陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

麻生首相への不満

2009-01-12 10:08:26 | 国内政治:内閣
 麻生首相の支持率が下がっている。下記の読売新聞の世論調査では、支持率がかろうじて20%、不支持は72%に達したと言う。

 マスコミによる政府批判とは別に、私は麻生首相に対し次の点で不満だ。

(1)国籍法改悪案を安易に閣議決定したこと
結果的に、問題だらけの法改悪が国会を通ってしまった。
麻生首相は、国防と国籍法の関係を認識しているのだろうか。

(2)在任既に100日を過ぎたのに、首相官邸へ引越しをしていない
一朝有事ある時、首相が私邸にいてどうするのか。
裏を返すと、麻生氏は首相の職務を完全に把握していないことになる。
早急に引越しをし、官邸機能の充実を図るべきだろう。

(3)首相就任以来、靖国神社へ全く参拝していないこと
「サンフランシスコ講和条約」発効の日、祖父吉田茂元首相と共に小学生の麻生氏は靖国神社へお参りをしている。その時の心構えを忘れたのだろうか。

(4)「村山談話」を吟味もしないで踏襲している
何故、祖先を貶めるような内容の「村山談話」に拘るのか。
その結果、田母神前空幕長を辞職させた。
独自に、「麻生談話」を発表して、「村山談話」を事実上葬れば良いのにと思う。

(5)真剣に内需拡大策を推進していると思えない
地方へカネが回るようにするための努力不足。第二次補正予算の提出を先延ばしにしたのは間違い。2兆円のバラ撒きは、止めるべき。

(6)竹島問題、尖閣諸島問題に対し、殆ど無関心
これは、麻生氏が外相時代からそうであった。自民党政治が続く限り、竹島は奪還出来ないし、尖閣諸島もシナに取られてしまうと想像する。

 麻生氏は、恐らく<吉田ドクトリン>から脱却出来ず、焦点の定まらぬ政治を続けるのではないか。憲法改正は、どんどん遠のいて行く。


内閣不支持7割超、給付金に反対78%…読売世論調査

 読売新聞社が9~11日に実施した全国世論調査(電話方式)によると、麻生内閣の支持率は昨年12月の前回調査から0・5ポイント減の20・4%、不支持率は5・6ポイント増の72・3%となった。

 麻生首相と民主党の小沢代表のどちらが首相にふさわしいかとの質問でも、小沢氏が39%と前回の36%から増やしたのに対し、麻生首相は27%で29%から減らした。

 首相に向けられる有権者の視線は厳しさを増しており、麻生内閣はさらに困難な政権運営を強いられることになりそうだ。

 今回、麻生内閣の支持率は2割台になんとか踏みとどまったものの、内閣の不支持率が7割を超す高水準に突入したのは、森内閣以来だ。

 「麻生離れ」の大きな要因は、経済危機への対応を始めとする内閣の政策に有権者が不満を募らせているためと見られる。内閣を支持する理由では「政策に期待できる」が20%(前回24%)に減り、支持しない理由で「政策に期待できない」が36%(同32%)に増えたことにそれが読み取れる。

 麻生内閣が08年度第2次補正予算案の目玉としている総額2兆円の定額給付金についても、「支給を取りやめて、雇用や社会保障など、ほかの目的に使うべきだ」との意見に賛成と答えた人は78%に達し、支給撤回に反対する意見は17%に過ぎなかった。

 次の衆院比例選でどの政党に投票するかでは、民主39%(前回40%)、自民24%(同24%)などとなり、民主党が自民党を圧倒している。ただ、政党支持率は自民29・3%(同27・2%)、民主26・2%(同28・2%)だった。

 選挙後の望ましい政権は、「政界再編による新しい枠組み」が38%(同33%)と全体の4割近くに増え、「自民と民主による大連立」24%(同25%)が続いた。「民主中心」は22%、「自民中心」は12%だった。
(2009年1月12日02時09分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090111-OYT1T00545.htm
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