しばらく間が空いたけど、久々に観返したので今回は「ジョーズ」の感想の書き換え記録。
改訂前と改訂後です。
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「ジョーズ」【改訂前】
スピルバーグ初期の傑作。
音楽と映像の使い方が絶妙だよなぁ。
今見ると、さすがに作り物って分かるサメが悲しいけど、それを補うくらいに演出がうまい。
今でも十分に面白い。
知らない人はいないだろう、あの音楽。
サメの存在を音で知らせ、観客に姿を想像させる手法は、恐怖心をあおるのに素晴らしい効果を発揮してる。
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「ジョーズ」【改訂後】
ピーター・ベンチリーの小説を原作にしたパニック映画。
夏の観光シーズンを迎えたアミティの町だったが、そのビーチに巨大な人食いザメが現れる。
巨大ザメのロボットが撮影時にうまく動かなかったために、なるべく使わない方向で演出したというのは有名な話。
実際、尺の半分を過ぎるあたりまでサメの全体像は画面に映らない。
そこまではサメが現れた町の混乱ぶりをロイ・シャイダー演じるブロディ警察署長の目線で描いて引っ張ったわけですな。
特に子供が襲われる浜辺のシーンでのブロディに対する逆ズームは、直前の海に向けた不安な視線と相まって、彼の「不安が的中してしまったー!」という心の叫びが聞こえてくる様でとても印象に残る名シーン。
しかし一番すごいのは見えないサメの存在感を表現しているところだよね。
有名すぎるテーマ曲のあの音が聞こえてくるだけでその存在が伝わってくる感じ。
「映画の半分は音楽で出来ている」という事をここまで感じさせてくれる作品はそうないよなあ。
後半はガラリと変わって漁師のクイントを中心にブロディと海洋学者のフーパーの3人による巨大ザメとの対決。
クイントの経験に基づいてサメに挑むものの、相手は想定外に強大だった…という展開だけど、個人的にはサメの強さをタルの数で表現したところがアイデアだなあと感じるところ。
クイント経験ではタル一つを引っ張らせれば大抵のサメは弱ったのだろう。
ところが二つ引っ張らせても三つ引っ張らせてもヤツは潜る。
「奴の戦闘力は3タル分だったのだ、これはヤバい!」ってのが伝わってくるし分かりやすい。
ボンベを使った決着にしても早めに伏線を張っていたし、ただのパニック映画とは侮れぬ構成力が今も名作として残る要因じゃないかな。
さて、その一方でちょくちょく差し挟まるスピルバーグ監督らしいジョークも良い感じですよ。
中盤のサメひれのイタズラも彼らしいジョークだけど、後半にクイントとフーパーが消えない傷自慢で盛り上がっていた時に、ブロディがそっと自分の右の腹を見て黙ったのが面白い。
そりゃ盲腸の傷じゃ自慢できないよねw
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改訂前の感想はホームページ初期に書いたのですげー淡泊w
一方で改訂版の感想を書いてたら止まらなくなってしまった。
子供のころから何度も観た名作だけど、それだけに色々書きたくなってしまうよね。
他にも前半の小ネタやクイントの過去語りの事とかにも触れたかったのだけど、ダラダラ書いても仕方がないのでだいぶ削ったんだけど、それでもまだ長いなあ…。
感想を書いているホームページはこちら。
改訂前と改訂後です。
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「ジョーズ」【改訂前】
スピルバーグ初期の傑作。
音楽と映像の使い方が絶妙だよなぁ。
今見ると、さすがに作り物って分かるサメが悲しいけど、それを補うくらいに演出がうまい。
今でも十分に面白い。
知らない人はいないだろう、あの音楽。
サメの存在を音で知らせ、観客に姿を想像させる手法は、恐怖心をあおるのに素晴らしい効果を発揮してる。
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「ジョーズ」【改訂後】
ピーター・ベンチリーの小説を原作にしたパニック映画。
夏の観光シーズンを迎えたアミティの町だったが、そのビーチに巨大な人食いザメが現れる。
巨大ザメのロボットが撮影時にうまく動かなかったために、なるべく使わない方向で演出したというのは有名な話。
実際、尺の半分を過ぎるあたりまでサメの全体像は画面に映らない。
そこまではサメが現れた町の混乱ぶりをロイ・シャイダー演じるブロディ警察署長の目線で描いて引っ張ったわけですな。
特に子供が襲われる浜辺のシーンでのブロディに対する逆ズームは、直前の海に向けた不安な視線と相まって、彼の「不安が的中してしまったー!」という心の叫びが聞こえてくる様でとても印象に残る名シーン。
しかし一番すごいのは見えないサメの存在感を表現しているところだよね。
有名すぎるテーマ曲のあの音が聞こえてくるだけでその存在が伝わってくる感じ。
「映画の半分は音楽で出来ている」という事をここまで感じさせてくれる作品はそうないよなあ。
後半はガラリと変わって漁師のクイントを中心にブロディと海洋学者のフーパーの3人による巨大ザメとの対決。
クイントの経験に基づいてサメに挑むものの、相手は想定外に強大だった…という展開だけど、個人的にはサメの強さをタルの数で表現したところがアイデアだなあと感じるところ。
クイント経験ではタル一つを引っ張らせれば大抵のサメは弱ったのだろう。
ところが二つ引っ張らせても三つ引っ張らせてもヤツは潜る。
「奴の戦闘力は3タル分だったのだ、これはヤバい!」ってのが伝わってくるし分かりやすい。
ボンベを使った決着にしても早めに伏線を張っていたし、ただのパニック映画とは侮れぬ構成力が今も名作として残る要因じゃないかな。
さて、その一方でちょくちょく差し挟まるスピルバーグ監督らしいジョークも良い感じですよ。
中盤のサメひれのイタズラも彼らしいジョークだけど、後半にクイントとフーパーが消えない傷自慢で盛り上がっていた時に、ブロディがそっと自分の右の腹を見て黙ったのが面白い。
そりゃ盲腸の傷じゃ自慢できないよねw
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改訂前の感想はホームページ初期に書いたのですげー淡泊w
一方で改訂版の感想を書いてたら止まらなくなってしまった。
子供のころから何度も観た名作だけど、それだけに色々書きたくなってしまうよね。
他にも前半の小ネタやクイントの過去語りの事とかにも触れたかったのだけど、ダラダラ書いても仕方がないのでだいぶ削ったんだけど、それでもまだ長いなあ…。
感想を書いているホームページはこちら。