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・・・🌤  やっと秋山へ  ☀・・・

大朝日岳(朝日連峰)

2012年06月29日 | 日本百名山

朝日連峰の主峰、「大朝日岳:1870m」を古寺鉱泉からピストンしてきた。

M旅ツアー、TDはK田、S藤の2名と日本山岳ガイド協会認定ガイドの八木さんが同行した。

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山形県は庄内平野で日本海に面しているだけで、あとの陸地は、鳥海、船形、蔵王、吾妻、飯豊

朝日等の山で囲まれている。その中で朝日が一番原始的な面影を残している。(中略)

朝日連峰とは、普通、島原山、小朝日、大朝日、西朝日、寒江山、以東岳を指している。

大朝日岳が最高であるが、鳥海山や岩手山のように、主峰だけが断然抜きんでているわけではないから、

朝日の価値は連峰全体にあると見なしていいだろう。

とは言え、平野から眺めて、連峰の左端に一際高く立っているピラミッド形の大朝日岳は、見紛うことのない

顕著な存在である。 (深田久弥著:「日本百名山」朝日岳から抜粋)

  :朝陽館

5:00 古寺鉱泉「朝陽館」を後にする。

    :下部   :上部    

晴天、この時期には望べくもない!!

ブナ林に恵まれた朝日連峰、「合体の樹」と呼ばれる場所に、ブナとヒメコマツが同根から?

ヒメコマツ:マツ科の常緑高木でキダゴヨウとも呼ばれる。北海道から本州北中部に分布する。

 人工林はなく、自然林の中で広葉樹と共に自生している。乾燥したものは狂いがないから木型を

 作るのによく使われる。重さも硬さも手頃で加工し易く、扱いやすい木の一つ。

 (宿舎の朝陽館もヒメコマツで作られている)

  :千手観音のブナ

八木ガイドが命名した、「千手観音のブナ」枝の広がりを無数に伸びた手に見立てた。

ブナの新緑は”自然の目薬”だ。

         

:ユキザサ          :ツクバネウツギ       :ミヤマシキミ        :リューキンバイ

一服清水までに出てきた花です。

   :一服清水

6:40 「一服清水」で休憩、水場にはリューキンカが咲いている、草間からは蛙の声も。

登山道には、要所に水場がある。

   :ブナのオブジェ

一服清水 から ⇒三沢清水 ⇒古寺山への登りは、ブナ林と別れ、急登。

笹やぶに豊富な花たちが顔をみせてくれた。

         

:ショウジョウバカマ    :ミヤマカタバミ        :シラネアオイ        :ツバメオモト

        

:ツマトリソウ        :タムシバ(別名ニオイコブシ、香木)

    :月山

振り返ると「月山」が、どこまでも付いてきた。

   :古寺山

8:20 古寺山(1501m)へ、ここで峰が姿を見せる。

         

:小朝日岳          :大朝日岳          :西朝日岳~竜門山へ  :以東岳(奥の山)

ここからはまだ、小朝日岳の方が高く見える、めざす大朝日岳はまだ”はるか”先だ。

  :小朝日への登り

ここからの道も花が多かった、待望の”ヒメサユリ”も・・・。

          

:ハクサンチドリ       :サンカヨウ         :シラネアオイ         :オオバキスミレ

      :ヒメサユリ(7年生) 

ヒメサユリ(姫小百合)を紹介します。葉は幅がササユリの倍ほどある広披(ヒ)針形で、淡黄色で

 香りが良い漏斗形の花をつける。花は茎頂に数個が横向きに咲く。本州の山形・福島・新潟の県境に咲く。

 花が咲くまでに7年かかる。 

   :小朝日岳

9:15 小朝日岳山頂、眺望が素晴らしい。

  :大朝日岳   :飯豊連峰    :月山

   :大朝日岳への稜線

小朝日岳から鞍部まで下る、かなり急な下り。

           

:イワカガミ          :アカモノとマイズルソウ :ナナカマド          :ゴゼンタチバナ

  

:トラバースルート分岐                    :小朝日岳(鞍部から)

9:45 トラバースルート分岐へ、帰りはこの道を行く。

ヒメサユリも増えてきた、太陽は谷川にあるのでなかなか正面から撮るのは容易ではない。

         

  :大朝日岳の稜線

   

 :銀玉水                             :雪渓(ここを登る)

10:45 銀玉水へ、正面には雪渓が、アイゼンが必要といわれた場所。

降りてくるパーティーは着けていないので、キックステップで登ることに。

   :最後の登り(ピーカンの空)

   :大朝日避難小屋

11:20 大朝日避難小屋へ、山頂は夏の花が咲いていた。(正直、驚いた!!!)

ここは、春から初夏を経ずに、夏になるようだ。 

           

:チングルマ                         :ミヤマキンポウゲ      :ミツバオウレン

          

:ヒメウスユキソウ                     :イワカガミ         :ハクサンハタザオ

    :大朝日岳(右はカメラ待ちの足です)

11:40 リュックをデポし山頂へ、眺望は360度、山ばっかりだった。

      

:飯豊方面          :登ってきた稜線      :鐘の向こうは月山

12:00~12:30 大朝日小屋へ降りて、昼食。 大自然がおかずに、太陽に感謝!!kansha!!!

  :左奥に月山、右が小朝日岳

満足感をリュック一杯に詰めて)下山開始。

   

雪渓の下り、アイゼンを着けず、慎重に下る。 雪の反射で、”まぶしかった” 13:15 銀玉水へ。

ここからの下りで、”変わった葉のハクサンチドリがあるよ”の報、カメラに収めた。

      :ウズラバハクサンチドリ(珍らしい?)

ウズラバハクサンチドリ:高山の草地に生える多年草。千鳥の羽を思わせる花披片の先が鋭くとがることが特徴。

 花は総状に5~20個付き、数の変化が大きい。 葉にウズラ卵のような斑点のあるハクサンチドリの一品種。

    :大朝日岳(トラバースルートより)

14:10 小朝日岳の鞍部へ降り、トラバースルート分岐へ。

         :ズダヤクシュ 

   

:小朝日岳(左)、大朝日岳(右)                :雪渓越しの月山

15:00 古寺山、 16:05 一服清水をへて、17:20 古寺温泉へ降りた。 

     :ヤマオダマキ

ヤマオダマキが迎えてくれました。

往復12時間20分、行動時間約10時間の登山を無事終えた。 

花、山、天気そしてガイドさんも含め、どれをとっても満足感いっぱいの登山だった。 

   :今日も「精進料理」

今夜の夕食も「精進料理」、肉はニジマスのみ。 

八木ガイドから今日の登山で必要なカロリーは3000kcalと説明があった。

昨晩の夕食も精進料理、しかも油を全く使っていない。

夕食で3000kcal補給できたのかどうかは、疑問に残った。

**********

今回のガイドさん、日本山岳ガイド協会認定ガイドの資格を持っているだけあって、万事そつがなかった。

(日本自然保護協会自然観察指導員、環境省自然公園指導員の肩書もある)

ブログ http://blog.livedoor.jp/happajuku/ (葉っぱ塾)

印象に残ったのは、指示が的確で”定量的”なことだ。

登山に必要なカロリーの話もその一つ。

2009年に起きた「トムラウシの遭難事故」を引合いにだし説明された。

エネルギー補給の観点から、”食事の重要性”を再認識させてくれた。

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         行程:標高差約1200m、約15.2km、12時間20分 

         5:00 古寺温泉朝陽館 ⇒6:40 一服清水 ⇒8:20 古寺山 ⇒9:15 小朝日岳 

          ⇒9:45 鞍部 ⇒10:45 銀玉水 ⇒11:20 大朝日避難小屋 ⇒11:50 大朝日岳

          ⇒12:10~12:40 大朝日避難小屋(昼食) ⇒13:14 銀玉水 ⇒14:15 鞍部

          ⇒15:00 古寺山 ⇒15:20 三沢清水 ⇒16:05 一服清水 ⇒17:20 古寺鉱泉

           

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひとみ)
2012-07-02 15:12:31
すばらしい日記!

天気といい、花といい展望といい・・

そしてこの日記の構成といい内容といい・・

すばらしい~

(自分のが恥ずかしくなります・・・アハハハハ)

昨日は祝瓶でしたが、山頂は風とガスって
何も見えませんでした。下からは少し大朝日が見えていたけど・・・
お花もここまではなかったです・・・。
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私もHPに記録を載せました。 (都築山人)
2012-07-05 19:56:33
http://www7b.biglobe.ne.jp/~tuduki/
大朝日避難小屋の前に咲いていた花を、ガイドもわからないといっていましたが、シロバナニガナか、タカネニガナの白い変種ではないかと思います。
返信する
Unknown (小室 登)
2012-10-09 19:19:18
ブログ見せていただきました。
これからもお元気で登山続けて下さい。
M社のツアーでお会いしましょう。
乾徳山でTさんにお会いしました。
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