まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.100 中津川宿

2015-04-17 10:02:59 | 旅行記
おはようございます。中山道木曽路を走った時の記録、うつろな記憶を紐解きながらお送りしていく第2弾です。



恵那から中山道をたどりながら走って中津川市内へと入る。背に夕日を受けて走っているので、正面の山はもう薄暗くカメラでの撮影は難しくなってきた。今夜の宿泊先のビジネスホテルへと国道19号線行けばいいのだが、その前に少しだけ宿場町を予習しておこうと思い分岐点を旧中山道の方へと入って行く。しかしもうすっかり暗くなった街道筋は何が何だか分からない状態、明日の電車の時間までに少し早目にホテルを出てここを走ることにしようか、と言うことでホテルへ向かうことにする。ここまで結構下って来ているだけに、暗い中での知らない町の坂道を行くのはちょっと辛い気がする。






翌朝、早い時間にホテルを出て昨日走った旧街道の分岐点へと向かう。中山道はここから市街地へ向けての下り坂、昨日は暗くて分からなかったが途中には道標や一里塚跡など結構見所があった。しかし電車の時間が迫っているのでゆっくりしているわけにはいかない。とりあえず予習しておいた旧中山道のルートをたどって中津川の中心地へと差し掛かって行く。






新町通という通りに入ってくる、この辺りが宿場町の中心になる所だろうか、沿道は旧街道の雰囲気を残す町並が軒を連ねている。地図で確認すると駅は近そうだ、ここまで飛ばして来たこともあってか時間に少し余裕ができていた、旧街道の古い町並をゆっくり進んで行くことにしよう。しかしそうなるとさっき街道筋見物もほどほどにして走ってきたことが悔やまれる、今度来ることがあったらその時は恵那付近も含めてもっとじっくりと走ってみたいと思う、さあ、それはいつのことになるのか・・・




JR中津川駅で相棒をたたんでここからは輪行、中央本線の普通電車に乗車して南木曽へと向かう。朝早い時間で山へ向かう電車だが車内は満員に近い状態だった。中央本線と言うと以前、まだ夜行急行『ちくま』が走っていた頃に京都から相棒を持ち込んで乗ったことがあった。指定席が取れなくて仕方なく残っていたグリーン車席を取ったのだが、車内は立ち客が出るほどの超満員状態、しかもそのほとんどがどこかの大学の山登りのサークルの学生らしく、大きい荷物を通路にまで置いてそこらへんに座り込んでいた。自分(一人称)は仕方なく相棒をデッキに置いて座席にたどり着くが、そのグループが車内を歩き回るわ騒ぎまくるわであまりにもでうるさくて結局一睡もできなかった。それ以前、鉄チャン時代にも1度乗ったことがあるがその時も満員、どうしてもこの区間は混んでいるとイメージしかない。





JR南木曽駅で下車して相棒を立ち上げる。さあ、いよいよ妻籠へと向けての走りとなるわけだが、その前にこの駅周辺は三留野宿に近い所ということなので、少しだけ宿場町を巡ってみることにする。旧中山道の通りに出るとそこは山間部に位置する静かで地味な感じの三留野宿、むやみに観光に走ってない素朴な古い町並が軒を連ねる通り、宿場町とは本来がこうあるべきなのであろう。昔、京を目指す旅人はここから様々な思いでこの先へと続く峠の道へと臨んでいたのだろう、今は自分(一人称)がその旅人、さあ相棒、行くとしましょうか。今回はここまでとしておきます。     まちみち


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