まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.121 千本通(後編)

2015-05-09 10:12:39 | みち
おはようございます。昨日の続き、早速参りましょう~。








前回の終わり、五条千本交差点からスタートです。スーパーの前から公園の横を通り過ぎると道は狭くなり、いかにも街道っぽい通りとなる。両側には古い町並が軒を連ねる所、壬生というお馴染みの地名、幕末の志士がこの辺りを駆け回っていたのだろう。
京福電鉄、通称嵐電の通る下を過ぎて狭い通りを更に北に進むと三条通と交わる千本三条交差点、ここで突然と言った感じで道は広くなる、京都のメインストリートで語られる千本通はここからとなる。






写真1枚目、JR二条駅、ここからは人も車もいっぱいの賑やかな所を走ることになる。2枚目は千本丸太町交差点、そのほんの少し行った所の歩道にささやかな感じであるのが写真3枚目、この辺りが平安京の中枢だった場所らしい。
千本通は平安京の時代は朱雀大路と呼ばれるメインストリートだったが、今はその座は河原町通、烏丸通、堀川通に譲っている感じ。そもそもなぜ「千本」なのか、それについては結構不気味な諸説があります、興味ある方は各自で調べてみてください。




更に北に進むと閻魔前町界隈、ドロロ~ン!とたどり着きます。町の喧騒も少し落ち着いた所、その一角に建つのが『千本閻魔堂』という本堂がある引接寺。ここから少し行った所が千本鞍馬口交差点で、映画『マザーウォーター』のロケ地になった鞍馬口通が東西に交差している。千本通はこの辺りからにわかに上り坂となってくる。





千本通の命名のヒントとなっている船岡山の近くから千本北大路交差点を過ぎると、上りはだんだんきつくなってくる。佛教大学の手前、北山通が分かれる所からは道は細くなっての上り坂、町の雰囲気もさっきよりももっと落ち着いてきた感じで、所々には古い町並を見ることもできる。
やがてたどり着いたのが『御土居』の石碑が立つ所、柵の向こうの風景は戦国時代に京の町を守るために設営された要塞の壁となる御土居の一部、ここはNHK『ブラタモリ京都編』で紹介されていた所、その向かいには『御土居餅』という和菓子を販売している店がある。






上り坂は更に北へと伸びている。タモリ氏はこの道を鷹峯街道と言っていた、旧街道の雰囲気を残す町並が続きやがて行き着いた所がT字の鷹峯交差点、ここが一応千本通の終点となる所である。この交差点の一角には般若の絵が壁に飾られた古い家や、おどおどろしい字で血天井と書かれた看板がかかっている寺院があって、2日に渡ってお送りしてきたミステリー多き千本通の最後に相応しい場所でもある。今回はここまでとしておきます。     まちみち

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