Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

咄嗟の判断

2010年02月23日 | Weblog

              

先週の日曜日TBSの「サンデイ・モーニング」で、15日の夜JR中央線高円寺駅ホームから転落した女性を助けた、勇気ある若ものの咄嗟の行動を取り上げていた。

本人は無我夢中だったと語っていたが、それにしても危険を顧みず素早く行動した勇気と判断力は賞賛に値する。

人間の行動学を研究している専門家によれば、人には本来「愛他精神」というのが備わっているそうで、今回のように他人を助けようとする行動を「愛他行動」というのだそうである。この行動力は、2人つまり1対1の場合は100%行われるが、3人の場合は85%、4人では65%というふうに人数が増えるに従って低下してしまうことが実験的に確かめられているらしい。他に大勢いると、自分がやらなくても誰かがやるだろう、と傍観者になってしまう。更に、目立ちたくないとか、なるべく見知らぬ他人と関わりたくない、といった都会生活の規範のようなものも影響しているらしい。

この若者が介護福祉関係の従事者だったことと、今回の愛他行動が果たして関係していたのかどうか分からないけれど、咄嗟の行動に移れたのは、何か「愛他精神」以外の要素もあるのかもしれない。
2001年には日本人カメラマンと韓国人留学生の2人が新大久保駅ホームから転落した女性を助けようとして亡くなっている。この2人も、恐らく普段から他人との交流に物怖じせず、決断力のある行動的な人だったのではないだろうか、と想像する。
目の前の緊急事態を咄嗟に判断し、即行動に移せるなんて・・・並みの人間にできることではない!

              


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