まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1139 近鉄大和朝倉駅

2019-05-31 10:59:51 | 鉄道
おはようございます。















さて、今回お送りするのは近鉄大和朝倉駅・・・ってどこやねん、奈良県民でもこの駅名の駅がどこにあるか知らない人が多いのではないのでしょうか、まず市町村名には「朝倉」と言う地名がないですからね。駅がある路線は大阪線、場所は桜井市にあって桜井駅の次の駅、高架にある桜井駅を出ると線路は一度地上に下りるが、また少しだけ坂を上って下を国道が交差した後すぐに到着するのが大和朝倉駅、2面4線の追い越し可能の駅を今回1枠まるごとで取り上げます。
国道165号線と国道166号線が分岐する外山交差点、165号線の方をほんの少しだけ進むと宇陀ヶ辻交差点、ここで交わる道が横大路から続く伊勢街道、この辺りでは初瀬街道と呼ばれていて近鉄線の下をくぐった所で国道と分かれて旧道の方へと入って行く。旧道はすぐの所で石橋を渡る、その下を流れているのが大和川、大阪湾へとたどり着く川もここでは普通に町中を流れる小さな流れでしかない、その川の沿った所にあるのが大和朝倉駅、やっぱり近鉄の一大幹線だけあってたくさんの電車が通り過ぎて行く。橋からはホームは見えないが特に何の面白味もなさそうな橋上駅舎が見え、その入口は橋の手前から分かれる細い道を川沿いに進んだ所にありそうだ。旧街道は橋を渡ると慈恩寺の町並に入りすぐの所で上ツ道、山の辺の道から伸びてきた道と合流して長谷寺、更には伊勢方面へと向かう道となる、この辻にある空き家の隅には折れた道標が無造作に寝かされていて、ここに来てそれを見るといつも悲しい気分になってしまう、往時は旅の指標となっていた目印が現代ではまるで厄介者をほったらかしにしているかのような扱い、誰か、元の姿に戻してあげようと思わないのか・・・。


と言うことで駅のある場所の話はこれくらいにしておいて、大和朝倉駅、旧街道からはイマイチその全貌はうかがえないので、駅近くのスロープをくぐって駅の南側へと行ってみることとしよう。近鉄線の下をくぐると急なカーブ状の上り坂となって線路の高さをはるかに超えて、さっきの橋の所で見た橋上駅舎と同じ高さの所が駅の入口となっている↓↓↓

















2面4線のホームは眼下に見えてその向こうはさっきまでいた慈恩寺の町並、遠く西の方を見ると山の切れ目からは大和平野を臨むことができる、写真2枚目、ホームの上の方に小さく見えているのは耳成山、更にその向こうには薄っすらと二上山も見えている・・・と、まあここまで駅の風景について述べてきたわけですが、今回なぜこの駅を1枠設けて取り上げるのか。この大和朝倉駅は大阪線ではこの先ローカル区間に入って行くその一番手になる駅で、昨年までは名張駅、榛原駅行の準急が停車するだけのただの普通の駅だった。そんな駅が昨年のダイヤ改正で急行停車駅となり、更にこの駅を終点始発とする準急、普通が新設された、準急はこれまでは2つ先の榛原駅までの運転だったのが、同じくダイヤ改正で次の長谷寺駅も急行停車駅となったために、この駅が終点となって折り返し運行されることになった。終着の電車は下りホームの1番線に到着、その先には引き込み線がないので電車はそのまま1番線ホームで上本町行となって折り返す、上からホームを見ていると到着した電車からは10人ほどが下りてきて、北側、南側両方向の改札へと分散して駅を後にしている。一方乗車する人はと言うと、上からではホームの一部しか見えないがほとんどいないみたい、って思ったら反対側ホーム4番線に上本町行急行がやって来てほとんどのお客さんはそちらの電車に乗って行ってしまった。折り返し電車は普通か準急で奈良県内は全駅停車なので、昼間時にこの駅から急行が停車しない駅まで乗る人がそれほど多いとは思えない。








近鉄は昨年のダイヤ改正で急行停車駅が増加、そのことについては近鉄名古屋線各駅巡りの最初の方でも触れました。そのダイヤ改正で名古屋線の桃園駅や南が丘駅、それにこの大和朝倉駅は急行停車駅となったのですが、どの駅もやっぱり急行停車駅には不釣り合いな気がする。名古屋線はその影響で普通電車が削減され、大阪線は準急の運転区間が短くなった、その影響で伊勢方面への急行は停車駅が増えてしまい、桜井駅から榊原温泉口駅までが各駅停車となった、う~ん、これじゃ~もう急行じゃないよな~。この前八木から伊勢中川まで始発の急行に乗車したが・・・そもそもこの急行も元は名張から名古屋まで唯一直通で走っていた朝一の急行が置き換えられたもの、おかげで伊勢方面への連絡が最悪なものになってしまった・・・結構長い区間なのに通過する駅はたったの5駅だけ、こうなりゃもう急行じゃないな、何でこんな軽い扱いを受けるようになってしまったのだろう。昔の宇治山田駅行の急行は硬くて狭い赤いクロスシートだったが、奈良線を走る軽やかなエース級の快速急行とは違って、停車駅は多かったが何か長距離を走る重厚さを感じる列車だった。もうあの頃の懐かしさを感じることもできなくなってしまった格が落ちてしまった急行、それでも伊勢方面に行く時にはこれしかないんだよなあ、特急は乗りたくないんで・・・ってまあ最後は上の写真とは全く関係ない話ばかりしてしまいましたが、急行電車についてはまた別の枠で取り上げたいと思っています、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。           まちみち




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