陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

繰り返されるロンドン中心部でのテロ襲撃事件

2017-06-04 15:00:25 | 欧州関係

 本年3月、英国国会議事堂周辺(ウェストミンスター地域)で、自動車テロ事件が発生、ロンドン市民は恐怖に慄(おのの)いた。また、5月にはマンチェスター市のコンサート会場で爆弾テロ事件が起きて、少女を含む多数の犠牲者が出た。

 6月3日の深夜(現地時間)、今度は観光名所として著名なロンドン橋とその周辺で、自動車暴走テロ事件が発生、死者6人、負傷者20名が犠牲となった。

 何とも凄まじいばかりのテロ攻勢である。我が国でも、何時このような事件が起こるかは予断を許さない。一日も早く<テロ等準備罪>法案の参議院成立を急ぎ、然るべき警備体制を整えて欲しい。

 

ロンドン中心部で攻撃、6人死亡し多数負傷 ワゴン車と刃物で

BBCニュース 2017.6.4

ロンドン中心部のロンドン橋と近くの市場で3日深夜、ワゴン車や刃物で歩行者を攻撃する事件が相次いだ。ロンドン警視庁は、6人が死亡し20人が負傷したと発表した。3人の男性容疑者は射殺したという。警察はテロ事件として捜査している。英国では3月に同じロンドンの議事堂周辺で60人近くが死傷する攻撃があり、5月にはマンチェスターのコンサート会場への攻撃で140人近くが死傷したばかり。

 

調べによると、ロンドン橋で午後10時(日本時間4日午前6時)すぎ、ワゴン車が複数の歩行者を倒して、死傷させた。また近くのバラ・マーケットでは、刃物で大勢が刺された。バラ・マーケット周辺は飲食店が多く並ぶ人気スポットで、土曜夜は特に混雑している。

ロンドン救急サービスは、少なくとも30人を病院に搬送したと話している。また現場では複数の軽傷者が手当てを受けたという。

目撃者たちによると、容疑者3人は橋で歩道者をなぎ倒した後、刃物を持って車を降り、バラ・マーケットの方へ走った。

ロンドン警視庁のマーク・ロウリー警視監は、「最初の通報から8分以内に、警察は容疑者と対峙(たいじ)し、発砲した」、「容疑者らは爆発チョッキのようなものを着ていたが、後にこれは偽物と判明した」と記者団に話した。

バラ・マーケットに居合わせたカメラマンは、缶容器のようなものを体に巻きつけて地面に倒れた男性の写真を撮影し、ソーシャルメディアに投稿。容器は「本物に見えなかった」とBBCに話した。

ロウリー警視監は、事件に関与したのは射殺した容疑者3人のみだろうと現時点では考えていると話した。

テリーザ・メイ英首相は4日にも緊急治安閣僚会議(COBRA)を開く方針を明らかにした。ロンドンのサディク・カーン市長も出席する予定という。

首相は、「ロンドンのひどい事件は、テロ行為の可能性があるものとして捜査している」と言明した。

カーン市長は、「罪のないロンドン市民に対する、意図的で卑劣な攻撃だ」と強く非難した。

野党・労働党のジェレミー・コービン党首は、「残酷で衝撃的」な攻撃を非難した。

何が起きたのか

テムズ川にかかるロンドン橋で午後108分、白いワゴン車が複数の歩行者を倒したと通報があり、武装警察と救急車が現場に急行した。目撃者たちによると、ワゴン車は橋の歩道に乗り上げて暴走したという。

周辺地域は立ち入り禁止にされ、近くの病院や駅は閉鎖された。

発生当時に橋の上にいたBBCのホリー・ジョーンズ記者は、「白いワゴン車の運転手がおそらく時速80キロほどで走行してきた。車道から歩道に乗り上げて、大勢の歩行者の中に突入した」と話す。

「私のすぐ近くでハンドルを切って、56人に当たった」

英交通警察は午後1115分の時点で、「複数」の被害者が出ており、「ワゴン車と刃物がおそらく関係する事件」があったと確認した。

ロンドン警視庁は、近親者や友人が事件に巻き込まれたのではと心配する人のため、問い合わせ受付を設置。(英国内からの)電話番号は0800 096 1233 と 020 7158 0197

 

目撃者によると、「歩ける負傷者」たちはロンドン橋で川を渡った北側にあるリバプール通りのアンダズ・ホテルに移動させられたという。橋の北側地区も武装警官が警備している。

ロンドン橋南側のたもとにあるガイズ病院は、患者と職員の安全を守るために閉鎖した。周辺のセント・トマス病院やイーブリーナ小児病院でも、同様の措置がとられた。

バラ・マーケットと同じテムズ南岸から南西約2キロのボークソール地区でも事件発生の通報があり、3つ目の警官部隊が急行したが、警察は後に、この刺傷事件はロンドン橋やバラ・マーケットの事件とは無関係だと発表した。

その後の状況は

複数の負傷者はロンドン橋の現場で応急手当てを受けた後、場所を移動した。

橋とバラ・マーケットの一帯は立ち入り禁止となり、地下鉄のロンドン橋駅とバラ駅は閉鎖。地下鉄は両駅で停まらずに通過している。

地上鉄道のウォータールー・イースト、チャリング・クロス、キャノン通りの各駅も閉鎖された。

警察は水上艇で、橋から川に落ちた人がいないか捜索している。

土曜夜には特に混雑するバラ・マーケット周辺のバーやレストランでは、警官が客に店を出るよう指示して回った。

両手を頭に乗せて現場を避難する人たちの姿も見られた。

現場近くのパブにいたというウィル・オートンさんは英PA通信に対して、外から大勢が店内に駈け込んで来たと話した。

「何が起きたのか分からなかった。外でけんかか何かかと思った。そうしたら何百人みたいな人たちが入ってきた」

「店の警備係は本当によくやった。みんなを中に入れて、入り口に鍵をかけたんだ。パニック状態で、もろにドアのすぐ外でことが起きているみたいだった。入ってくる人たちは、何人も刺されるのを見たと話していた」

(英語記事 London attack: What we know so far

http://www.bbc.com/japanese/40147859

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