イントロ
今回は東京都現代美術館で7月10日から10月8日まで開催している企画展「特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」に行ってきました。
CG全盛になって下火になってきた特撮の技を、後世に残そうと企画されたこの展覧会。
ここでは「巨神兵 東京に現る」という短編映画も上映されるとあって、大阪からわざわざ見に行った次第です。
噂では大阪にも回ってくるという話だけど、確証もないし、万が一回って来ずに見逃してしまったらいくら後悔しても後悔しきれませんからねw
個人的には平成ゴジラ「vs」シリーズや平成ガメラシリーズを観て育った世代なので、その手の特撮にはやはりものすごく興味がある。
ウルトラマンは初代の再放送を何度も観たり、怪獣図鑑を読みふけっていたりもしたので思い入れはあるかな。
平成ウルトラマンはあんまり知らないけど。
とにかく東宝・大映・円谷プロの特撮作品の多くが一堂に会し展示されていること自体が素晴らしい。
東映系がないのは残念だけど、常設展が出来た暁には全てを網羅したものができると期待したいです。
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★「特撮博物館 その1」(このページ)
「特撮博物館 その2」は
こちら
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東京駅
東京駅に着いたのは朝の10時半。
東京都現代美術館は東京メトロの清澄白河駅まで行かないといけないのだけど、久々に東京駅まで出てきたので、ちょっと皇居方面まで散歩に行ってみました。
この日はとにかく日差しがきつく暑い暑い。
皇居前広場は開けていて影がないから余計に暑いw
二重橋の手前には観光客がチラホラといたけれど、どうも会話を聞いているとほとんどが中国語っぽい感じ。
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丸の内
皇居からは東京駅・丸の内方面のオフィスビルがよく見えます。
皇居前広場の開放的な空間と、その先に林立するビルとのコントラストが印象的。
実は9年前にほとんど同じ場所で写真を撮っていたんですが、比較すると丸の内もビルが増えていっていると事がよくわかって面白い。
(2003年7月13日撮影)
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東京都現代美術館
皇居前から大手町に移動し、地下鉄で清澄白河駅へ。
駅から10分ほど歩くと東京都現代美術館に到着です。
あんまり混んでなかったのでラッキー。
チケットは事前にネットで購入していたので、入場もカウンターに並ぶことなくできました。
入り口では追加料金を払うと音声ガイドの機械を借りることが出来ます。
清川元夢氏のナレーションで展示物の説明が聞こえる電話型の機械なのだけど、出来ればこれを聞きながら見て回った方が良いかなと。
充実した解説を聞くことが出来るので。
ちなみに館内は一部を除き撮影禁止。
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特撮博物館 展示
展示の前半は昭和初期の怪獣映画で使われたミニチュアから、ウルトラマンを代表とする超人系の造形物。
また色々な作品のデザインボードが見て回れます。
昭和の特撮映画のミニチュア類は、復元した小道具も多くすべてが実物というわけではないようだけど、逆に言うとそれだけ保存状態が厳しい物もあるということでしょうね。
展示も中間地点ほどに差し掛かると、短編映画「巨神兵 東京に現る」の上映スクリーンがあります。
これがまあ気合の入った短編映画。
演出(話)がちと重いのだけど、特撮ノウハウの集大成で作られたその映像の見事なこと。
実はこの映画を観ている段階では、まさかほとんどの視覚効果が本当に特撮で撮られているとは思ってませんでした。
いくらかはCG(VFX)もあるだろうと…。
ところが、後半の展示で紹介されるそれらのメイキングを見て、ことごとくがミニチュアや光学合成で作られたと知って驚愕。
この工夫による産物は、確かに芸術の域だと思いますわ。
俺の近くでそのメイキング映像を見ていた外国人が「amazing…」と一言つぶやいてましたが、この技術は日本の誇りですねw
それにしても監督してた樋口監督の楽しそうなこと。
やっぱりこの人は特技監督させている方が生きる人だと思うんだよなあ。
「特撮博物館 その2」は
こちら