九州百名山5座登頂Ⅲです。
5月29日(5日目) 晴れ
霧島連山縦走予定だったが、新燃岳(しんもえだけ)が火山活動中なので縦走はできない。
韓国岳と高千穂中岳のピストンとなった。 (前回は天候不純=強風)で中止、自然には勝てない。
Ш 霧島温泉 =えび高原 ⇒韓国岳 ⇒大浪池 ⇒大浪池登山口 =高千穂河原
⇒高千穂中岳 ⇒(往路下山) =指宿国民休暇村
(行程:標高差=韓国岳460m、高千穂中岳350m、約10km)
バスで「えびの高原ビジターセンター」へ(右が韓国岳、左は硫黄岳)
5合目までは低い灌木の続く道を行く。
岩がゴロゴロした登山道、下のほうはミヤマキリシマが満開だ。
視界が開ける5合目、白鳥山の麓に三つの池、遠く地熱発電所の水蒸気も見える。
:火口内
火口湖(カルデラ)水は溜まっていないが、標高差が300mある。
:火口壁
:山頂
9:45 韓国岳(1700m)山頂、高千穂峰は霞んで見えないが、噴煙を上げる新燃岳は見える。
さすがに人影はない。 (前回登った時は強風で写真を撮るのにも苦労した)
:大浪池
縦走路に未練を残しながら、大浪池へ下る。かなり急な下りだが木道が整備されている。
樹林帯に入ると、ミツバツツジ、ヤマツツジ、ミヤマキリシマ、レンゲツツジの饗宴だった。
それぞれがまさに自分がNO1とばかりに咲き誇っている。
:韓国岳
大浪池を半周し、12:00 大浪池登山口へ。
バスで昼食をとりながら、高千穂河原に移動、かって霧島神宮があった場所が登山口。
大鳥居がその面影を残している。
12:45 登山開始、登山口には「消毒マット」が設置されている。
(家畜の口蹄疫対策だった)
:新燃岳の火口壁
樹林帯、山頂直下の岩場を歩いて、13:50 中岳(1332m)山頂。
山頂はお花畑、ミヤマキリシマが満開だった(数は少ない)
高千穂峰とミヤマキリシマです。
往路下山、花や葉に白い火山灰が付着しているのが痛々しい。
新燃岳噴火の影響だ、来年の花はどうなるのだろうか?
15:00 下山、バスに乗り、薩摩半島の突端、指宿市まで移動。
18:00 指宿国民休暇村へ。名物”砂風呂=有料800円?”は体調を考え、今回は遠慮した。
【日本百名山 98 霧島山(1700米)】の・・・・怪
「前略~その雲にそびゆる高千穂の高嶺は、霧島山の代表である。 建国の記念日の歌に
高千穂を持ってきたわけは、わが国の創始を解く『古事記』に、天孫ニニギノミコトがこの峰
に降臨されたと記してあるからである。「日向之高千穂之久志布流多気」と書かれている。
そしてその高千穂峰の頂上には、有名な天の逆鉾が立っていた。 天孫降臨は神話的伝説
であろうが、その伝説にふさわしい秀麗な山容を、高千穂峰は持っている」
(日本百名山 霧島山より抜粋)
霧島山群はあるが、霧島山はない。標高をみると1700米だから韓国岳を示唆している。
文章を見ると高千穂峰(1574m)を重点的に紹介している。
霧島山は、韓国岳なのか高千穂峰なのか良くわからない。
(ちなみに2006年5月に高千穂峰~韓国岳を縦走しているので問題ないが)
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5月30日(最終日) 晴れ
日本本土最南端にある開聞岳に登る。海門岳の異名もある、この方がわかりやすい。
Ш 指宿温泉 =登山口 ⇒2合目 ⇒7合目 ⇒山頂 ⇒往路下山 =鹿児島空港
(行程:標高差760m、約8km、6時間)
「この山の本来の名は開聞(ひらきき)岳であった。北麓に古い由緒を持った開聞神社がある。
延喜式には枚聞(ひらきき)と出ているが、開聞の方が古字だそうで、ヒラキキは平来の意で、
もとは地名であった。そのひらさきが音読みで開聞岳となり、さらに海門山という別名さえ生じる
ようになった。海門山とは巧妙な当て字だ。」 (日本百名山 開聞岳)
:開聞岳
登山口~2合目までは車道歩き、2合目から5合目は樹林帯に、
木洩れ日に照らされた新緑は鮮やかだが、花はない。
かろうじてタツナミソウを見た程度。
:長崎鼻(7合目から)
5合目を過ぎると見晴らしも開け、足元に岩が多くなる。
登山道はうまく出来ている。
直登ではなく、北麓の登山口から東側に廻り、南~西に出て、北側に出た時には山頂に着く。
薩摩半島に切れ込んだ錦江湾と思って見ていたものが、実は池田湖だったりする。
:池田湖
登山道は一人歩くのがやっとのスペース、下る人がいればいれば待たなければならない。
今日は日曜日、多くの登山者が出ている。
11:00 開聞岳(922m)山頂へ、昼食。せまい山頂は満員の盛況。
:山頂
写真を撮るのも、昼飯を食べるのも一苦労。
360度の眺望も移動がままならないので、充分に楽しめなかったのが残念だ。
11:20 往路を下山、13:30 登山口に。
バスで休暇村へ戻り、温泉で汗を流す。 鹿児島空港へ移動、帰途に着いた。
日本百名山 開聞岳49 完登
parther
Z30 SML siberian Green(gregory)
今回のツアーを一緒したparther です、まだ現役です。