されて、観てる方にも圧迫感が。
これはこれで表現方法としては良くできてるとは思うけれど、観賞後に少々釈然としないものが残るかな。

それは主人公の精神を垣間見たが故の陰鬱さのせいなのか、それとも結局ハッキリしない216桁のそれなのか何なのか。

あれだけ数字に取り憑かれていた男はついに自己破壊に至るけれど、ラストに解き放たれたような表情で眺めてた木の枝が妙に清々しく神々しく見えていた。
それがとても印象的。

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「π」【改訂後】

森羅万象を表現する数式の発見に取り憑かれた主人公。
ある日、彼を利用しようとする株屋とユダヤの秘密結社が接触してくる。

数学の真理をネタにした意味深で取っつきにくい内容だが、そこに描かれるビジュアルイメージは強烈。
ハイコントラストな白黒映像と、内服やドアの鍵などに象徴される独特なテンポのカットの繰り返し、体に固定したカメラ映像などの実験的な映像は、この映画における主人公のただならぬ閉塞感・圧迫感を観る者に伝えてくる。
全編白黒映像や独特なBGMの雰囲気については塚本晋也の「鉄男」の影響下にあると言われているが、内容は全然異なるものの、映像から受け取る圧迫感の様なものは確かに同じものを感じるね。
低予算映画としての工夫として似た表現を選択したのだろうけど、ただの真似ではなくそれを生かせるのはやはり演出側にセンスがあるからだろう。

216桁の数字はマクガフィン。映画の中で“とても重要なもの”であること以外には意味はないものの、ここではそれでいいと思う。
とにかくそれに憑りつかれた男の物語であって、その状況をいかに映像として描き出すかが作り手にとってはテーマだったんじゃないかな。
ヘブライ語の父・母・子の数字の話は面白いが、それがホントかどうかは観ている側には分からないし、ここも「そういうものだ」というぐらいで流すのが正解なんだろう。

あれだけ数字に取り憑かれていた男はラストでついに自己破壊に至る。
観客が主人公の強烈な圧迫感に共感し、最後に共に解放されて清々しく風に揺れる葉に神の神秘を見たならば、この映画は成功なのではないかと思う。

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改訂前の感想は10年前、2006年7月に書いたもので、まあそれなりに文量も書いているのだけど自分で気に入らないのは、その感想を書いた時点でまだ「鉄男」を観ていなかったこと。
それじゃあ比較しようもないので、「π」と「鉄男」の似た雰囲気について書いていないのも仕方がないことなんだけどもね。
とにかくその後、2010年に「鉄男」を観て、その時ようやく「ダーレン・アロヌフスキーは塚本晋也の影響を受けている」という世間の話を理解した次第。

すっとそのことについて書き足さないとイカンなあ…と思いつつも放置していたのだけど、今日ようやく「π」と観返すことが出来たので、感想も改訂した次第です。
しかし「π」自体、2006年に観た時とはちょっと感じる面白さ(ストーリー的なものじゃなくて見せ方)が違っていた気もする。
多少は自分もリテラシー能力が成長したのかねえ?w

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普段からの積み重ねが大事とは分かっていても

2016年02月13日 22時57分38秒 | 日々雑記
あれから左ひざは治ったり治らなかったり。
11日にカートに行った時は、その前日にすっかり痛みもなくなって治った感じだったのだけど、その12日にまた立ち上がる際に変な痛みが走る始末。
絶対なんかおかしい。

ちなみに今日は全然大丈夫なのだが…。


それはそうと、ここ数カ月溜め込んだBDレコーダーで焼いたBD-Rのラベル焼きと背表紙印刷と、さらに管理用のExcel表を頑張ってこなしていたら、終わるまでに6時間もかかってしまった。
ラベル印刷の中身はタイトル(原題・邦題)と製作国、上映時間に制作年くらいしか書かないんだけど、いちいち調べて書かないといけないから割と手間。
今回は100本分近く溜め込んでしまってたから余計に時間がかかってしまった。

普段からマメにやっとかないから、いざ始めるとそんな時間がかかるんだってのはよく分かってるんだけど…。
サボりグセがだめだな。
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レースのお誘いは時期尚早?

2016年02月11日 23時51分18秒 | 車・カート


今日は祝日、天気もいいしカート!

しかし10周×4セットほど頑張ったけど自己記録は更新ならず…。
でも最後にまあまあのタイムを出せたし満足はしているけどね。
(4セット目はカート自体がいい車体だったってのもあるけど。)

しかしたかだか2週間ぶりだってのに腕がつかれた。
鈍ってるよなあ。

そういえばカート場の人に、今度の週末に開催されるスプリントレースに出てみないかと誘われたけど…。
自分としてはまだまだ上手い人たちに混じって走るには自信がないですわ(苦笑
そうでなくても開催日は偶然にも休日出勤日だったので、今回は出ようにも出られなかったんだけどね。

将来的には…出てみたい気はするが…。
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左ひざの爆弾

2016年02月09日 23時58分14秒 | 
だいぶ前から左ひざがしっくりこないというか、立って体重を左足へかけた後に曲げるとパキパキ鳴る。
左ひざだけで右ひざは起きないんだけど、変なクセがついてるのかなと思いつつも実害は無いのでほったらかし。

でも一昨日の晩、立とうと思ったらいつにもまして大きい音とともに激痛が…。
その後は、関節が外れてるでもないけど普通に曲げると妙な痛みが走る様になって、いよいよダメになったかと思ってしまった。
運がいいのか悪いのかわからないけど、2日後の朝には痛みはなくなって普通の状態に戻ったけど、やっぱりちょっとずつ関節に変なクセがついてるのかもしれない。

まあ普段飛んだり跳ねたりするようなことはしてないから、多少歩きにくくなっても大丈夫っちゃあ大丈夫だけど、なんでそんなクセがついたのか原因が分からないのは微妙やね。
あ、でもよく考えると左足で踏ん張れなくなったらカートに乗れなくなっちまうか、そりゃあダメだ。
ブレーキ踏むのに左足使いまくるもんなw

とりあえず、あんまり左足にムチャがかかる様なことはしないようにしとこ…。
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「トイ・ストーリー」の感想を改訂しました

2016年02月03日 23時59分47秒 | 映画(感想)
今回は「トイ・ストーリー」の感想の書き換え記録。
改訂版の感想、ホームページの方には逐次更新してるけど、こっちのブログの改訂前を乗せるのが全然追いつかない。
今日時点で12本溜まってるで…。

さて、改訂前と改訂後です。

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トイ・ストーリー MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

「トイ・ストーリー」【改訂前】

フルCGアニメ。
よくできている。
当時のまだ発展途上のCGでは、こういうオモチャのような無機物を表現するのが一番いい。
キャラも立ってて、実に見ていて楽しい作品。
自分はスペース・レンジャーだと信じて疑わないバズが、何ともおかしい。
個人的にはスリンキーが好きですが。
久しぶりに童心に返りました。

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「トイ・ストーリー」【改訂後】

ピクサー初の長編フルCGアニメーション作品。
アンディ少年のオモチャたちの冒険を描く。

この当時においてフルCGアニメによる初の長編作品というだけでもチャレンジングなのに、テンポ良く練り上げられたストーリーが面白くて作品全体の質が高い。
この映画のベースになったピクサーの短編「ティン・トイ」はオモチャに自我がある世界を描いていたけど、この作品ではウッディをはじめとする登場するオモチャ達が、もっと自覚的にオモチャであることを認識している。
そこに「自分は本物のスペースレンジャーだ」と思い込んでいるキャラ…バズ・ライトイヤーが来たことによる、認識ギャップを描いたコメディとなるなわけだ。
“オモチャであるかスペースレンジャーであるか”という現実を、ストーリーの中で「飛べる」「飛べない」「かっこよく墜ちているだけ」という彼の自己認識のセリフによって端的に成長として描いていしまうのだから、分かりやすいし感動もするし…脚本にはとても感心した。
その上に、他人を妬んではいけない、オモチャは大事にしないといけないという教訓まで入れ込んでくるのだから大したもの。

この時代のCGについては、無機物は描けても生きものの表現はまだまだ難しい。
だからこそそれを逆手にとって無機物のオモチャたちを主人公にしてしまうという発想が良いよね。
人間の生々しさはまだまだだけど、逆にオモチャたちが生き生きと動く世界。
バズ・ライトイヤーのどこかとぼけた気真面目なキャラクターが実に面白いw
Mr.ポテトヘッドの皮肉屋なところも好きだな。
大人が観ても耐えられるストーリーのクオリティによって、いつの間にか童心に帰ってしまう、そんな良い作品だと思います。

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改訂前は最初期に書いたものなので、かなり短め。
…というかキーワードを挙げてるだけに等しいな、こりゃw

ということで改訂というよりは最初から書き直しました。
でもやっぱり何度観てもよくできた映画だよね。


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