Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

フィッシュ・アンド・チップス

2009年06月12日 | Weblog

        

よく、英国には美味しい食べものないとか、「英国料理」といわれるものはロースト。ビーフくらいしかない等と言われるけれど、ただの悪口にすぎない。
英国には過去20回以上仕事で出掛けたけれど、ただの一度もそんな風に思ったことはない。

キッパーという魚の干物がある。多分日本の鰊であろうと思う。ホテルで朝食にこれを焼いて(といってもグリルだから焦げ目はつかないが・・)もらえば、洋食が苦手なひとでも和食の気分は出る^^!

フィッシュ・アンド・チップスは名前だけは知っていたけれど、英国に行き始めてから何年も経ったのに一度も食べたことがなかった。
あるとき同僚のピーターMに、まだ食べたことがないので食べてみたいというと、彼は「ホントか?」と少し驚いた様子で路地裏の小さなレストラン(というより日本の「食堂」の方が相応しい)に連れていってくれた。Take-outで紙袋に入れてくれたのを、歩きながらハンバーガー宜しくほおばる。
白身魚(ヒラメ・・?)のフライとフライド・ポテトのセットだった。極めて庶民的なたべものだから、敢えて我々外国人に食べさせようとはしなかったのだろうが、なかなか美味しかった。

日本では歩きながら食べるという習慣がない(・・なかった)から、似た食べ物はないと思うが、敢えて云うなら「たこ焼き」か「お好み焼き」、あるいは「ラーメン」といった小腹が空いたときの食べ物である。

どちらかというと、畏まったところの堅苦しいレストランの食事より、土地の人たちが利用する庶民的な食べ物の方に、その地方の「味」が詰まっている。どこの国でも食べられる高価なロースト・ビーフより、安価なフィッシュ・アンド・チップスこそ英国の味そのものかもしれない。

来日したピーターM.やトニーO.がラーメンに日本の味を感じるように・・・

       ☆フィッシュ・アンド・チップスの写真はウィキペディアより