陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

英仏の原潜が大西洋で衝突事故

2009-02-17 06:35:18 | 欧州関係
 表記記事は、英国の大衆紙<サン>が報じたものである。英仏両国は、珍しく直ちにこれを事実と認めた。事故が起きてから、既に2週間が経過している。幸い、両艦共に原子炉損傷は無かったようだが、<サン>の報道が無かったら、英仏は知らぬ顔をしていただろう。

 ソナーの故障か、操艦ミスなのか、衝突原因は良く分からない。原潜事故は、ロシアが繰り返すので有名であるけれども、今回の場合はNATOの共同訓練でも実施中に接近し過ぎたのだろうか。

 事故を起こしたのは、英原潜「バンガード」(水中排水量15、580トン;乗員135名)と仏原潜「ル・トリオンファン」(水中排水量14、335トン;乗員110名)だ。両艦共にそれぞれ戦略核ミサイル16基を搭載している。衝突で核弾頭が爆発する事は無いであろうが、もし発射システムがオンになれば、大変な事になる。安保理5常任理事国は、全て戦略核ミサイル原潜を保有しているわけで、その運用に際しては、二重、三重に安全へ気配りして欲しい。


英仏の原子力潜水艦、大西洋で衝突 英大衆紙

【2月16日 AFP】今月初め、核兵器を搭載していた英国とフランスの原子力潜水艦同士が大西洋で衝突したと、16日の英大衆紙サン(Sun)が報じた。

 同紙によると、事故が発生したのは2月3日ないし4日で、衝突したのは英国の「バンガード(HMS Vanguard)」と、フランスの「ル・トリオンファン(Le Triomphant)」。この事故で両艦とも損傷したが、原子力部分への損傷の報告はないという。HMSバンガードは、修理のためスコットランドのファスレーン(Faslane)海軍基地にえい航された。

 事故時、両艦は別々の任務で潜水活動を行っており、併せて約250人の乗組員が乗っていたという。

 英国防省は、任務の内容に関する説明は避けたものの、「英国の核抑止力は常に万全の状態にあり、原子力の安全面では一切妥協していない」点を強調した。

 英海軍は、「トライデント潜水艦システム」の一環として、バンガードを含め原子力潜水艦を4隻保有。交代で常に1隻がパトロールに当たる。各潜水艦は全長150メートル、直径13メートルで、最大16発のミサイルに48個までの核弾頭を搭載することが可能だ。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2572285/3807374
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