「こんにちわッ、テディちゃでス!
みんなでェ~いッしょにィ~!」
「がるる!ぐるるるるがる~!」(←訳:虎です!シチリアへ移動~!)
こんにちは、ネーさです。
《ジロ・ディ・イタリア2018》はイスラエルでのステージを終え、
選手さんスタッフさんたちは次のステージが開催されるシチリア島へ
4機のチャーター機で大移動!となりました。
エース級選手さんたちが“本気”を出してくる
明日以降のニュースを楽しみにしながら、
さあ、本日の読書タイムも“本気”で、どうぞ~♪
―― シャーロック・ホームズの新冒険 ――
著者は田中啓文(たなか・ひろふみ)さん、2018年2月に発行されました。
はい、申すまでもありませんね、
題名からも分かります、この御本が
著者・田中さんの得意とする《ホームズ・パロディ》作品であることは。
「こんかいィもォ、やりましたでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:見事な贋作!)
そうね、パロディというよりも
パスティーシュ……に近い、のかも知れず、
もしかしたらSF、なのかもしれないわ。
なにしろ、この作品の中では、
そもそもホームズさんとワトスン博士の――
「あわわッ! いッちゃだめェでス!」
「がるるるぐるぅる!」(←訳:ネタバレしちゃう!)
えーと、その、
ネタバレとまでは行かぬであろう、と思うのですが、
判断が難しゅうございます。
この御本には、
『トキワ荘事件』
『ふたりの明智』
『2001年問題』
『旅に病んで……』
『ホームズ転生』
と、5編の短編作品が収録されていて、
いずれもミステリではあるのですが、
ホームズさんが登場するのは、
ただ一編、
『ホームズ転生』。
「うんうんッ♪」
「ぐるるがるるる!」(←訳:舞台はロンドン!)
1918年のことだった――
の一文から始まるこの物語の語り手は、
もちろん、ドクター・ワトスン。
しかし、読み始めて早々に
違和感が強まってきます。
……うん、ワトスン博士はここにいる、けれど。
ホームズさんは、どこかしら?
「へんそうゥちゅうゥ?」
「がるる?」(←訳:出張中?)
いいえ、ホームズさんが
ワトスン博士と行動をともにしていないその理由は、
事件の調査のため誰かに変装しているのでも
パリやローマに出張しているのでもなく。
「えッ? まさかァ??」
「ぐるるるる??」(←訳:こんな所に??)
ホームズさんがどこにいるか。
それこそが、
著者・田中さんの仕掛けであり、狙いであり、
この物語の“要”でしょうか。
私たち読み手は、田中さんの打った意外な手に驚かされ、
次の瞬間には胸を躍らせます。
このホームズさんとワトスン博士の冒険は
どこへ向かうのか?
「ひやあせェ、かきまスゥ!」
「がるるる!」(←訳:怖ろしや!)
収録されている5作品いずれにも
おそろし~い罠や陥穽が張り巡らされておりますが、
SF好きな方々におすすめなのは、
『2001年問題』です。
ここで著者・田中さんの餌食にされちゃってるのは、
アーサー・C・クラークさんと
アイザック・アシモフさん?
「わァおッ!」
「ぐるるがるる?」(←訳:巨匠も餌食に?)
愉しくも、
どこかちょっぴり切なくもある
SFとミステリとパロディとパスティーシュが同居する怪作、
皆さま、ぜひ、一読を♪
みんなでェ~いッしょにィ~!」
「がるる!ぐるるるるがる~!」(←訳:虎です!シチリアへ移動~!)
こんにちは、ネーさです。
《ジロ・ディ・イタリア2018》はイスラエルでのステージを終え、
選手さんスタッフさんたちは次のステージが開催されるシチリア島へ
4機のチャーター機で大移動!となりました。
エース級選手さんたちが“本気”を出してくる
明日以降のニュースを楽しみにしながら、
さあ、本日の読書タイムも“本気”で、どうぞ~♪
―― シャーロック・ホームズの新冒険 ――
著者は田中啓文(たなか・ひろふみ)さん、2018年2月に発行されました。
はい、申すまでもありませんね、
題名からも分かります、この御本が
著者・田中さんの得意とする《ホームズ・パロディ》作品であることは。
「こんかいィもォ、やりましたでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:見事な贋作!)
そうね、パロディというよりも
パスティーシュ……に近い、のかも知れず、
もしかしたらSF、なのかもしれないわ。
なにしろ、この作品の中では、
そもそもホームズさんとワトスン博士の――
「あわわッ! いッちゃだめェでス!」
「がるるるぐるぅる!」(←訳:ネタバレしちゃう!)
えーと、その、
ネタバレとまでは行かぬであろう、と思うのですが、
判断が難しゅうございます。
この御本には、
『トキワ荘事件』
『ふたりの明智』
『2001年問題』
『旅に病んで……』
『ホームズ転生』
と、5編の短編作品が収録されていて、
いずれもミステリではあるのですが、
ホームズさんが登場するのは、
ただ一編、
『ホームズ転生』。
「うんうんッ♪」
「ぐるるがるるる!」(←訳:舞台はロンドン!)
1918年のことだった――
の一文から始まるこの物語の語り手は、
もちろん、ドクター・ワトスン。
しかし、読み始めて早々に
違和感が強まってきます。
……うん、ワトスン博士はここにいる、けれど。
ホームズさんは、どこかしら?
「へんそうゥちゅうゥ?」
「がるる?」(←訳:出張中?)
いいえ、ホームズさんが
ワトスン博士と行動をともにしていないその理由は、
事件の調査のため誰かに変装しているのでも
パリやローマに出張しているのでもなく。
「えッ? まさかァ??」
「ぐるるるる??」(←訳:こんな所に??)
ホームズさんがどこにいるか。
それこそが、
著者・田中さんの仕掛けであり、狙いであり、
この物語の“要”でしょうか。
私たち読み手は、田中さんの打った意外な手に驚かされ、
次の瞬間には胸を躍らせます。
このホームズさんとワトスン博士の冒険は
どこへ向かうのか?
「ひやあせェ、かきまスゥ!」
「がるるる!」(←訳:怖ろしや!)
収録されている5作品いずれにも
おそろし~い罠や陥穽が張り巡らされておりますが、
SF好きな方々におすすめなのは、
『2001年問題』です。
ここで著者・田中さんの餌食にされちゃってるのは、
アーサー・C・クラークさんと
アイザック・アシモフさん?
「わァおッ!」
「ぐるるがるる?」(←訳:巨匠も餌食に?)
愉しくも、
どこかちょっぴり切なくもある
SFとミステリとパロディとパスティーシュが同居する怪作、
皆さま、ぜひ、一読を♪