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Column's BLOG !!

映画好き、円柱野郎のブログです

後に残るは領収書のみ

2012年11月21日 23時55分54秒 | 本・雑誌
今日の帰りがけに買ったはずのキネマ旬報。
家に帰ってからいざ読もうと思ったら見当たらない。
…はて?

よくよく思い出してみると、買った後に入った飯屋で確かにカバンと一緒に置いた記憶はあるものの、その後持ち歩いた記憶がない。
その店に忘れてきたか?

今まで荷物を店に忘れてくるなんてしたことがなかったのに、俺も歳でモウロクしてきたのだろうか…。
とりあえずは、また明日取りに行くか、それとももう地元の本屋で買い直すか、そんなとこですかね。
何にせよ注意しないとなあ。
一回やらかしたということは、今後もやってしまう可能性があるということだからね。
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大阪一昔

2012年08月01日 22時56分59秒 | 本・雑誌
「昭和の大阪 昭和20~50年」という本を買った。

昭和の大阪 昭和20~50年

終戦直後から、俺が生まれる5年前までの移り行く大阪の姿が写っている写真集。
さすがに生まれる前の街の姿なので実際に目にした光景ではないけれど、でも子供の頃にはその名残が残っていたし、今の姿と比較して「あの場所はこんなだったのかー」と感心もする。

本の中で頻繁に登場する大阪駅前なんかは、今の風景からこの写真の姿を想像するなんて逆にできんけれどね。
3階建の大阪駅なんて跡形もないしw
その前を大量の市電が列を為す光景は奇異に映る。

在りし日の心斎橋や四ツ橋とか…、ほんとの橋があったなんて今では話でしか知らないですわ。


でも天王寺のステーションビルが今のままの姿で写ってたり、阪急百貨店と阪神百貨店の雰囲気とか、変わらないところがあるのは時間のつながりを感じさせるところか。

この本を片手に今の街をぶらついてみると楽しそうですなあw
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「ちはやふる」を読み始めました

2012年05月27日 21時15分03秒 | 本・雑誌
深夜アニメで放送中(関西は今年の1月からなので)の「ちはやふる」。
アニメが面白かったので原作漫画も読み始めました。

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

末次由紀 著「ちはやふる」
最新刊は16巻。

高校の競技かるた部を描いた「BE・LOVE」に掲載されている少女漫画ですが、これが友情・努力・勝利を描いた実に少年漫画風味の内容w
少女漫画らしい恋愛模様は、あまり表にならずドロドロしていないし、男子が読んでも全然抵抗感ないですよ。

それもこれも主人公のキャラ設定が良いのだと思われる。
天然風味だけれど、どこまでも真っ直ぐで全くイヤミがない。
周囲を巻き込んでいく勢いは、描き方によっては独り善がりの鬱陶しいキャラになりかねないけど、そういう負の面が感じられないので爽やかに読めるんだよね。

競技かるたという存在自体は知っていたけど、細かいルールは知らなかったのでその部分でも勉強になった。
単純なスポーツマンガとしてではなく、歌としての百人一首への想いも描かれるし、文科系スポ根マンガとしてはかなり面白いですな。

今のところ15巻まで読んで一区切りした感じだったので、ここで簡単な感想を書いたけど、16巻以降ももちろん買って読んでいこうと思います。
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「ハーモニー」を読了

2012年05月14日 23時04分19秒 | 本・雑誌
伊藤計劃氏の長編小説3冊の内、最期の1冊「ハーモニー」を読み終わりました。

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

身体を常に監視し健康を維持する先進医療技術が確立し、あらゆる病気が駆逐された世界。
人々はその存在自体が社会の重要なリソースとして在る世界を描いたSF作品。
デビュー作の「虐殺器官」でもその筆力には敬服したのだけど、この「ハーモニー」はオリジナル2作目(「メタルギアソリッド4」のノベライズを入れれば3作目)にして、「虐殺器官」なんてまだまだ助走だったのだという伊藤氏の才能に気づかされる出来栄えでした。

病気にならない世界という、一見理想的に思えるその世界の鬱屈感というか、そこにある人間が行きつく先のユートピアとディストピアの表裏を、登場人物の私的な目線で世界を語るという…哲学めいた"私"の物語。
俺の世代だと"人類補完計画"という単語が思い浮かぶような、SFとしては割とある題材を、表現ひとつで新しい傑作にしてしまったような作品でした。


冒頭、ページをめくった時点で目に入る何やら奇妙な文字列。
HTMLを触ったことのある人ならなんとなく察しのつくタグが文章の合間に書かれ、その先に選択肢や単純な箇条書きの様な項目が並ぶ。
「なんだか変わった表現だな」と思いながら読んでいくと、これが一人称で書かれた主人公の考えを追うのにわかりやすい。
最初こそ読むのに詰まりはしたけど、途中から気にならなくなるし、「なるほどこういう表現もあるのか」と作者のある種の発明(?)に感心した次第。

だけどこの表現が、全体を通して世界観を表現し、そして作者の仕掛けとして考えられたものだとは、ついぞ…。
これにはやられました。


デビュー作の「虐殺器官」ほど映画やゲームなどを引用した遊びはないのだけど、知っている人が読めば「セルゲイ・ゴルルコビッチ」という名前だけでニヤッとしてしまうか。
さすが伊藤氏、どこまでも「メタルギアソリッド」ファンですねw

その伊藤氏は、この作品を出版した4カ月後に34歳の若さで肺がんのために死去されました。
この本を書いていた時点で病は進行していたそうだし、それを自覚しながらこの本のテーマである「病気が駆逐された世界」というSFを書いていたと思うと…。

巻末にはこう書かれています。
「感謝をささげます---私の困難な時にあって支えてくれた両親、叔父母に。」
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「虐殺器官」と「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット」を読了

2012年03月30日 23時51分32秒 | 本・雑誌
ひと月半ほど前に買った伊藤計劃氏の小説3冊の内、2冊を読み終わりました。

読書は主に通勤時間と昼休みの間…、と言っても電車に乗っている時間は正味十数分しかないので、ほんとに毎日少しずつ読み進める感じでした。
各小説のあらすじはAMAZONの紹介文などを参考にしてもらうとして、ここでは簡単な感想をば。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
「虐殺器官」

「虐殺器官」はタイトルの"虐殺器官"という設定が話の根幹なのだけど、SFとしてのその世界観の構築が見事。
全くの絵空事というわけでもない、現実世界の延長(近未来)に"虐殺の文法"という1つのSF要素を入れただけで世界構造を俯瞰して描き切ってしまうという…。
この作者、デビュー作とは思えない筆力です。
基本的に世界に対して悲観的なのだけど、でも悲観性が物語としての熱になってる。
"どこかの戦争と、かりそめの平和"という「パトレイバー2」的なテーマも見え、作中で引用される映画ネタの数々も俺の趣味にハマったなあ。
特殊部隊員という主人公と、潜入作戦の描写などはかなり「メタルギア ソリッド3」だねw


メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)
「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット」

その「メタルギアソリッド」シリーズの4作目にあたるPS3用ゲームのノベライズ版が、伊藤氏の長編2作目の小説。
映画原作のノベライズは何度か読んだことがあるけど、ゲームのノベライズは初めて。
まあ「MGS4」は元々ストーリー…会話のボリュームが大きいので、文章へのし甲斐もあるだろうと思って読んだのだけど、普通にイメージするノベライズのしょぼさとは別格の、実に重厚な本になってました。
ゲームではサポート役だったオタコンを主人公にして、共に世界と戦い続けたスネークへの想いを描くことで実に深みが出ている。
ストーリーはかなり忠実(ボスキャラであるBB部隊が出ないというのはあるが)で、それどころか内包しているシリーズ1~3の流れを、原作ゲーム以上に表現したMGSファンとしても全く違和感のない内容。
作者がいかにMGSを…スネーク好きかというのが、行間からひしひしと伝わってきます。

ただ、長いシリーズの4作目だけの小説なので、そこまでの1~3を知っているのが前提として読んだ方が良いとは思った。
確かに作中で説明もあるのだけど、やはりそれだけではこの大河的シリーズの深みは受け取り方が変わってくると思うし。
でもファンであれば納得の作品ですよ、「こいつわかってないな」なんていう描写は皆無!


この「ガンズ オブ ザ パトリオット」の巻末にあるゲーム作者・小島秀夫の寄稿によると、本当はこの後に「メタルギア ソリッド3」と「メタルギア ソリッド ピースウォーカー」を合わせたノベライズを書いてほしいと思われていたそうです。
「3」と「PW」はこの「4」の主人公のオリジナルであるネイキッド・スネークの物語。
所謂エピソード・ゼロというやつだけど、これがまたゲームでは「3」がシリーズ中でも傑作なので、俺もその話を伊藤氏の文章で読みたかった…。

そう思うと、伊藤氏が早くに亡くなられたことは本当に残念です。
氏が遺した長編小説はあと1冊。
「ハーモニー」も読まさせていただきます。
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「『おもしろい』映画と『つまらない』映画の見分け方」を読みました

2012年03月28日 23時59分47秒 | 本・雑誌
「『おもしろい』映画と『つまらない』映画の見分け方」という本を買って読んでみました。

キネ旬総研エンタメ叢書 「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方

映画という作品について、どういう要素の有る無しによって受け手側が「おもしろい」と思うのか、それとも「つまらない」と思うのか。
それをストーリーと付随要素に分けた上で、序破急のような「三幕構成」や「13フェイズ構造」といった構造論から紐解いています。

こう書くとなんだか小難しそうだけど、構造論については本の後半で解説されていて、本の前半ではそれに備えての例示なのでイメージしやすいし読みやすい。
例示では具体的な作品を挙げているのだけど、各作品において俺が漠然と感じていた「おもしろさ」や「つまらなさ」の正体を明確に指摘してくれているのも気持ちいいね。

もちろん「おもしろい」と感じるか「つまらない」と感じるかは人それぞれなのだけど、著者はそれは了解した上で、もっと普遍的な構造的理由を書いているので、脚本的観点などを考えるために良い勉強になりますわ。

ちなみにこの本は全11章あるんだけど、本の前半…6章まではこんな感じ↓
---------------------------------------------
・序章 評論? いいえ、分析をはじめましょう!

・第1章 前評判と後評判の違いって?
  「アマルフィ 女神の報酬」の巧みな予告編
  かなり「おもしろい」――「キック・アス」

・第2章 「物足りない」映画はどこが悪い?
  スタジオジブリ作品は、全部「おもしろい」?
  試練が足りない「ポニョ」と「アリエッティ」
  「トロン:レガシー」の主人公は誰なのか

・第3章 そもそも、「おもしろい」ってなんだろう?
  「変化しない犬」のドラマ 「きな子 ~見習い警察権の物語~」
  「変化する老人」のドラマ「グラン・トリノ」
  「ROOKIES -卒業-」の変化と感動

・第4章 「主人公」をさがせ!
  ほんとうの「悪人」はだれか?
  「雷桜」は誰のための映画だったのか
  「ソーシャル・ネットワーク」の主人公は「変化」しないが…

・第5章 なにが言いたいんだかわからない作品
  言いたいことがたくさんありすぎた「オーストラリア」
  「アマルフィ 女神の報酬」のストーリー分割を失敗させたもの

・第6章 論理骨折してても大丈夫?
  コメディに論理はいらない???クドカンの手法
  筋立てもしっかりしている「男はつらいよ」
---------------------------------------------

「アマルフィ」は本の中で何度も引き合いに出されるけど、完全に失敗作扱い。
…むべなるかなw

「悪人」は俺的には面白くなかった映画なのだけど、この本ではかなり評価が高い。
確かに本の中で指摘されている構造性についての言及は正しいと思うので、そういう自分の印象との乖離についても、論理立てて考えると勉強になるかな。

「13フェイズ構造」…、覚えておこう。
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伊藤計劃氏の小説を3冊購入しました

2012年02月16日 22時55分28秒 | 本・雑誌
昨日、伊藤計劃氏の小説を3冊購入しました。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
「虐殺器官」

メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)
「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット」

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)
「ハーモニー」

2007年にデビューして2009年に34歳の若さで亡くなった氏は、その長編小説はこの3作が全て。
それでも日本SFのゼロ年代ベストの作家に挙げられ、3作目の「ハーモニー」は死後にフィリップ・K・ディック賞の特別賞を受賞した作家です。


俺自身は伊藤氏の名前は知っていたものの読む機会はなかったんだけど、最近小説版の「メタルギアソリッド」のことをちょっと調べていたら、また目に入ってきたんですわ。
そのベストにも数えられるようなSF作家自身が、「MGS」のファンが高じた結果、ゲームシリーズの4作目である「ガンズ オブ ザ パトリオット」のノベライズを書いていた…という話をね。

俺の目的自体は「MGS」のノベライズだったけれど、伊藤氏の評価の高さや、作品数の数が気になり始め、「これなら全部読んでやれ!」と一気に購入した次第です。
特に、俺より少し上だけど、ほぼ同年代の人物だったというのも気になった点かもしれない。


で、とりあえず出版された順に「虐殺器官」から読み始めてみました。
まだ読み終えていないので全体の感想は書けないけど、導入部からグイグイ話に引っ張り込まれるし、ものの見事に情景が目に浮かぶその文章には感心した。
SFなので世界観や設定説明もより必要だし、凄惨な場面描写も多々あるけれど、それらの表現の分かりやすさはすごい。
こういうのが本当の文章力…筆力というやつなのだと痛感したなあ。
元々俺がSF好きということはあるけれど、冒頭部分を読んだだけでこのハマり具合では、最後まで読んだらどうなることかw

今は通勤時間以外になかなか時間はさけないけど、これはなるべく時間を作って早く読み進めたいと思います!
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「IT時代の震災と核被害」を読了

2012年01月27日 23時25分21秒 | 本・雑誌
IT時代の震災と核被害 (インプレス選書)

こないだから読んでいたインプレス選書の「IT時代の震災と核被害」を読了。

昨年の東日本大震災に際し、阪神大震災の時よりもさらに高度に情報化社会となった今の日本を、どう駆け巡ったかをまとめた本…、という感じか。
まあ「まとめた」というレポート的なものというよりは、寄稿者の意見をそのまま載せている本であるので、その意見を聞いてどう思うかは読み手の勝手なのだが。

その中でも俺は、震災時に情報を扱う企業がどう責任を果たそうとしたか、ということの話に興味をもちました。
一応これでもIT業界に片足突っ込んでいる仕事についているわけで、気にはしますわな。


読んでみて思ったのは、あのような動きはやはりGoogleやAMAZONといった外資系企業の風土があってこそできた行動なのだろうなということ。

具体的には、あっという間に仕組みとパイプを作りあげたGoogleのパーソンファインダー。
(ハイチ地震の前例があったとしても、ね。)
そして被害を受けたり負荷でパンク寸前だった赤十字などのサーバに対して、迅速にかつ無償で機能と技術を提供したAMAZONのクラウド。
どちらも初動は現場レベルでの判断で突き進んでいるし、それに迷いがない。
緊急時に際しては社会公共性を優先しているというその姿勢には感じ入るものがあった。

後出しで許可をするということでは、この本の中でも頻繁に取り上げられているNHKのネット再送信の経緯はやはり胸が熱くなる。
それこそ発端は"TV画面を撮影してそのままネットに流す"という著作権侵害そのものである行為なわけだけれど、NHK本体ではなく一部局である広報局が独断で許可したという判断のスピード感は素晴らしかった。

しかし、こういうところに日本の大企業の名前がNHKの他に挙がらないというのは哀しい感じ。
まあ会社の設備を使用したり提供したりとする場合、上の許可や社内調整を優先しそうな日本企業のイメージでは、ああいう動きはできないんじゃないかと思ってしまうが…。


他にも色々な人が寄稿しているので、様々なIT関連の視点であの震災について書いてあります。
…が、まあぶっちゃけ読み物として興味深かったのは上に挙げたところくらいだったけれどねw
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「陰陽師 玉手匣」1巻を買いました

2012年01月22日 23時19分30秒 | 本・雑誌
陰陽師 玉手匣 1 (ジェッツコミックス)

岡野玲子 著「陰陽師 玉手匣」1巻

1993年から2005年にかけて発表された「陰陽師」(全13巻)の続編。
まさか完結から6年後に続きが出てくるとは思わなかったけど、先日本屋に行ったところ、新刊コーナーに平積みされていたのですぐさま手に取りましたよ。

「陰陽師」は安倍晴明が主人公で、源博雅との友情やら菅公(菅原道真)との対決やら、平安伝奇的な世界観が面白かったのだけれど、話が進むうちに陰陽道のウンチクが増え、さらにはどんどん精神世界に行って晴明は神懸り、終いにはエジプト…。
という具合で、正直言うと後半(10巻くらいから…?)は話についていくのがしんどかったw
でも洗練された絵やその表現には魅せられていたかな。


で、この「玉手匣」になるわけですが。
なにせ前作の終盤があれだったので、またも精神的というか観念的な方向だったらどうしようなどと思いながら読んだのだけど、テイストが少しコミカルに、前作で言うと前半から中盤くらいの感じに戻っていて一安心。

「陰陽師」の世界にあって数少ない漫画的キャラクターのマキモノ。
彼が狂言回しとなっているので、話に入りやすいね。
晴明と真葛の子であるところの若子も、良い感じにマンガの進行役的な機能をしているかな。
まあ今後どのようになるかは分からないけどw

今回の解説というかウンチクというか…は東寺の話から空海の霊まで出しているから、本作は密教の方向に行くのだろうか?
でも若子は天文博士になると言ってるわけだから、さて陰陽道と密教はどのように話で交わるのか?
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今年読み始めたマンガとか

2011年12月29日 22時52分26秒 | 本・雑誌
今年ももうすぐ終わり。
そろそろ一年のまとめについていろいろ書かないといけない時期ですが、今日はマンガの事でも。

継続して読んだり単行本を買ったりしている作品は以前にも書いたことがあるので、今回は今年新しく読み始めた・読んだ分を少し紹介しようと思います。


SKET DANCE 1 (ジャンプコミックス)

篠原健太 著「スケット・ダンス」
最新巻は21巻。
少年ジャンプで連載されてるギャグ漫画ですが、連載開始は2007年。
俺は今年まで全然読んだことがなかったんだけど、ある日立ち読みしたジャンプで「まんが道」のパロディキャラが出ていて(18巻156話)、それでふと目に留まり…。
「あ、このギャグマンガ面白い!」とついつい買いそろえてしまいました。
どちらかというとメタフィクショナルなギャグが俺のツボです。


進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

諌山創 著「進撃の巨人」
最新巻は6巻。
会社の知り合いに薦められて読み始めたんですが、決して上手いとは言えない絵を補う線の勢いが良いですね。
立体機動のスピード感や、たまにハッとする構図があって面白いです。
ストーリーは、謎だらけの序盤に興味を惹いたもの、3~4巻あたりは「デビルマン」を目指しているのか?という話で若干関心が減り、5~6巻はまた面白くなってきた気がします。
続きは気になりますね。


3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)

羽海野チカ 著「3月のライオン」
最新巻は6巻。
心を閉ざしがちな少年棋士が、周囲の人との交流を経て次第に色々なものを取り戻す…という話。
以前に「ハチミツとクローバー」を読んでいたので、その作者の最新作ということで興味はあったのだけど手を出していなかった作品。
でも評判が良いようなので買って読んでみたら…、良かったです。
強固なATフィールドを抱擁するかのようなあたたかさのある話というか…、例えがよくわかりませんねw


銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)

荒川弘 著「銀の匙」
最新巻は2巻。
ガンガンで「鋼の錬金術師」が終了して、次はサンデーで農業漫画。
実家が酪農家という作者らしいテーマの作品ですが、どうも農と聞くと「もやしもん」を思い浮かべてしまう俺。
あちらはすっかり発酵ウンチク漫画ですが、こちらは農家や農業の実態体験漫画といった風情。
リアリスティックな部分は勉強になります。


うさぎドロップ (1) (FC (380))

宇仁田ゆみ 著「うさぎドロップ」
全9巻。
「ノイタミナ」枠のアニメ版を観て、「これは良い話!」と思い原作漫画を購入。
アニメは主人公が引き取った女の子・りんの小学校までで終了したけど、原作は高校生編まであります。
物語の結末として、これでいいのか?と思わなくもないけれど、中のキャラクターがこれで幸せならそういうのもアリなんだろうかなどとも思ったり。
まあ複雑だけど、子供編は特に手放しで良い作品だと思います。


聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)

中村光 著「聖☆おにいさん」
最新巻は7巻。
ブッダとイエスが下界でバカンス(立川のアパートで)というシュールすぎる設定のギャグ漫画。
何もかもがシュールすぎて笑えますw
特に1巻は笑い死にしそうになったけど、このノリでいつまで続けられるのかなあ?w
仏教やキリスト教についていろいろ知っているとすさまじく面白いですが、こんな宗教をネタにしたようなギャグでも、不敬とは思えないさわやかさが好き。


水域(上) (アフタヌーンKC)

漆原友紀 著「水域」
全2巻。
水を通じて描かれる過去と現在の繋がりの物語。
上下巻の長編なので、同じく少し奇異な世界を描いた「蟲師」の1話完結のテンポとは違い、もっとじっくりその世界が描かれていきます。
人や土地の記憶といった、この作者ならでは情緒が良いですね。


この世界の片隅に(前編) (アクションコミックス)

こうの史代 著「この世界の片隅に」
全2巻。
2006年から2007年に連載された作品で、元々全3巻で出ていた単行本が前後編の全2巻になって今年再発売。
「夕凪の街 桜の国」が良かったのでこちらも読んでみましたが、期待を裏切らない出来栄え。
大戦中の呉を主な舞台に、主人公すずの暮らしが描かれますが、厳しい時代と優しい人々の話が心に訴えてきますわ。
読んで良かったと思える作品。
呉・広島を舞台にした作品として真正面に厳しさを描いているし、当時の人々の暮らしぶりを描いている点でも勉強になります。


今年新規で読んだ作品はこんなところですかね。
思ったより少ない気がするけど、これとあわせて継続中のマンガを買い続けていることを考えれば、そこそこの数は読んでいるような気はするのだけど。
まあでも雑誌派ではなく単行本派なので、やはり目にする作品の数には限りが出てくるかな。

来年も良い作品に逢えるようにアンテナを立てていきたいと思います。
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ニュートリノが光速を超えたからって、タイムマシンが出来るわけじゃない

2011年10月27日 23時25分57秒 | 本・雑誌
Newton (ニュートン) 2011年 12月号 [雑誌]

科学雑誌のNewton 2011年12月号を買いました。

Newtonは俺が中学~高校の時には親に毎月買ってもらって読んでいた記憶があります。
当時小遣いが少なかったから好きな本は買えなかったけど、勉強の本であれば親も買ってくれたので、好きな教科だった理科関係の雑誌を買ってもらっていたんだと思う。

最近は気になる特集記事がある時に買うことがあるのだけど、今月号は光速についての記事。
先日OPERA(Oscillation Project with Emulsion-tRacking Apparatus)を使った実験で「ニュートリノの速度が光より速かった」という、とんでもない発表があったことに関連した記事ですね。


実験の内容についてはCERN(欧州原子核研究機構)のセミナーの様子から概要が分かります。
ニュートリノは光より速いのか - 相対性理論を覆す可能性をCERNが提示」(マイコミジャーナル
特殊相対性理論については学生時代に解説書や科学番組などでかじった程度とはいえ、それでも興味を持っているのだけど、俺としてはまずこの実験結果の第一報からして全然信じられなかったかな。

このNewtonでもそのOPERAの実験について4ページの検証記事が載っていたのだけど、やっぱりどちらかというと懐疑的な内容。

OPERAによる実験結果は現在精査中なので結論が出るのはまだ先だと思うけど、果たしてどうだろうかねえ。
計測ミスなんだろうと思うけれどね。

※すでにこういう話もあるようです。
 「ニュートリノ減速す
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「夢の化石」と「海帰線」を読みました

2011年08月07日 22時27分34秒 | 本・雑誌
今敏監督の漫画作品、「夢の化石」と「海帰線」を読了。

夢の化石 今敏全短篇 (KCデラックス)
「夢の化石」

「夢の化石」は1984年から1989年に描かれた短編集で、15作品を収録。
「OPUS」なんかもそうだったけど、面白いくらいに大友克洋の絵柄の影響が見えて興味深いですね。
ただ初期のころの…本の半分くらいは、絵の上手さは確かにあるのだけどどうも動きの描写がイマイチな気がする。
止め絵の正確さや細かさはあっても、それが動きのつながりを伝えきれていないというか。
まだまだ若い漫画家のころの作品に対して、そんな文句言ってもナンセンスだけどねw

個人的には、幽霊がやたら現れる家の話の「お客様」(最後に大騒ぎになる展開が好き)、リアルな戦国時代劇の短編「わいら」、そして「老人Z」の原型のような「太陽の彼方」の3編がお気に入りです。


新装版 海帰線 (KCデラックス)
「海帰線」

「海帰線」は1990年にヤングマガジンで連載された作品。
人魚伝説とリゾート開発の間で揺れる町を舞台にしたファンタジーってとこでしょうか。
ファンタジーでも地に足着いた設定になっているところが今監督の作品らしい感じかも。

このころになると絵も完成されてきているし(あとがきで今監督は「見直すと赤面」するとは書いていたけど)、テンポも良いし構成もしっかりしているので読みやすい。
主人公とヒロインやステロタイプな敵役がなんだか昔のドラマの人物のような印象も受けるけどねw

クライマックスは…。
当時はあり得ない規模として描かれたんだろうけど、現実の出来事として映像で見た後では、なんだか複雑な気分ではある。
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「藤子・F・不二雄 大全集」 の第2期が完結

2011年07月25日 23時44分56秒 | 本・雑誌


藤子・F・不二雄 大全集」の第2期刊行が完結。
現在、第1期~2期の66巻がうちの本棚にならんでいて、実に壮観です。
第3期の購入申し込みも開始されたようなので、また早めに注文しておかないとイカンですね。

ただ、実はここにある本を全部読めているわけではないです。
どうにも時間がとれず、実際に大全集で読んだのは全体の3分の2くらい。
「ドラえもん」や「パーマン」はコミックス版で読んだので、知っている話ということであれば3分の2くらいはあることになるだろうけど…。
(大全集では台詞などを作者死去後に改変などがあったコミックス版から元に戻しているので、厳密には全く同じ内容ではないエピソードもある。)

まあ、こればっかりは時間の使い方の問題なので、俺の努力次第ですね。
ホントはもっと早く読みたいのだけれどなあ…。
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口を抑えるよりも効果的??

2011年06月19日 23時54分52秒 | 本・雑誌
普段から睡眠不足気味でいると、どうしても日中にアクビが出てしまうことがあるけど、時と場合によるとアクビをしてはいけない場面とか、そういう事態に出くわすことがある。

俺の場合、そんなときに思い出すのが「葉隠」で。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」以外にもいろいろと参考になることが書いてあるんだけど、なんと「欠伸の止め方」まで書いてあるのですな。
この本には。

葉隠にはこうある。

「人中にて欠伸仕り候事、不嗜なる事にて候。
 不図欠伸出で候時は、額を撫で上げ候へば止み申し候。
 さなくば舌にて唇をねぶり口を開かず、又襟の内袖をかけ、
 手を当てなどして、知れぬ様に仕るべき事に候。
 くさめも同然にて候。阿呆気に見え候。
 この外にも心を付け嗜むべき事なり。」
(聞書第一 一七)

つまりアクビが出そうなときに額を撫で上げれば止まるということですが、実際にやってみるとほんとに止まる。
不思議w

しかしその時にアクビが出るのを抑えられるだけで、眠気がなくなるわけでも後続の欠伸が消えてしまうわけでもないのが難点ですが。
あんまり連続で自分の頭を撫で上げてても、傍目には変な感じだしなあw

まあつまり、昼間眠くならないように、早く寝てたっぷり睡眠時間を取れということですかね。
…それが一番難しいけど。

武士道というは死ぬことと見つけたり
参考文献:ジョージ秋山 著「武士道というは死ぬことと見つけたり」
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「少年SF短編 2」を読みました

2011年06月18日 21時12分42秒 | 本・雑誌
購読している藤子・F・不二雄大全集の「少年SF短編 2」を読んだんだけど、藤子F先生らしい日常の延長にあるSF感が楽しい。

この本の内容としては1976年~1979年に「マンガ少年」に掲載された12作の短編が収録されていて、中には現在SF作品として有名になった他の作家の作品の設定に似たモノもあって興味深いんだよね。

例えば
「寄生獣」の様に体の一部が別の意思を持ってしゃべりだす「考える足」。
(タイトルは「考える葦」のもじりかな。)

「涼宮ハルヒの憂鬱」のごとく、全能の神になった少年が主人公の「ぼくは神様」。
(「ぼくは神様」の主人公は能力を自覚してるけどね。)

「ケロロ軍曹」でネズミが賢くなる話(17巻139話)みたいに、家のゴキブリが知性を持った「うちの石炭紀」。
(両作品とも最後には最高の知性体となり、人類を見限って宇宙へ脱出というオチ。)


これは別に「藤子F先生のがオリジナル」と言っているわけではなくて、“SF”というステージにあれば似たような題材を扱うことはあるという例なのだと思う。
たぶんこれより以前に、古典SFの時代からすでにワンアイデアとしてはほぼ出尽くしていることだろうし、考えてみれば“体の一部がしゃべりだす”や“全能になる”なんてすごくありふれたネタ。
「寄生獣」や「ハルヒ」はその似たような設定のアイデアから、別の新しいオリジナルとして成功したということだよね。

まあ「ケロロ軍曹」の場合は元からパロディマンガだし、特に藤子F作品のネタが山のように入っているので、このエピソードについては狙って作った藤子Fパロディの可能性が高いけどw
(賢くなるのがネズミなので、ネズミの名前が"アルジャナイノン"…これはもちろん小説からのパロディですな。)

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
コメント
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