陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

イタリア中部地震の犠牲者が207人に増えた

2009-04-08 08:53:58 | 欧州関係
 昨年の今頃、私はイタリアのフィレンツェを訪れていた。早春の古都は、時の流れを感じさせながらも、観光客に溢れて賑やかであった。狭い市街領域には、石を積み上げた建物が多く、地震が来れば相当のダメージを受けるだろうなと思った。

 ローマから東へ80km離れた古い町ラクイラは、人口8万人ほどの中都市だが、6日未明に起きた直下型地震(M=6.2)により街は瓦解し、死者207人に達する大災害となった。負傷者は1500人、行方不明者は15人前後である。

 フィレンツェと同じくこの街も、昔からの石積みの建物が多く、支柱の少ない教会建築はたちまち崩壊した。地震が襲った午前3時半には、人々は熟睡中だったから避難が遅れ、多数の犠牲者を出した。

 イタリアも火山が多く、地震は結構あると想像するが、歴史的建物の補強工事などはどのように行われているのだろうか。余震が続き、崩壊の危険性があるので、5万人もの市民は避難先でテント生活を余儀なくされているとのこと、疫病の発生が気になる。

イタリア中部地震、死者207人に
2009年04月07日 23:38 発信地:ラクイラ/イタリア

【4月7日 AFP】イタリア中部で6日未明(日本時間同日午前)に発生したマグニチュード6.2の地震による死者は、7日までに207人に上った。

 震源地の真上となったアブルツォ(Abruzzo)州の州都ラクイラ(L'aquila)では余震が続き、最初の地震で倒壊した建物などからさらにがれきが崩落している。

 一方で救出作業が進み、この日救助された98歳の女性など生存者も発見された。しかし、時間の経過とともに生存の可能性は減っている。

 シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)伊首相は同日の記者会見で死者が207人、行方不明者が15人、負傷者が1000人超に達し、うち100人は重傷だと述べた。また警察や軍、緊急要員など7000人が生存者の捜索作業にあたっていると説明した。がれきの中からこれまでに救出された生存者は150人だという。

 また避難キャンプ20か所、野外炊事場16か所の設置を夕暮れまでに完了し、1万4500人を収容できると述べた。8日からは専門家1500人があたり、被災地の建物の状況を一棟ずつ部屋の内部まで詳しく調査するという。

 各国からの救援の申し入れに対し、ベルルスコーニ首相は「各国の連帯の気持ちには大変感謝するが、援助は送らないで欲しい。わが国は自力で対処できる」と述べた。

 伊当局によると、これまでに最大の余震は7日午前11時30分のもので、地震の強度はマグニチュード4.7だった。負傷者1500人はラクイラの屋外に設置された医療施設で治療を受けている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2590837/4012434
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