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コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

「まける」を「勉強する」と言う

2014-04-08 05:59:14 | Weblog
小売の世界では
値引きすることを「まける」と言います。
そして「勉強する」と言い方もあります。

「おばちゃん、そのメロン高いなあ。勉強してよ!」

そんな言い方がありますね。

「勉強」という言葉は、中国からきていますが
読んで字の如く「強いて勉める」ことですが、
「つとめはげむ。精を出す。努力する。」等を意味して、
小売の世界では値段交渉の際に互いに
「高い・安い。まける・まけない。」等と
露骨に言い合ったり、
直接的に「値引き」等の表現を遣うのは
失礼でもある事から、
両者がお互いの立場を尊重する駆け引きの中で
「値段を下げて利益が薄くなっても売る」
=「精一杯無理をする。努力する。」

それで、「勉強する」と言い方を
するようになったようです。

世の中には「勝つこと」に
異様なまでの執念を燃やす人がいて、
出世競争にも、
討論会にも、
夫婦ゲンカにも勝たねばならぬ、
人生は闘いだ……と、
いつも目をつり上げています。

なんという無駄なことに
エネルギーを費やしているだろうか?

あえて「勝ち」を相手に譲り、
自分は「負け」を甘受するが、
それは長い月で見れば
「大きな勝ち」につながるということです。

値引きをすれば、
儲けが減る。
しかし「まける」ことによって、
「あそこのお店の主人は気前がいいわよ。お買い得よ」
という評判を呼んで繁盛するから、
大きな儲けとなって返ってきます。

「いや、びた一文値引きはいたしません」とやれば、
「あんなケチな八百屋さんはないわよ」となり、
人は店の前を素通りするようになります。

これは「勝つが負ける」だ。

商売の話にかぎらず、
ただひたすら勝ちたい勝ちたいと
目をつり上げるばかりでは、
かえって痛い目に遭うことも多いようです。
ふうふういいながら大きなエネルギーを消費し、
ようやく勝てたとしても、
その見返りは「たったこれだけ?」
ということも多い。

長い人生の中には、
「勝つこと」よりも、
むしろ「負けたほうがよい」という、
いわば裏技があります。

だからこそ
あえて「まけること」こそ勉強。

そんな風に思っています。

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