陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

久間章生防衛相の原爆発言

2007-07-01 06:20:12 | 国内政治:内閣
 第二次大戦末期、米国が広島と長崎へ原爆投下したことを久間防衛大臣(66歳、長崎県選出衆議院議員)が「しょうがない」と発言し、批判を浴びている。今年1月にブッシュ政権のイラク進攻を批判して話題を呼んだ人物が、今度は日本人の感情を害して米国擁護の発言である。私は、彼の歴史認識を疑うし、長崎県民に対しどう説明するのかを問いたいと思う。毎日新聞によると、

久間防衛相:原爆投下に関し「しょうがない」の発言

 久間章生防衛相は30日、千葉県柏市の麗沢大学で「我が国の防衛について」と題して行った講演で、太平洋戦争終結時に米国が広島、長崎に原爆を投下したことについて「米国はソ連が日本を占領しないよう原爆を落とした。無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったという頭の整理で、今しょうがないなと思っている」と述べた。被爆地・長崎の出身でもある現職閣僚が、原爆投下を部分的に肯定したとも受け取れる発言に対し、野党は閣僚の罷免を求めるなど激しく非難しており、波紋が広がっている。

 久間防衛相は当時の戦況について「(米国は)日本が負けると分かっているのに、あえて原爆を広島と長崎に落とした。これなら必ず日本も降参し、ソ連の参戦を食い止めることができる、という考えだった。間違えば北海道まではソ連に取られてしまった」などと分析した。

 原爆投下については「米国を恨む気はないが、勝ち戦と分かっている時に原爆を使う必要があったのか」と疑問を呈し、その一方で「国際情勢や戦後の占領を考えると、選択肢として戦争の場合は(原爆投下も)あり得るのかなと思う」と言及した。

 久間防衛相は同日夜、東京都内で記者団に対し、自身の発言が問題視されていることについて「ソ連の意図を見抜けなかった日本の判断ミスについて言った。そのために、私の(選挙区である)長崎なども悲惨な目にあった。しょうがない点もあるが、相手の意図を見抜かなければならない。それで『米国(のこと)はもう恨んでいない』と(いう趣旨のことを言った)。原爆を是認したわけではない」と釈明した。【田所柳子】

毎日新聞 2007年6月30日 19時11分 (最終更新時間 6月30日 23時33分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070701k0000m010052000c.html


 久間氏は、「パチンコチエーンストア協会」の政治顧問をしているし、「イトマン事件」の許永中服役者と密接な関係があり、朝鮮半島絡みでとかく噂のある人物だ。安倍政権誕生の論功行賞で閣僚になったが、我が国国防の責任者としてふさわしくない。安倍首相は彼を擁護せずに更迭すべきだろう。

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