陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

騒がしい国会審議~「国会崩壊」に繋がる低レベルの大臣と委員たち

2010-01-30 02:33:16 | 国内政治:議会と政党


 2009年度第2次補正予算案が国会で承認された。この審議に関し、参議院予算委員会の中継を部分的に視聴した。自民党・西田昌司、同・森まさこ両参議院議員の質問は、鋭く的を得ており興味深いものがあった。自民党も、このような良質の議員が増えると、旧体質から転換出来るだろう。これは、インターネットで閲覧が可能だ。

参議院インターネット審議中継
予算委員会
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
2010年1月26日(火)
発言者:西田昌司、森まさこ両氏の部分をクリックすると再生される。

 質問者の発言中、与野党委員席からの野次が酷いこと、亀井金融大臣らの不遜な態度、簗瀬進予算委員長の議事進行能力に疑問が残るなどの感想を持った。国会議員は、国民の選良としての意識をもっと高めて貰いたい。

 閣僚席からの野次について、平野官房長官は閣僚たちに対し、異例の注意を行った。


閣僚の不規則発言問題、臨時閣僚懇で異例の注意

 閣僚が国会答弁中に質問と関係のない発言や、ヤジに反論するなどの「不規則発言」を繰り返している問題を巡り、鳩山首相と全閣僚は28日午前、国会内で臨時の閣僚懇談会を開いた。

 こうした問題で閣僚懇が開催されるのは極めて異例。この中では、平野官房長官が「閣僚からの不規則発言は誠に遺憾。閣僚という立場を踏まえ、不規則発言は厳に慎み、予算や法案の早期成立に努めてほしい」と注意。首相も「予算の成立が重要だ。閣僚の協力をお願いする」と要請した。

 これを踏まえ、平野長官はその後の参院予算委員会の冒頭、「閣僚の不穏当な不規則発言に伴い、委員長、理事、委員の皆様に運営上、大変なご迷惑をおかけした。深く陳謝する。以後、十分に注意をする」と述べた。同委は午前9時に2009年度第2次補正予算案の審議を始める予定だったが、27日の同委で亀井金融相が答弁中にヤジを飛ばした自民党委員を「うるさい」とどなりつけたことに反発した自民党側が亀井氏の謝罪を求め、平野長官の陳謝まで、開会が約1時間遅れた。亀井氏の27日の答弁は議事録から削除されることになった。

 今通常国会では、亀井氏以外にも、閣僚が閣僚席から質問者をヤジったり、答弁を拒否したりして、審議が度々中断。過去にも、閣僚の不規則発言で政府側が野党に謝罪する例はあったが、「今回ほど答弁拒否や不規則発言が相次ぐ例は聞いたことがない」(参院事務局幹部)。委員会の理事会ではなく、委員会開会中に陳謝することも異例だという。

(2010年1月28日11時36分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100116-014762/news/20100128-OYT1T00496.htm


 衆議院予算委員会の審議も少しチェックしたが、前原大臣は委員長の制止を無視して閣僚席を離れ、質問者を睨み付けるなど、子どもじみた態度を見せた。委員長が厳しく議場を制する様子もないことから、読売新聞はこの状態を「国会崩壊」と揶揄している。


答弁拒否、閣僚席飛び出し…“国会崩壊”の様相

 28日に成立した今年度第2次補正予算の審議の過程は、学級崩壊ならぬ「国会崩壊」の様相を呈していた。

 鳩山内閣は同日、臨時の閣僚懇談会を開き、官房長官が閣僚の委員会での不規則発言を注意したというが異例のことだ。

 甚だしきは亀井金融相だ。閣僚席で強烈なヤジを飛ばし、自分がヤジられれば答弁中でも相手をどなりつける。「くだらん質問には答えられん」と前代未聞の答弁拒否も行った。

 前原国土交通相は25日の衆院予算委で、質問者に反論しようと閣僚席を飛び出し、執拗に発言を要求した。冷静さに欠ける行動だ。

 議場では与野党議員のヤジがひどかった。発言者の声さえ聞こえないほどだった。

 衆参予算委員長の対応も問題があった。議場の乱れに申し訳程度の注意だけでは職責を果たしていない。簗瀬進参院予算委員長は、政治とカネの問題で全閣僚に見解をただそうとした野党議員の質問を「もういいでしょ」と遮ったが、理解できない行動だ。

 過去にも閣僚の不適切な言動はあったし、ヤジもあった。しかし、今国会ほど乱れた議場を見たことはない。政権交代間もないため与党慣れしていないではすまされない。まもなく2010年度予算案の審議が始まる。閣僚、議員は襟を正すべきだ。(政治部 松永宏朗)

(2010年1月29日07時43分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100116-014762/news/20100129-OYT1T00109.htm


 各大臣、与野党委員共に、審議の際は品位を重んじて欲しいと願う。議場には国民の目が光っていることを彼等は強く意識すべきだろう。
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