7月11日上州武尊山に登ります。
今日の行程は、(標高差776m、13.4km、約6.5時間)
花咲温泉 =御沢登山口 ⇒前武尊 ⇒剣ヶ峰(巻道) ⇒中ノ岳分岐 ⇒武尊山
⇒中ノ岳分岐 ⇒セビオス岳 ⇒武尊牧場 ⇒スキー場下 =花咲の湯 =新宿へ
武尊をホタカと読める人は、山好き以外にはあまりいないだろう。
山名は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)からきたといわれている。
前武尊の頂上には高さ四尺くらいの銅像が立っているが、それは日本武尊を現している。
(中略)武尊山が昔から宗教の山であったことは、沖武尊の頂に御嶽山大神と刻んだ石が
立っていたり、剣が峰の頂に普賢菩薩が祀ってあるので察することができる。
(日本百名山:上州武尊山より)
天気予報は午前中、午後から。
5:50 マイクロバスはスキー場の荒れた斜面を喘ぐように登り、登山口に。
バスを降りて歓迎してくれたのは、待ち受けていた虫の大群だった。
虫よけスプレーをかけても、あらたな虫がまとわりついてくる。
彼らとはしばらく付き合うことになる。
急登、滑る道、最悪の登山と思いきや、シャクナゲをはじめとする花たちが救ってくれた。
:シャクナゲ
:燧ケ岳
振り返ると遠く燧ケ岳が見えた。
:ネットより
6:55 約1時間かけて前武尊山(2040m)へ
武尊山には4つの大きなピークがある、そのピークを縦走していく。
登るのは前武尊と(沖)武尊山の二つ、残りの二つは巻いて行く。
:(川場)剣ヶ峰
剣ヶ峰(2020m)、巻き道を行く。
かなりの悪路、ネマガリダケで滑るし、灌木が前を塞ぐ、キレットもありスリリングな道だ。
これだけシャクナゲが多い山とは、うれしい誤算だ。
:家の串
8:00 家の串(2103m)通過、ガスも出てきたし、湿った風も吹いてきた・・・・。
:中ノ岳分岐
中ノ岳分岐から(沖)武尊山への途中に「三つ池」と呼ばれる湿地帯?がある。
水際にキヌガサソウとサンカヨウが咲いていた。
:キヌガサソウ(小振りだが) :サンカヨウ
右から前武尊、中央 (川場)剣ガ峰、左 中ノ岳(2144m)
:(沖)武尊山頂
石がゴロゴロした登山道を登り、稜線に出ると 9:10 山頂へ。
360°の眺望だが雲に隠れて望めない・・・・。
「下山します」の声を聞く頃には、雨がポツポツ落ちてきた。
:ネットより
:中ノ岳
中ノ岳分岐で、雨も本格的に落ちてきた、上衣のみ合羽着用。
中ノ岳分岐から武尊牧場へ向かう。
:ナナカマドの花 :イワカガミ
:岩場(ネットより)
下山路も悪路の連続、鎖場も2ケ所あった。
10:50 セビオス岳(岩峰)を臨む登山道で昼食、虫と雨にうたれて最悪のランチだった。
ここから武尊登山小屋までの道が、ヌカルミの悪路、水溜りを通過するのに気を使う。
:ギンリョウソウ(群生も) :マイズルソウ :エンレイソウ
:ネットより
武尊避難から武尊牧場への道も花が多かった。
挙げれば、マイズルソウ、エンレイソウ、ツマトリソウ、ギンリョウソウ(群生)
:ベニバナイチヤクソウ
:ヤマオダマキ
13:00 武尊牧場へ、リフト乗り場への「散策路」にはベニバナイチヤクソウやヤマオダマキ等が。
13:40 武尊牧場スキー場で待つバスに乗り、花咲の湯で体を癒し、帰途に着いた。
「虫・悪路・豊富な花たち」上州武尊山の印象である。
日本百名山 52 上州武尊山完登
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冬を越す”の場合”
:西洋タンポポ
葉を地面に放射状に広げた形をバラの花に見立てて*ロゼットと呼びます。
冬のロゼット植物は葉を地表にペッタリ広げて凍える風を避け、日だまりの
暖かさを利用して*光合成を行います。うっかり伸びようものなら茎はたちまち
凍りつき、全体が破滅に向かいます。ロゼット植物が冬を越す”知恵”です。
春になり寒さが去ると、茎を伸ばし、葉を立体的に配置して成長を始めます。
やがて花を咲かせ、たくさんの種という成果を生み出し、種の保存をします
植物の「冬を生き残るための努力」興味を呼びますね・・・。
【ロゼット:rosette】根生葉
【光合成】生物、主に葉緑素を持つ植物が、光エネルギーを用いて、吸収した
二酸化炭素(CO2)と水分から有機化合物(でんぷん)を合成すること。
(広辞苑より)