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・・・🌤  夏山も終盤に  ☀・・・

黒部五郎岳~薬師岳縦走Ⅰ

2014年08月31日 | 日本百名山

去の記録から黒部五郎岳~薬師岳縦走Ⅰを紹介します。

  ◆ urology 先輩のK地さんと出会ったツアーでした ◆

2011年8月18 ~ 22日 北アルプスの最深部、黒部五郎岳~薬師岳を歩いてきた。

Ⓜaitabi 利用、TDは H岡さん、現地ガイドはA沼氏でした。

8月18日(初日) 晴れ、今日は移動のみ

 今日の行程は 新宿駅 =新穂高温泉 ⇒ワサビ平小屋 

 8:30新宿を発ち、14:10 新穂高温泉へ、晴れているが日差しは強くない。

ここから左俣林道を約1.5km歩きワサビ平小屋へ。

この時間下山者が多い。

縦走コースを降りてきた人、皆疲れているのだろう、 口数も少ない。

 $風穴

風穴から冷気が出ている場所で休憩、ここで雨が落ちてきた、傘を出して歩く。

  $ワサビ平小屋

15:20 笠新道「笠岳登山口」通過、15:40 ワサビ平小屋に。

小屋の横に設けられたプール?に・バナナ・トマト・キュウリが浮かんでいる。

北アルプスの麓の小屋では定番だ、下山者にはうれしい”おもてなし”だ。

風呂もある”民宿に近い”山小屋、明日の早立ちに備え寝。

**

8月19日(2日目) 雨

 今日は、ワサビ平小屋 (小池新道)⇒鏡平 ⇒弓折乗越 ⇒双六小屋(昼食)

       ⇒双六岳 ⇒三俣蓮華岳 ⇒黒部乗越 ⇒黒部五郎小屋 まで歩く。

    (行程:上り標高差1000m、下り標高差500m、約15km,11.5時間)

4:50 小屋を発つ、朝から雨が降っている、気温は高い。

合羽はズボンだけ履き、傘をさしてあるくことにした。(TDもガイドもこのスタイル)

このコースは昨年の「裏銀座縦走」で降りてきた道、上りがきついのは承知。

雨が降っているので、蒸し暑さとの戦いになる、まさに「行」である。

6:20 秩父沢通過、晴れていれば涼を癒す場所だが。

  $秩父沢

7:40 シシウド平(文字通りシシウドが多いのでこの名がある)で休憩。

下山してくる登山者の靴を見ると一様に汚れている。

話を聞くと「4日間ず~~と雨」との事、そろそろ晴れるか?との希望的観測を持ったが。

上るに従い、雨水が沢のように流れている道に変わる、滑らないように・・・。

  逆さ槍(2010年8月)

8:40 鏡平に、「鏡池」に映る「逆さ槍」が売りだが、槍・穂高連峰はに覆われ見えない。

ここから弓折乗越までは1時間、さらに双六小屋まではもう1時間の歩程だ。

10:15 弓折乗越へ、雨があがり元気が出てきた。

      

:タエヤマリンドウ     :ウメバチソウ        

ここから双六小屋までは稜線歩き、夏の終わりを告げるウメバチソウが咲いていた。

  鷲羽岳

:正面に鷲羽岳、赤い屋根は双六小屋

10:55 クロユリ平で小休止、クロユリは終わっているが、

クルマユリ、トリカブト、シオガマ類が去りゆく夏を惜しむかのように咲いていた。

      

:タテヤマリンドウ   :ヨツバシオガマ  :クルマユリ

  $双六小屋

11:35 双六小屋へ、合羽を脱いで、カレーライスの昼食、一息着いた。

             (行程の半分を消化したことになる)

双六岳への岩場の急登を上る、登れば双六平。

 :双六岳

双六平から双六岳への登山道

  天国の道

振り返れば、天国の道と称される不思議な光景が拡がる。

天国の道:双六平の先に続く、西鎌尾根を経て槍ヶ岳へ続く道だ。

                               今日は雲で何も見えないが。

13:20 双六岳頂(2860m)へ。

:硫黄岳(槍ヶ岳に通じる尾根)の向うに大天井岳が姿を見せていた。

三俣蓮華岳へ向かう頃からまた雨が落ちてきた。

合羽を着けるまでもない、雨が降ったり、日が差したり忙しい天気だ。

 :三俣蓮華岳頂

14:55 三俣蓮華岳頂(2841m) まだ天気はもっていた。

薬師岳の雄大な姿も見えるが、黒部五郎岳のカールは姿を見せなかった

カール:氷河の浸食により、深い窪みを描いた山腹の地形。圏谷ともいう=kar(独語)

:薬師岳(でかい)

稜線を黒部乗越へ下る、ここで珍しい色のタテヤマリンドウをガイドが見つけた。

珍しい色の?タテヤマリンドウ (調べたらこの色もあると書かれていた)

タテヤマリンドウ(ハルリンドウ高山型)

 花は茎や枝先に1個ずつつく。花冠は淡い青紫色~紫色を帯びた白色で5裂し、

 長さ1~2cm。亜高山帯~高山帯の湿った草地に生える。

14:55 黒部乗越、ここから黒部五郎小屋のあるカールの根元に下る。

 道は2本ある、①岩がゴロゴロしている急登コース

          ②ジグザグ坂道のゆったりコース

ジグザグ道はぬかるんで危ないとの情報で、急登コースを下った。

岩で滑れば、何度危ない目にあったかわからないぐらい、長く危険な道だった。

           (また登りたくない道でもあった)

16:30 黒部五郎小屋へ、トータル11.5時間の長丁場は終了した。

 土曜日、小屋は混んでいたが「一人一畳」は確保できた。

         B)黒部五郎岳~薬師岳縦走Ⅱへ続く 

 

   twins  

辻堂テラッセモールへ出かけ、シラス丼を食べました。

   

何か、光るもの見っけ!!! 


後立山縦走Ⅱ

2014年08月25日 | 日本百名山

B)後立山縦走Ⅱです。

7月24日(3日目) 晴れ、  アップダウンを繰り返す長い道のりです。

  今日は五竜山荘 ⇒五竜岳 ⇒口ノ沢のコル ⇒キレット小屋 ⇒八峰キレット 

                          ⇒鹿島槍北・南峰  ⇒布引山 ⇒冷池山荘

 (行程:上り標高差800m、下り標高差880m、約10.6km、約10時間)

4:30 起床、5:00 朝食と昼食の弁当をもって出発

日の出は5:40頃、幸いに雲もないので、御来光も・・・。

昨日歩いた唐松岳からの縦走路。

日の出、高妻山の北側あたりから上ってきた。

:鹿島槍岳

山頂直下から姿を見せた鹿島槍岳、きれいな耳峰だ。

  $五竜岳頂

6:00 山頂直下の岩場を登り山頂へ・朝食

五竜岳(2814m)

 北安曇野から後立山連峰を眺めると、高さは特別ではないが、山容雄偉、岩稜峻、

 根張りのどっしりとした山が目につく。それこそ大地から生えたようにガッチリしていて、

 ビクとも動かないといった感じである。 これが五竜岳だ。

 北は大黒の岩峰を経て唐松岳へ続き、南は八峰キレットの嶮によって鹿島槍岳に連なり

 昔は後立山縦走の難関であった。   【日本百名山:五竜岳より引用】

縦走路入口

五竜岳と鹿島槍岳を結ぶ険しい岩稜の道は、今回縦走のハイライトといっていい。

ハシゴや鎖、桟道などが要所にあり、よく整備されている。

ガレ場の足元には要注意だ(とくに落石)

   

:ヤマオダマキ  :ウルップソウ

カメラはリュックへ、岩峰を越えて行く、岩峰にはG4とかG5とか名称がある。

落石に留意し、鎖にサポートされながら進む。

これが連続するから気を抜けない、岩場に咲いている花に勇気ずけられる。

毛勝三山

縦走路(いい絵でしょう)

:五竜岳

一旦”口の沢のコル”へ下り、ここから「三段登り」と呼ばれる急傾斜を返し、

 再び鎖やハシゴの連続する岩稜に入る。

日も差しているが、汗はうっすらとかく程度、風がサポートしてくれた。

岩稜ごしに剱岳

10:45 キレット小屋に、ここで昼食。富山側はガスで視界がなくなった。

  $キレット小屋

八峰キレットは小屋から少し登ったところからはじまる。

通過に約1分程度、いわれなければそれとわからないキレットだった。

ガスが出ているので下まで見えない、高度感も感じないから、恐怖もなかった。

:八峰キレット入口

少しビビッているかも。

:同キレット2

:ミヤマダイコンソウとイワベンケイ

12:20 鹿島槍岳分岐

鹿島槍岳(2889m)

  鹿島槍は私の大好きな山である。高いところに立って北アルプス連嶺が見えてくる。

 まず私の探すのは、双耳峰を持ったこの山である。北槍と南槍の両峰がキッと

 せり上がっていて、その二つをつなぐ、ややかしいだ吊り尾根、その品のいい美しさは

 見飽きることがない。   【日本百名山:鹿島槍岳より引用】

12:35 北峰へ、13:20 南峰へ (いずれもガスで視界不良だった)

ハイマツ帯を下る、足元はガレ場油断ならない。

雷鳥の親子が堂々と登山道をわがもの顔で横切る、逃げる様子もない、

             親は子を待つでもない、人間を意識しない雷鳥の親子だった。

14:20 布引山(2683m)で休憩、ハイマツ帯が終わるとお花畑に

冷池(つべたいけ)山荘への下りで見た花々です。

      

:ハタザオ       :イブキジャコウソウ   :ミヤマキンバイ

          

:キヌガサソウ       :チングルマ       :タテヤマリンドウ    

  $冷池山荘

15:25 冷池山荘に、8人部屋6人ゆったりできる。

部屋に入ったら、屋根を打つ雨音、ギリギリセーフだった。 

**

7月25日(最終日) 晴れ

 今日は、冷池山荘 ⇒爺ケ岳・三峰 ⇒種池山荘 (柏原新道)⇒扇沢 =新宿駅

 (行程:上り標高差260m、下り標高差1270m、約8.5km) 

5:00 朝食、6:00出発、今日も晴れている。

樹林を抜けたらすぐ爺が岳の登りに、振り返ると ↓

左)に冷池山荘、布引山、鹿島槍岳と続く、昨日歩いた道だ。

赤い屋根は種池山荘、その奥は針ノ木岳とスバリ岳

        

:コマクサ        :タカネバラ       :コバイケイソウ  

:南峰 

7:30 爺ガ岳中峰(2670m)

南峰から見た種池山荘、雪がのこっているのは立山連峰の山並み   

      

:キバナシャクナゲ    :アカモノ       :エンレイソウ

  $種池山荘

8:30 種池山荘に、小休止

池にはミズバショウとオタマジャクシが

柏原新道を下るにあたって、ガイドのアドバイスが面白い。

「種池山荘から扇沢までは約2.5時間の下り、単調な下りなので居眠りが出て

                    怪我をする登山者も多い。最後まで緊張感をもって」

たしかに単調な下りだった。

花にでも興味がないとただモクモクと歩くことになる。

敷かれた石が滑るので、居眠りどころではなかった。

上ってくる人も多い、さすがに汗をかいている、蒸し暑い樹林帯の上りは容易ではないだろう。

沢の音が聞こえ、扇沢の駐車場が見えた。

  $柏原新道登山口

11:55 全員怪我もなく無事扇沢へ下山、薬師の湯で4日間のアカを落し、

               山菜ウドンを肴にビールを飲んでに着いた。

 

            日本百名山 五竜岳63・鹿島槍岳64 完登

  お疲れさんでした  

:scarpa

2011年6月4日蕎麦粒山(奥多摩)デビューした代目カイラッシュGTXマングロ」

  ~2014年7月27日茅丸(藤野十五名山)を持って引退しましたのでお知らせします。

               実働約4年間お世話になりました

今後については、代目「シリオ662-GTX」(2009年購入)と、

 今回購入した代目「モンベルアルパインクルーザー2000」がその任に着きます。 


後立山縦走Ⅰ

2014年08月23日 | 日本百名山

皆夏山を楽しんでるだろうな・・・・、リハビリ中の体ではそれもかなわない。

過去の記録から、「後立山縦走」を紹介します。

2011年7月22 ~ 25日、3泊4日で後立山縦走へ行ってきた。

Ⓜaitabi 利用、TDはカリスマK野さんでした。

「後立山=うしろたてやま」という呼称は、富山県側の呼び方。 

  立山開山は8世紀、すでに江戸中期には立山の信仰登山は一般化し、庶民による登拝も

  行われていたらしい。

  それらの登拝は芦峅寺(あしくらじ)を起点とし、室堂を経由していたので立山三山の

  東に位置する山々は「後ろの山=後立山」とされたようだ。  (参考:昭文社地図)

**

7月22日(初日)今日は移動のみ

 8:30 新宿発 =豊科インター =白馬ゴンドラ・リフト ⇒八方池山荘

通勤ラッシュに揉まれながら40Lのリュックをかついで新宿へ。

ここからバスで中央道豊科インターを降り、白馬ゴンドラで兎平へ

ここでリフトへ乗り継ぎ、八方第一ケルン横にある八方池山荘へ。

 $八方池山荘

周囲はお花畑、ガスが出てきたので部屋へ戻り、明日の鋭気を養う。

      

:クガイソウ          :ハクサンタイゲキ     :タテヤマウツボグサ  

***

7月23日(2日目):天候 曇り

今日は八方池山荘~唐松岳~牛首山~五竜山荘まで歩きます。

(行程は:上り標高差 960m、下り標高差320m、約10km、約8時間)

  縦走ルートです

6:00 八方池山荘出発、曇り、霧も出ている。

八歩池までは自然散策路、花も多い。

今朝の霧で水分をタップリ補給し、風情のある姿に、艶姿をどうぞ。

イナゴとハクサンフウロ

      

:シモツケソウ        :カラマツソウ        :キバナノカワラマツバ

      

:ホタルブクロ        :タカネナデシコ       :クルマユリ

 $八方池

7:00 八方池に、(意外と小さい)周囲の霧は晴れず、白馬三山・不帰の剣も全く見えず

ここからが登山道、本格的な登りになる。

樹林帯を入り出しながら高度を上げていく、雪渓が出てきた

:オオサクラソウ

:サンカヨウとエンレイソウ

雪渓の周囲は花が多い、ショウジョウバカマ(春の花)とサンカヨウ、エンレイソウ(夏の花)

が一緒に咲いている。 夏の花は、少し小振りだが。

9:45 唐松頂上山荘に、リュックをデポし、空荷で唐松岳をピストン。

:唐松岳頂

10:35 唐松岳頂へ、せまい頂多くの人で混雑していた。

:五竜岳(唐松岳より)

雲が大きく流れて一瞬!!「五竜岳」が姿を見せる、でかい。

唐松頂上山荘に戻り、昼食。 MENU は中華丼もちろんレトルトだ。

11:15 五竜岳へ向かう、いきなり 牛首山への登り。

ガイドからは両手をフリーにしての指示、カメラもリュックへ、歩くことに専念する。

ヤセ尾根、崩れやすい岩、鎖場と三拍子そろった稜線を行く。

             (結構危ない、スリリングな登山道でした)

:ミヤマクロユリ

牛首山越えて、大黒岳への稜線でクロユリとの”遭遇”、一昨年仙丈ケ岳「馬の背ヒユッテ」

脇で見て以来のうれしい再開となった。

遠見尾根の分岐へ、五竜山荘の赤い屋根が見えてきた。

$五竜山荘

14:10 五竜山荘へ、休憩を入れて約8時間の行程は終了。

北アルプス・夏休み・土曜日と三拍子そろえば混雑が前提だが、

我々に与えられたスペースは、8.5畳の細長い、16人部屋に12人が押し込まれた。

メンバーの”知恵者”が頭をひねり、何とか寝床は確保された。

その他、この登山道で”営業”している花の皆さんです。

       

:シナノキンバイ       :タカネヤハズハハコ    :イワギキョウ  

      

      【おことわり】:写真が足りないので 「WEB」から拝借しています 【$】  

                  B)後立山縦走Ⅱに続く

 

  twins  

:玄関にて

これから「チャプチャプ=プール遊び」に行くぞ 


退院しました(2)

2014年08月21日 | 日記

 病状も安定し、病室での時間をどう過ごしたか・・・・?

朝はラジオを聞いて、それが終われば、多くの時間を読書にあてました。

本の紹介と、印象に残った文章を添えてみました。

 

入院中に読んだ本

① 山のパンセ      ・・・串田孫一(岩波文庫)

   詩人・哲学者でもある著者。山をめぐる随想集。独特の詩的で平易な文章で綴られた、

   山靴スキーで野山を逍遥する著者の世界が広がる。著者自身が選び再編成した。

  ■ 幻 想 

   最もいいことは、山へは何も持って行かないことである。

   心に鈍い重さで食いついているような、それがまた、何かを見るにつけ、

   何かを聞くにつけて、思考機械の材料容器の中に這入り込んできて、徒に

   なまあたたかく泡立つような、そんなものを携えて来るべきではないということである。

    山歩きというものは、少年時代の遠足のようなものであることが望ましい。

     一日に三つや四つの驚きが待ち構え、その出会いが直ちに悦びにかわり、

    歌となって暫らく持続するような、そういうものであれば、満足しなければならない。

   ⇒読者注:【誰でも人は、しらずしらずのうちにその背中にいろいろな物を背負っている。

          それを山にはもってくるなという! pure な状態でアンテナを伸ばし、鳥の声、

          葉の摺れる音、自然を体いっぱいで感じろということか?

          ・・・山の魅力を詩人はうまく表現している】 

:東寺の縁日にて

④ 強力伝 ・・・新田次郎(新潮文庫)

   富士山の強力小宮が、五十貫(約190kg弱)もの巨石を背負って白馬岳

   山頂に挑む山男を描いた短編。(昭和30年直木賞受賞作品)

   ■(山頂には)大町の石屋が待っていて、風景指示盤の組立ては二日続いた。

    小宮は岩に腰をかけて、腕組みしたままじっとそれを見つめていた。 

   それは美しいものであった。

   ピカピカに磨いた花崗岩に彫刻した地形の指標に夥しい人が触れて、

   それよりも、無放図に蚕食する風化作用に何時までその形を保てるかという

   女学生の感傷が考えさせることがあるかも知れない。

   寄贈した新聞社の名前が大きく刻み込まれたあたりに単純に感激の印象

   を残す登山者があるかもしれない。

    だが、その石を持ち上げた小宮が、その輝かしい最後に、

   少しも嬉しそうな顔をしないで、無表情な顔で風に打たれていたとは

   殆ど知る人がいないに違いない。 

左から3番目が強力小宮山氏(本名:当時40歳)                                   

 ② 下町ロケット     ・・・池井戸潤(小学館文庫)  ⇒

   夢を追っている人は、強い。

   夢は、あなたを動かし、日本を動かす力になる。

   「お前には夢があるのか?オレには夢がある」

   男たちの矜持が激突する感動のエンターティメント長編!!(文庫本帯より)

   第145回直木賞受賞作

   ■ カウントダウン

    「いいかよく聞け。この世の中には二つの規律がある。

     それは、倫理と法律だ。俺たち人間が滅多なことで人を殺さないのは、

     法律で禁止されているからじゃない。そんなことをしたらいけない、

     という倫理に支配されているからだ。だが、会社は違う。

    会社に倫理など必要ない。会社は法律さえ守っていれば、どんなことをしたって

    罰せられることはない。相手企業の息の根を止めることも可能だ。

    どうだちょっとした発見だろ」

    ⇒読者注【半澤直樹シリーズで注目を浴びた作家。銀行の論理が痛烈に現れたこの

           フレーズが印象的だ。読んでいて不覚にも涙を流した作品だった】

:種子島宇宙センター      

③ 冬のデナリ      ・・・西前四朗(福音館文庫)

   真冬のアラスカ、五か国から集まった八人の男たちがデナリ峰を一歩一歩

   登っていきました。零下五十度。風速五十メートル。高度六千メートル、酸素量は

   平地の半分。日照時間七時間、あとは闇とオーロラ。ブリザード。

   そこは人類にとって未知の領域でした。

   人間が生存できるかどうか疑問視される条件だったからです。(あとがきより引用)

  ⇒読者注:【冒険家の植村直巳さんが命を絶ったデナリ(マッキンレー)。

        技術とか体力とかだけではなく、運もないと登れない山があると感じた】   

:デナリ(夏) 

持って行った本だけでは足りないのでディールームにあった本を読んだ。

⑤ 泪 壺(短編小説)    ・・・渡辺淳一

   ■短編小説についてこんなことを書いている。

    短編を書くことは、作家にとって欠かせない勉強の場でもある。

    短編は基本的に文章を削ぐことでもあり、その過程を重ねることによって

    冗長な表現を除く一方、さらに鋭利な表現を身に着ける訓練にもなる。

     なによりも短編の魅力は短いことで、短い時間で、人生や人間の一面を

    鮮やかに感じるとることができたら、読者が満足してくれることだろう。 

    ⇒読者注【作家を目指す人の参考になれば。この作家も前立腺癌で亡くなっている。】

:泪壺   

⑥ 想定外の老年     ・・・曽野綾子

   新刊でよく見る作者だ、自分の考えを発言する人でもある。

   本を読み切らないうちに、新しい本が出るといった読者の声を聞いた。

   ■最近の日本人について

    自分の眼で、物事を見ようとしなくなった。昔はもっと素朴で誰が何のいおうと、

    自分の眼で見た通りを信じる姿勢があった。

    神聖な御札を、便所のぞうりみたいな汚いものを踏んずけたりすれば

     バチが当たると、親も世間も言っていたから、福沢諭吉は本当にそうか

    どうか実験してみて、バチなど当たらないことを確かめた。

    ⇒読者注【この指摘は耳に痛いぐらい響く。情報がどこにでも豊富にころがって

          いるのも一つの要因だろう。自分の見たものしか信じないという姿勢

          は必要だ。情報をみてすべて理解できたと思うのは錯覚でしかない】

:福沢諭吉    

⑦ 僕の死に方       ・・・金子哲雄 

   病気の時は、病気の本は読まないほうが無難だと感じた。 

看護師の皆さんにもお世話にりました。

病気ではなく、患者を診る」姿勢に徹していたように思います。

8-1 病棟の看護師の皆さんです。

  除毛をサクットしてくれた声の大きい K 上さん

  一番年齢の近かった?ソバージュの S 藤さん

  部屋の雰囲気を明るくしてくれた 恵さん・ N 根さん・ S 田さん

 再度入院する機会のないよう養生します、ありがとうございました。  

 尿意確認状況  

12

13

14

15

16

17

18

19

20

8:00~21:00

15%

32%

0

2

0

4

3

5

3

21:00~8:00

4

3

4

4

5

4

4

その他

入院中

  自 宅 ⇒

 

 

 

 

 調査方法:(明解な)尿意 ⇒トイレにて放尿 の数をカウントしてみた。

病院では①計量カップを使って放尿量を測定、②PADの重量を測定と、

 計量的に見ていたが、自宅ではそれはできないので上記方法にて実施。 

 ▲日中起きているときの尿意はつかみづらい(というか掴めない)

 ▲21:00以降、就寝してからの尿意は100%問題ない。

就寝中の結果は、「排尿のしくみ」で説明されます ・・・Maybe?

排尿のしくみには、自律神経が大きくからんでいます。

自律神経には、緊張している時に働く交感神経と、リラックスしている時に働く副交感神経がある。

・膀胱に尿がたまっているときには、主に交感神経が働き、膀胱の筋肉はゆるんで尿を蓄え、

 反対に尿道の筋肉は締まって自分は締りが不十分)尿が漏れるのを防ぎます。

・膀胱に尿がたまり、「脳が出してよい」という信号を出すと、副交感神経が主に働き、

 尿道の筋肉がゆるみ、反対に膀胱の筋肉は締まって尿を押し出し、尿が排出される。

・健康な成人では、1回の排尿量は300cc ほどで、約30秒で膀胱が空っぽになる。

***

」は、4回/日 鋭意取り組んでいます。

間違いなく長期戦になりそうです。 

今の心境はこんな感じでしょうか・・・・。

 

  twins  

  

「肉巻オニギリ」デビューです。

 

 

 

 


退院しました。

2014年08月17日 | 日記

8月14日(木)退院しました。

入院時に持って行った「前立腺」は病院に置いてきました。

64年間の長い間、公私ともにお世話になりましたが、この数年間は「害」が目立ち、

 幾多のデメリットも容認し、摘出しました。

こんな数式になりますか   merit ≦ demerit

:前立腺

64年後のお別れ・・・お疲れさんでした。

7月31日(木)Bed が空いて入院です。

ラッキーにも個室が取れました。

:東京湾1

剣崎の向うは、鋸山(千葉県)が見えます。(部屋から)

:東京湾2

対岸は千葉県、君津の工場地帯でしょうか。

:朝食

:昼食

一番ボリュームがありました。

:夕食

3食(まだ成人食)です。

   

横須賀の花火大会(部屋から)

      

20:30~10分間、八景島シーパラの花火、これは眼前(窓ガラス越し)ですが。

入院を、歓迎してくれるかのようなタイミングでした。

:最後の夕食

手術前最後の夕食(消化を考慮し)オカユでした。

5日の夕食まで、これが最後の”経口エネルギー”です。

:スタンバイ

足にはこのソックス(エコノミー症候群防止目的)を履いてスタンバイ。

**

4日9:00 歩いて手術室へ、戻ったのは14:30頃と聞いています。

部屋に戻り、目を開けたらこんな絵が飛び込んできました?

痛みは麻酔が効いており、感じませんが、身動きがとれないので左の肩甲骨あたりが痛かった。 

術後も痛み止めが注入され、ほとんど痛みは感じない。

痛みのケアはかなり進んでいるようです。

5日夕食から食事再開です、成人食、体調もあり”不味かった”

:尿袋

術後1週間は尿道にカテーテルが挿入され、尿は生成されしだい、

 自動的にここへ落ちてきます。 約週間の付き合いでした。

:尿の[素]

6日朝から通常食へ移行、水分は”いろはす”にお世話になりました。

10日(土)台風11号の通過で朝から雨、こんな日は読書が似合う。

一日のルーチンは、

4:30頃起床、夜明けを撮りにview spot へ

 ラジオを聞いて朝食待ち。

8:00 朝食、

9:00頃 検温及び血圧測定、看護師さんとのコミニュケーションを楽しむ

12:00 昼食、

18:00 夕食

20:00頃 検温及び血圧測定、看護師さんとのコミニュケーションを楽しむ

午前・午後の2回、体力回復の為、尿袋をお供に病棟内を歩。

18:00頃 富士山に暮れゆく夕日を求めて、西側の view spotへ

:sun set

富士山を背に暮れゆく夕日はかなわなかった。

      

      

八景島シーパラは盆休みに入り、毎夜花火が挙げられた。(部屋から)

:屋上

終日エアコンのきいた部屋に居ると「息が詰まる」

大(空)気を吸いに屋上庭園に、暑いけど何か元気になる?

:尿量測定器 

カップ回収した尿を入れると、「尿量と比重」が測定されます。

 12日(火)9:00 尿道の漏れを検査で確認し、カテーテルを抜きました。

尿漏れとの闘いがこの時から始まりました。

4日カテーテルを挿入してから「尿意」とはお別れ、尿袋へ垂れ流しの状況が続いていました。

今日からは 「尿意 ⇒ 回収」が目標になります。

”漏れ”を前提に、PAD 着用で臨みます。

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泌尿器と前立腺の長~い付き合いについて説明します。

これを読むと人間の体は本当に良く出来ていると感心します)

:泌尿器とは、尿をつくり、老廃物を体外に排泄する器官の総称で、                         

 ①体内を巡った血液を濾過し、尿をつくる「腎臓」

 ②つくられた尿を膀胱へ送る「尿管」

 ③尿を蓄えておく「膀胱」

 ④膀胱にたまった尿を外に出す「尿道」

 ⑤膀胱の下にあり、胡桃の大きさほどの器官で内部を尿道が通っている「前立腺」

   それぞれがうまく働き合って、排尿のシステムを機能させています。

  このシステムが正常に働いている時、特に意識することなく、膀胱に尿を数時間蓄え、

  ある程度(150cc)溜まるとその尿を残らず外へ出しています。

  これは、膀胱の筋肉と尿道の筋肉の「緩む」と「締まる」の動きが、自律神経の働きで

   絶妙に調整されているからです。

  主役の「前立腺」は男性にしかありません。

  男性の生殖機能にかかわる臓器で、主な働きは、精液の15~20%を占める前立腺液を

   分泌することです。この液は精子を守る働きがあります。

前立腺は生殖機能だけでなく排尿の調節にも関係しています。

                                     (製薬会社ホームページより引用)

 執刀医からの説明にも、「前立腺肥大があると」尿漏れは一般的に多いよとの話。

 尿道が前立腺内を通過しているので、尿道の筋肉の動きに大きなインパクトが

                                  あることは容易に推測されます。

:クロックス

クロックス、白い汚れは散った尿による変色です。

退院後、クロックスも旅立たせました。

:n-pad

「尿漏れ」解消の友、サポーター 「n-pad」です。

尿漏れ対策の決め手は「骨 盤 底 筋 体 操

肩とお腹の力を抜き、「肛門だけをキューとしめ5秒数える」ものです。

個人的には”かってのアスリート”この体操をこなすことは問題ありません。

      

   

14日(木)の夜明けです。

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  twins  

   

twins も見舞いにきてくれました。

屋上ラウンジで生涯はじめての「かき氷」を食べています。

 

 退院しました(2)へ続く