陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

同時多発テロ事件発生から10年が経過

2011-09-12 11:01:56 | 米国関係
 ニューヨークのWTCビルへ旅客機が衝突するなど、悲惨な結果を伴った「同時多発テロ事件」が起きて、早くも10年、昨日の9月11日は米国民が等しく鎮魂の心で犠牲者約3000人の冥福を祈った日であった。

 この事件は、WTCビル本体の強度と衝突エネルギーの関係に不自然さがあり、衝突の無かったWTC7号棟が崩壊するなど、まるで爆発物が仕掛けられたような事実が残っている。国防総省ビル(ペンタゴン)に衝突した現場には、丸い穴が開き、旅客機の翼がビルにぶつかった痕跡が無く、恰(あたか)もミサイルを打ち込まれたような姿に対し、事件直後から米国政府犯人説が指摘されていた。それらは、下記の書物に詳しく述べられている。

菊川征司:9・19テロの超不都合な真実(徳間書店、2008)

 事件が起きた時の共和党政権から、民主党政権に移っても、これはアル・カイーダの起こした非人道的行為との認識は全く変わらず、オバマ大統領はニューヨークの追悼式典でテロ絶滅の演説を行った。

米同時多発テロ:厳戒下、NYで追悼式典
2011年9月11日 22時28分 更新:9月11日 23時28分

 2001年9月の米同時多発テロから10年を迎えた11日、乗っ取られた旅客機の突入により崩壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」で追悼式典が開かれた。厳戒態勢の中、遺族やオバマ大統領、ブッシュ前大統領らが参列。同時テロで亡くなった2977人の鎮魂とテロ根絶への誓いを新たにした。

 オバマ氏、ブッシュ氏ともビル跡地を訪れたことはあるが、9月11日の追悼式典参列は初めて。オバマ氏は式典で「神は私たちの力。苦難の時に助けてくださる」と旧約聖書の詩編第46編の一節を朗読、厳粛な面持ちで遺族らを激励し、国民の結束を呼び掛けた。

 オバマ氏はその後、ハイジャック機が墜落したペンシルベニア州シャンクスビルやワシントン郊外の国防総省で行われる追悼行事にも出席。

 式典では1993年の世界貿易センタービル爆破テロの犠牲者6人も加えた計2983人全員の名前を遺族ら334人が読み上げ、旅客機の突入や同ビル崩壊時刻などに合わせ6回にわたり黙とう。

 米軍は今年5月、国際テロ組織アルカイダの指導者として同時テロを指揮したウサマ・ビンラディン容疑者を殺害し「テロとの戦い」が前進したが、米政府は今月、同時テロ10年に合わせニューヨークまたはワシントンを狙ったテロ計画情報を入手した。

 ニューヨーク市警は対テロ特殊訓練を積んだ部隊を含む数千人を動員し警備。式典会場の周辺は厳しい交通規制が実施された。

 同ビル跡地は記念広場として整備され、犠牲者慰霊のための二つの巨大な人工池が完成した。米国一の高さとなる予定の「タワー1」の建設も進んでいる。(共同)
http://mainichi.jp/select/today/news/20110912k0000m030045000c.html

 この事件を切っ掛けにして、2001年には米軍のアフガニスタン侵攻、更には2003年のイラク攻略へ発展し、膨大な軍事支出で米国は経済的苦境に陥ったのはご承知の通りである。

 特に、イラク攻略はフセイン大統領(当時)とアル・カイーダの関連で行われた。しかし、これを主導した小ブッシュ大統領本人が、その理由を石油資源の確保にあったと告白、国際世論を唖然とさせたことが記憶に残る。

 私は、事件の背景に米国政府が関与していたとの疑念を拭い切れない。ネオコン+ユダヤ金融資本がこの事件を画策したとしても、結果としてそれは7年後の<リーマン・ショック>を引き起こし、<パックス・アメリカーナ>の終焉の序幕になったことは、素直に受け止めたいと思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 再び平原綾香の<ジュピター... | トップ | ユーロ危機は益々深刻化:1... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

米国関係」カテゴリの最新記事