Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

もの造りのレベル

2008年07月18日 | Weblog


         

ハイテク製品やブランドもの装飾品、あるいは伝統的な工芸品などは各国夫々他国に真似のできない優れたものがある。
しかし、一般的な工業製品となると世界広しと云えどもまだまだ日本と互角に渉りあえる国は少ないのではなかろうか。
仕事がら長年米国、欧州各国、ブラジル、中国等の工場から送られてくる自社製品を扱ってきたけれど、日本の顧客の厳しい要求に安心して応えられるない。そのため各工場で一旦完成検査に合格した製品を、日本で再度出荷前検査と手直しを加えてから顧客に渡している。コストがかかる二重手間に見えるが、これをしないと後々クレームが多発して結局手酷い損害を被ることになる。
ごくありふれた標準部品のナットひとつとっても、ネジが加工してなかったり、偏心していたり、サイズ違いが混入したり、と目が放せない。あるいは折角完成した部品に最終の塗装工程で不用意にペイントをかけすぎて機能不良にしてしまったり、更にその単純な不具合対策に半年以上費やしてまだ不十分だったりする。
日本の製造業界では考えられないようなことが日常茶飯事である。日本人としては喜ぶべきことなのかもしれないが、これではまだ当分の間、もの造りの分野で世界における日本の優位性は揺るがない。

          


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2 コメント

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PPM (Ed)
2008-07-22 11:54:32
>Noryiさん、

「ぴんぴんころり」の間違いじゃないよ(笑)。

不良率の一般的な表示として、我々にはお馴染みですが、5000PPMだの20000PPMとなっては最早意味を成さないですよねえ。残念ながらまだ100分比で十分!ってところです。
何か彼我での文化の違いに根ざした部分に関係していそうで、日本との差は簡単には縮まらないでしょうね。
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high quality (noryi)
2008-07-20 14:42:20
一昨年の暮れから勤め始めた自動車部品の加工会社では不良品が発生しないよう毎日ミーティングで注意が出ます。
2、3個の不良品でも何千個の選別出向は経費のムダになるからね。
装置の不具合で発生すれば対策は取り易いが、作業者が絡むと的を外すことがありそう。
特に歳の多いおばちゃんやおっちゃんは要注意(含私)w

以前ショップの社長が同じバイクの年式で国内産と外国産に見分けていた。
いかにメーカー教育が出来ても聞く方のレベルが低いと良いモノが出来ないってことらしい。
日本人には昔から「日々丹精」の精神があり、これが生きてるうちは高品質も保てるだろうね。
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