陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

中身の伴わないオバマ初来日

2009-11-15 21:06:02 | 米国関係
 オバマ大統領は、11月13日(金)午後に羽田到着、鳩山<宇宙人>首相と形式的な話し合いをした。だが、日米間懸案事項については全て先延ばし、大統領は一泊してサントリー・ホールで演説を行い、両陛下との午餐会の後、時間を早めてシンガポールへ飛び去った。両首脳共、華麗な言葉の交換がお好みのようだから、予想を裏切らない首脳外交であった(笑)。

 鳩山首相は、米大統領の滞在中にも関わらず、さっさとシンガポールへ抜け出し、希薄化しつつある日米関係を象徴するような振る舞いであった。国賓として招待しながら、大統領演説会と両陛下ご臨席の午餐会に欠席では、米大統領を軽く見ていると批判されても仕方あるまい。

 オバマ氏は、核廃絶演説でノーベル平和賞を貰うなら、広島に赴き献花をした上で、そこで改めて核への主張をすべきであった。沖縄基地問題や海自・インド洋支援活動停止についても、米国最高権力者として具体的発言が欲しい。


【オバマ大統領来日】言葉は踊るが…内容薄い日米首脳会談
2009.11.13 23:18

 鳩山由紀夫首相とオバマ米大統領との会談は、9月に続き2度目であるにもかかわらず、事前に平野博文官房長官が「(会談の目的は)首相と大統領の信頼関係をより高める機会であってほしいということが第一義」と予防線を張っていた通りだった。会談後の共同記者会見で首相は、麗々しく言葉を飾って成果を強調したが、「米側が首相に合わせて辛抱強く振る舞っている」(外務省筋)というのが実態のようだ。

 「密度の濃い議論ができた。バラクとユキオという呼び方も定着してきた」

 首相は記者会見で互いをファーストネームで呼び合う仲になったことを強調し「日米同盟をさらに深化、発展させたい」と語った。会談に至るまでには、なんとか米国の理解を得ようと腐心していた。

 政府は大統領来日を間近に控えた10日、5年で50億ドル規模のアフガニスタン支援策を発表した。現地の治安情勢悪化で具体的な支援策が詰められない中で、しぶる財務省を説得して「金額だけを膨らませた」(政府関係者)ものだ。

 これについて、首相は記者会見で「オバマ大統領からも基本的に、その支援に対しては感謝するという言葉をちょうだいした」と胸をなで下ろした。緊張していたのか、その直前に「バラク」と呼んだのを忘れたかに見えた。

 鳩山政権は、国際的な評価の高かった海上自衛隊によるインド洋での補給活動の中止を決めた。また、米国と合意していた米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市への移設も白紙に戻したことで、米国の不興を買っていることは十分意識しているようだ。

 「オバマ大統領は分かっていただける人だ。心配はしていない」

 首相は普天間飛行場移設問題について周囲にこう語り、平静を装っていたが、内心は冷や冷やものだったかもしれない。政権発足直後には、閣僚や政府高官から「政権が代わったのだから見直しも当然」とのセリフが飛び交ったが、いつしか聞かれなくなっている。

 「日本をアジアの最初の訪問国として選んでくださったことに、心から首相として、日本国民を代表して感謝を申し上げたい」

 首相は記者会見でこうも語ったが、日本では1泊しかしない大統領は、15日から訪れる中国では3泊し、若者との意見交換会にも参加する。言葉上だけでない日米同盟の再構築が今、求められている。(阿比留瑠比)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091113/plc0911132322017-n1.htm

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