Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

細胞癌

2009年07月12日 | Weblog

                 
去年79歳になるカミサンの義兄が肺癌で入院した。抗がん剤の投与、放射線治療などのため3度ほど入・退院と通院を繰り返して、肺癌は現在小康状態を保っている。

去年治療中から左手の小指が痛いと云っていたが、一月ほど前、小指が壊死し始めていると診断され、第二間接から切断された。医者は当初肩関節の異常からくる痛みだと、極めて素人的な診断を下していたらしいが、今になって「肺細胞癌(転移)による指の(骨?)組織癌で、極めて珍しい症例だ」と説明しているらしい。

自分には「細胞癌」という言葉は耳新しかったので、少しネットで調べてみた。それによると、肺を組織する細胞自身そのものに起因する癌を肺細胞癌といい、他の原因たとえば血液やリンパ系の癌からの転移と区別しているようである。

残念ながら、肺細胞癌がどこかへ転移したといった症例の記述が何もないので、素人には医者の説明が正しいものなのか否か知る術はない。素人向けに、医者は肺癌治療に強力な薬を使ったため、逃げ場を失った癌細胞が指に転移した、と苦しい(と思われる)説明をしたようである。

素人が憶測でものを言ってはいけないのだけれど、どうも本人から間接的に話を聞いた限りでは、(私には)納得できない説明に思えた。
というのは、肺癌の場合、非小細胞癌と小細胞癌に大きく二分され、小細胞がんは肺がんの約15~20%を占め、増殖が速く、脳・リンパ節・肝臓・副腎・骨などに転移しやすい悪性度の高いがんということであるが、彼の場合はその辺りの詳しい説明が何一つなされていない。むしろ進行が遅いという観点からは非小細胞癌が疑われるのでは?
もっと云えば、担当医が最初から「・・お幾つですか?・・・もうその歳ではねえ・・・」などと匙を投げたような態度だったらしく、患者を救ってやろうという医者としての真剣味に欠ける。

他の国と比べても、日本は医療制度も施設も恵まれている方だとは思うけれど、地域間格差はバラバラでTVニュースになるような最先端の医療が受けられる施設も人も、まだまだ極めて少ないという実態を改めて感じた。