Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

母乳

2013年09月03日 | Weblog

                 

猫の子にしろアザラシの子にしろ、哺乳類は乳離れするまでの間は母親の乳首
に吸いついて離れない。母親の乳の出が悪ければ、だから野生動物の子供は
成長が遅れたり悪くすると死にいたる。


人間も同じだけれど、人間には母乳の代わりに人工乳(ミルク)という手がある
から、普通は栄養失調で死ぬようなことはない。

TVで動物の子供が母親の乳にむしゃぶり付く様を見ていて、娘や息子が赤ん
坊の時を思い出した。^^!

娘の時は野生動物と一緒で母乳しか飲まず、ミルクは受け付けなかった。
乳の出が悪いとイラだって泣いたり乳首を強く噛んだりして、よく母親を飛び上
がらせたりしたのだけれど、それでもミルクは頑として嫌がった。

それに引き替え、息子(第二子)の方は出の良くない母乳には”見切り”を付け
たのかミルクの方を好んでよく飲んだ。カミサンは喜んで、ミルクを欲しがるだけ
飲ませるものだから、息子は
赤子の時は丸々と太っていた。

そんなあるとき、カミサンが息子に母乳を呑ませようと乳首を口元に押しあてた。
普通なら直ぐ吸いつくはずなのに、息子は口を開かない。カミサンが無理に口に
含ませたら眉を八の字
して変な顔をしていたが、やがて舌で押し出した。^^!

傍で見ていた義姉が笑い転げて、「ホラ、Tちゃん(息子のこと)そんな汚いもの
呑まなくていいから、こっちのミルク呑みなさい!」と哺乳瓶を近づけたら、それ
には直ぐ吸い付いて、また皆で大笑いになった。

この話は今でも我が家の語り草で、カミサンは「失礼ねっ!」と怒るけれど、母
親のオッパイを吐き出す赤ん坊なんて、めったに居ないだろう。(笑)

             


コレステロール

2013年09月02日 | Weblog

           

土曜日、先週採血してもらった血液検査の結果を訊きに、行きつけのクリニック
へ行った。

前回、測ったとき血圧は150で高いと云われた。今回は130だったので看護婦
さんに「低くなりました」と云ったら、「まだ高いですよ!」という。110~120くら
いにならないと正常ではないのだそうな・・・^^!

                                      

先生に呼ばれて診察室に入る。例の血液検査記録を見ながら「コレステロール
が高いですね。特にLDL(悪玉コレステロール)が高い、150超えています。下
げる薬も出しますが、普段の食事に注意してください」、と云ってパンフレットをく
れた。

先週、採血のときフト思い出したのだけれど、会社の健診では前日夜8時まで
に夕食を終え、以後検査が済むまで翌日の昼まで腹ペコにさせられていた。
それなのに、今回朝食後1時間くらいで採血したけれど大丈夫だったのだろう
か?少し怪しい気がしているのだが・・・

総コレステロール値は今回250で、うろ覚えだけれど、確か10年も20年も前
から220~230あったから、自分では少し増えただけ・・・という程度しか感じ
ない。しかし、LDLがいくら位だったかなんて全く記憶がないから、当時はいい
加減にしか考えていなかったことだけは事実である

亡くなったJinさんが
、ある時「アーモンドを食べれば、コレステロールなんて直
ぐ下がるよ」と云うので、アメ横でアーモンドの大袋を買って毎日ポリポリかじっ
ていたのだけれど、Edには一向に効き目がなくて全然下がらなかった。(笑)

佐藤愛子さんが聞いたら、そういう医者のいう数字ばっかりを信じて、やたら薬
など呑んでいればロクなことにはならない、と叱られそうであるが、薬局で処方
されたコレステロールを下げる薬28日分を受け取った。10年前にもコレステロ
ール値を下げる薬なんてあったのだろうか・・・

                                    

先週はうっかりして生協で血圧測定するのを忘れてしまったので、今週は買い
ものをする前に測った。76&120だった。午前中は130あったのに、僅か4時
間後には10も下がった・・・? ホントかいな?

そういえば、看護婦さんは前回「一般の装置では低目に出るので110位の表
示でないと・・・」とか言っていたっけ。やはりこういう数値は唯の「目安」くらい
に考えておいたほうが良さそうである。

               


消化人生

2013年09月01日 | Weblog

            

さすが漫画家の考えることは面白い。東海林さだおのエッセイ「ずいぶんなおね
だり」の中に、プロ野球消化試合の実態という話がある。
(以下に一部引用)

                                      

”消化という言葉は、生物が食べ物を吸収しやすいように変化させる働き。読書
などで得た知識を十分理解して自分のものにすること。与えられた事物を残さず
処理すること」

とあって、もともと建設的、且つ健全な内容の言葉なのだ。

その健全な言葉に「試合」をくっつけると、とたんにマイナス、かつ不健全、かつ
ふしだら、かつダラダラの言葉になってしまうのだ。

本来くっつけるべきでない言葉をくっつけて、健全であった言葉をふしだらにして
しまった最初の人はエライ。


消化試合というのはまだ辞書には登場していない。
あえて登場させると「優勝チームが決まったあとの、もうどうでもいい試合で、選
手の誰もがやる気がなくて、退屈でダラダラして、スタンドの売り子もやる気がな
くて、ビールやうどんもなまぬるい試合」

というようなことになるのだろうか。

・・・中略・・・

考えてみると、人生の後半、五十を過ぎたあたりからの人生も一種の消化試合
といえる。


消化人生ーーーー。
消化人生も、まだ辞書には登場していないが、あえて登場させると、
「先の見通しがすっかりついてしまったあとの、もうどうでもいい人生で、誰もが
もうやる気がなくて、退屈でダラダラして、カーチャンのつくる味噌汁やうどんも
なまぬるい人生」

というようなことになるのだろうか。”

                                       

云い得て妙、まさに自分の今の姿は「消化人生」そのものである。^^!

とりあえず、毎日を恙無く消化しているだけで、この先に何か明るい光でも見え
ている訳ではない。

そんな消化人生の真っ只中でも、血圧がどうのコレステロールがこうの、と医者
通いするなんて・・・無駄に無駄を重ねているようなものである。

ま、所詮人の一生は壮大な無駄の積み重ねであるに過ぎないのかも・・・