テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

23の、ヒネくれっぷり♪

2013-12-15 21:34:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うむむッ、ないィでス!」
「がるる!ぐるるがるがる!」(←訳:虎です!ないと困りそう!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、無いと困っちゃうものとは、カレンダー!
 しまったわ……2014年のスケジュール帳は準備したんですけど、
 カレンダーは忘れてました……。
 明日あたり探しに行くぞ~と決意しつつ、
 その前に読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



           ―― ジャック・リッチーのあの手この手 ――



 著者はジャック・リッチーさん、2013年11月に発行されました。
 日本で独自に編まれたこの短編集には
 『JACK RITCHiE'S WONDERLAND』と英語題名が付されています。
 著者のジャック・リッチーさんとは……
 うっふっふっふっふ~♪

「わひゃッ? ぶきみィなァ、わらいィ!」
「ぐっるるるるぐるるっ?」(←訳:どっどうしたですかっ?)

 ジャック・リッチーさん(1922~1983)は
 米国ミルウォーキー州生まれのミステリ作家さんです。
 日本では、
 『クライムマシン』や
 《カーデュラ探偵社》シリーズなどが
 翻訳紹介されている著者・リッチーさんの
 持ち味、っていうのはね……

 ユーモア♪です。

「あはァ! へんてこォ!」
「がるぐるるる!」(←訳:ヒネくれてる!)

 一筋縄どころか、二筋にも三筋にもヒネくれまくってる、
 読み手をニヤ~リ♪とさせる話の運び、
 そしてオチ!

 この御本には、
 リッチーさんのにやり♪パワーが炸裂する短編23作品が
 収録されています。

 その中から、
 とりわけリッチーさんらしい作品の粗筋を
 ちょこっとだけ御紹介いたしますと……

 『下ですか?(Going Down?)』は
 或る飛び降り志願者と、
 彼を引き留めようとする刑事さんのものがたり。

「あわわわわッ、とびおりィ??」
「ぐるがるるぅ!」(←訳:ダメだようぅ!)

 高いビルの窓の縁、
 今にも飛び降りそうな男に
 刑事さんは説得を試みます。

   あんたの抱えてる悩みなんて大したもんじゃないんだよ、
   いいかい、
   俺の方があんたよりよっぽど
   深刻な悩みを抱えてるんだ――

 緊迫する現場で、
 ふたりのボヤキ戦はエスカレートしてゆきます。
 そうして衆人環視のもと、
 迎えた結果は……。

「ひねくれまくッてるゥ!」
「がるるるるぐるるるるがる!」(←訳:無さそうで有りそうな結末!)

 『子どものお手柄(By Child Undone)』は
 連続する凶悪事件を追う刑事さんたちの奮闘譚。

   被害者たちには共通点があるはずなのに、
   調査に調査を重ねても
   全くもってわからない……?
   事件解決のヒントとなったのは、
   実に意外な――

「ぷふふッ♪ これもォ~」
「へんてこッ!」

 ユーモアと、ヒネくれと、
 見事な“結末”と、
 なんともいえぬ読後感!

 ミステリ好きさんだけに独占させておいてはもったいない、
 楽し~い一冊です。
 『モンティ・パイソン』や『サタデーナイト・ライブ』ファンの御方にも
 おすすめですよ♪
 ぜひ!



コメント
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