朝日連峰の主峰、「大朝日岳:1870m」を古寺鉱泉からピストンしてきた。
M旅ツアー、TDはK田、S藤の2名と日本山岳ガイド協会認定ガイドの八木さんが同行した。
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山形県は庄内平野で日本海に面しているだけで、あとの陸地は、鳥海、船形、蔵王、吾妻、飯豊
朝日等の山で囲まれている。その中で朝日が一番原始的な面影を残している。(中略)
朝日連峰とは、普通、島原山、小朝日、大朝日、西朝日、寒江山、以東岳を指している。
大朝日岳が最高であるが、鳥海山や岩手山のように、主峰だけが断然抜きんでているわけではないから、
朝日の価値は連峰全体にあると見なしていいだろう。
とは言え、平野から眺めて、連峰の左端に一際高く立っているピラミッド形の大朝日岳は、見紛うことのない
顕著な存在である。 (深田久弥著:「日本百名山」朝日岳から抜粋)
:朝陽館
5:00 古寺鉱泉「朝陽館」を後にする。
晴天、この時期には望べくもない!!
ブナ林に恵まれた朝日連峰、「合体の樹」と呼ばれる場所に、ブナとヒメコマツが同根から?
ヒメコマツ:マツ科の常緑高木でキダゴヨウとも呼ばれる。北海道から本州北中部に分布する。
人工林はなく、自然林の中で広葉樹と共に自生している。乾燥したものは狂いがないから木型を
作るのによく使われる。重さも硬さも手頃で加工し易く、扱いやすい木の一つ。
(宿舎の朝陽館もヒメコマツで作られている)
:千手観音のブナ
八木ガイドが命名した、「千手観音のブナ」枝の広がりを無数に伸びた手に見立てた。
ブナの新緑は”自然の目薬”だ。
:ユキザサ :ツクバネウツギ :ミヤマシキミ :リューキンバイ
一服清水までに出てきた花です。
:一服清水
6:40 「一服清水」で休憩、水場にはリューキンカが咲いている、草間からは蛙の声も。
登山道には、要所に水場がある。
:ブナのオブジェ
一服清水 から ⇒三沢清水 ⇒古寺山への登りは、ブナ林と別れ、急登。
笹やぶに豊富な花たちが顔をみせてくれた。
:ショウジョウバカマ :ミヤマカタバミ :シラネアオイ :ツバメオモト
:ツマトリソウ :タムシバ(別名ニオイコブシ、香木)
:月山
振り返ると「月山」が、どこまでも付いてきた。
:古寺山
8:20 古寺山(1501m)へ、ここで朝日連峰が姿を見せる。
:小朝日岳 :大朝日岳 :西朝日岳~竜門山へ :以東岳(奥の山)
ここからはまだ、小朝日岳の方が高く見える、めざす大朝日岳はまだ”はるか”先だ。
:小朝日への登り
ここからの道も花が多かった、待望の”ヒメサユリ”も・・・。
:ハクサンチドリ :サンカヨウ :シラネアオイ :オオバキスミレ
ヒメサユリ(姫小百合)を紹介します。葉は幅がササユリの倍ほどある広披(ヒ)針形で、淡黄色で
香りが良い漏斗形の花をつける。花は茎頂に数個が横向きに咲く。本州の山形・福島・新潟の県境に咲く。
花が咲くまでに7年かかる。
:小朝日岳
9:15 小朝日岳山頂、眺望が素晴らしい。
:大朝日岳への稜線
小朝日岳から鞍部まで下る、かなり急な下り。
:イワカガミ :アカモノとマイズルソウ :ナナカマド :ゴゼンタチバナ
:トラバースルート分岐 :小朝日岳(鞍部から)
9:45 トラバースルート分岐へ、帰りはこの道を行く。
ヒメサユリも増えてきた、太陽は谷川にあるのでなかなか正面から撮るのは容易ではない。
:大朝日岳の稜線
:銀玉水 :雪渓(ここを登る)
10:45 銀玉水へ、正面には雪渓が、アイゼンが必要といわれた場所。
降りてくるパーティーは着けていないので、キックステップで登ることに。
:最後の登り(ピーカンの空)
:大朝日避難小屋
11:20 大朝日避難小屋へ、山頂は夏の花が咲いていた。(正直、驚いた!!!)
ここは、春から初夏を経ずに、夏になるようだ。
:チングルマ :ミヤマキンポウゲ :ミツバオウレン
:ヒメウスユキソウ :イワカガミ :ハクサンハタザオ
:大朝日岳(右はカメラ待ちの足です)
11:40 リュックをデポし山頂へ、眺望は360度、山ばっかりだった。
:飯豊方面 :登ってきた稜線 :鐘の向こうは月山
12:00~12:30 大朝日小屋へ降りて、昼食。 大自然がおかずに、太陽に感謝!!kansha!!!
:左奥に月山、右が小朝日岳
(満足感をリュック一杯に詰めて)下山開始。
雪渓の下り、アイゼンを着けず、慎重に下る。 雪の反射で、”まぶしかった” 13:15 銀玉水へ。
ここからの下りで、”変わった葉のハクサンチドリがあるよ”の報、カメラに収めた。
ウズラバハクサンチドリ:高山の草地に生える多年草。千鳥の羽を思わせる花披片の先が鋭くとがることが特徴。
花は総状に5~20個付き、数の変化が大きい。 葉にウズラ卵のような斑点のあるハクサンチドリの一品種。
:大朝日岳(トラバースルートより)
14:10 小朝日岳の鞍部へ降り、トラバースルート分岐へ。
:小朝日岳(左)、大朝日岳(右) :雪渓越しの月山
15:00 古寺山、 16:05 一服清水をへて、17:20 古寺温泉へ降りた。
ヤマオダマキが迎えてくれました。
往復12時間20分、行動時間約10時間の登山を無事終えた。
花、山、天気そしてガイドさんも含め、どれをとっても満足感いっぱいの登山だった。
:今日も「精進料理」
今夜の夕食も「精進料理」、肉はニジマスのみ。
八木ガイドから今日の登山で必要なカロリーは3000kcalと説明があった。
昨晩の夕食も精進料理、しかも油を全く使っていない。
夕食で3000kcal補給できたのかどうかは、疑問に残った。
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今回のガイドさん、日本山岳ガイド協会認定ガイドの資格を持っているだけあって、万事そつがなかった。
(日本自然保護協会自然観察指導員、環境省自然公園指導員の肩書もある)
ブログ http://blog.livedoor.jp/happajuku/ (葉っぱ塾)
印象に残ったのは、指示が的確で”定量的”なことだ。
登山に必要なカロリーの話もその一つ。
2009年に起きた「トムラウシの遭難事故」を引合いにだし説明された。
エネルギー補給の観点から、”食事の重要性”を再認識させてくれた。
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行程:標高差約1200m、約15.2km、12時間20分
5:00 古寺温泉朝陽館 ⇒6:40 一服清水 ⇒8:20 古寺山 ⇒9:15 小朝日岳
⇒9:45 鞍部 ⇒10:45 銀玉水 ⇒11:20 大朝日避難小屋 ⇒11:50 大朝日岳
⇒12:10~12:40 大朝日避難小屋(昼食) ⇒13:14 銀玉水 ⇒14:15 鞍部
⇒15:00 古寺山 ⇒15:20 三沢清水 ⇒16:05 一服清水 ⇒17:20 古寺鉱泉
天気といい、花といい展望といい・・
そしてこの日記の構成といい内容といい・・
すばらしい~
(自分のが恥ずかしくなります・・・アハハハハ)
昨日は祝瓶でしたが、山頂は風とガスって
何も見えませんでした。下からは少し大朝日が見えていたけど・・・
お花もここまではなかったです・・・。
大朝日避難小屋の前に咲いていた花を、ガイドもわからないといっていましたが、シロバナニガナか、タカネニガナの白い変種ではないかと思います。
これからもお元気で登山続けて下さい。
M社のツアーでお会いしましょう。
乾徳山でTさんにお会いしました。