8月27日(火)斜里岳(1547m)に登ります。
:緑青荘夕食
前夜泊まった清里温泉・緑清荘の夕食です、3000kcalはあったでしょうか?
:斜里岳は、知床半島の付け根にある。
知床火山群と阿寒火山群のほぼ中間にある秀麗な火山。
山頂は斜里岳、南斜里岳、南斜里岳、西峰の3つのピークからなる。
”シャリ”はアイヌ語で「葦の生えた湿原」という意味。
まさに葦原にそびえる山、原名はオンネプリで「老いた山」
予報は後、5:00 宿舎からバスで登山口の「清岳荘」へ向かう。
:ガイド
新装なった清岳荘、登山口のガイド、”出没”の記事も。
ガイドとTDから ”沢の渡渉” に関するアドバイスがあった。
『沢を歩くつもりで躊躇しないで』
沢に入ることを嫌い、滑る石に飛び・着地すると転ぶことがあるからだという。
(このアドバイスは良かった、結果的に転んだ人はいなかった)
5:50 清岳荘をスタート、林道を約15分歩いて登山口へ。
:マツヨイグサ :アキノキリンソウ :ヨツバヒヨドリ
斜里岳はかねてからその姿を写真で見て、私の憧れの山の一つであった。
初めてその実景に接したのは昭和34年8月下旬であった。
釧路から網走に向かう汽車に乗って、釧路と北見の国境を越え、
斜里原野に下って行く途中、車窓の右側に大きく現われたのが斜里岳であった。
~中略~ 斜里岳を最も美しく眺め得る所まで来た時、天は私たちのために快く晴れて、
青空をバックに、左右にゆったり稜線を引いた、憧れの山の全容を見せてくれた。
(日本百名山:斜里岳より)
:登山口
6:05 登山口(650m)、沢沿いの道を進む。
:沢
こういった沢を15~16回渡り返す。
:沢沿い
時には沢沿いの道も。
:クロクモソウ :ミヤマダイモンジソウ :オオカニコウモリ
:タケシマラン :アズマギク :ミソガワソウ
沢沿いに咲いていた花と(実)。
クロクモソウとミヤマダイモンジソウが主役だった。
:下二股
6:55 下二股(845m)分岐、ここで旧道(沢コース)新道(尾根コース)に分かれる
:一の沢の連瀑
下二股から沢の傾斜がきつくなってくると滝が現れる。
新道が合流する上二股まで、名の付けられた滝が9つ懸かる。
コース上から視認できるのは以下の通り。
下から①白糸ノ滝 ②水簾ノ滝 ③羽衣ノ滝 ④方丈ノ滝 ⑤七重ノ滝
⑥見晴ノ滝 ⑦竜神ノ滝 ⑧霊華ノ滝 と続く。
とくに水簾ノ滝は一枚岩の岩盤を滑らかに流れる様が美しい、規模も一番だ。
:滝
滝を渡る。
滝沿いを登る。(花はシラヤマギク)
クロクモソウの花
:キツリフネソウ :ダースベイダー
:方丈の滝
7:56 方丈の滝通過。
:トウヒレン :トリカブト :レイジンソウ(キンポウゲ科)
ハクサンボウフウ
:上二股分岐
8:55 上二股(1230m)分岐、山頂まで約1時間、エネルギー補給。
:神域
:ナナカマド :ノアザミ :ヒョウタンボクの実(有毒)
:胸突き八丁
9:26 ハイマツ帯を抜け、9合目(1370m)傾斜がさらにきつくなる。
:ガレ場の登り
馬の背への最後の登り(まだガスがかかっている)
周囲はお花畑、地味~な花が咲いていました。
:チシマフウロ :エゾキンバイ :レイジンソウ(開花)
:タカネトウウチソウ :サマニヨモギ :ウメバチソウ
9:35 稜線に出ました、の背(1430m)です。
斜里岳(ニセピーク)ガスが晴れてきた。
:ミヤマダイコンソウ :エゾツツジ :ヒメクワガタ
山頂を前にてきました。
:斜里神社
鞍部に鉄製の斜里神社が祀られていた。
ウメバチソウが祠をガードするように咲いている。
10:00 斜里岳山頂、2度目の挑戦で100名山を完登したF田氏と記念撮影
晴れてはいたが、眺望を楽しむまではいかなかった。
:上二股分岐
11:03 上二股分岐、下りは新道(尾根コース)へ
:簡易トイレ
簡易トイレが設置されている。
:熊見峠
12:04 山腹を巻いて熊見峠(1230m)へ
上二股と同じ標高、これから沢へ下る、眺望はいいが小雨で何も見えず。
熊見峠からの下りは道がぬかるんでおり気を使った。
無理に作った道は、おうおうにしてこういったことがある。
:斜里岳
樹林のきれたところから「斜里岳」が顔を出してくれた。
:オオシシウド
13:18 下二股分岐に、旧道との合流点。
:アカバナエンレイソウ(北海道には違ったエンレイソウがあるとの話)
下山口を前にして、スズメ蜂が行く手を旋回し、偵察行動をしている。
これを振り払おうものなら、援軍を呼び攻撃してくるという。
「蜂をはらわないで!!」との指示を出して事なきを得た。
同行メンバーT橋さんの豊富な知識と経験が活きた。
【山・木・植物・花・キノコ】と薀蓄に富んだ話は参考になった。
:清岳荘
14:30 「清岳荘」に無時下山。
バスで今日の宿舎、雌阿寒温泉・野中温泉別館へ移動した。
:夕食
民営の国民宿舎・野中温泉別館。
強い硫黄泉の湯治場。総トドマツ造りの湯船と露天風呂は、”秘境の湯”を演出していた。
***
行程:標高差885m、約10km、8.5時間
5:00 清里荘発 =5:50 清岳荘 ⇒6:05 登山口 ⇒6:55 下二股
⇒7:23 羽衣ノ滝 ⇒7:56 方丈ノ滝 ⇒8:55 上二股分岐 ⇒9:35 馬の背
⇒10:00~10:20 斜里岳山頂・昼食 ⇒11:03 上二股 ⇒12:04 熊見峠
⇒13:18 下二股 ⇒14:30 清岳荘
日本百名山【91】完登
今日のtwins
新しい椅子を買ってもらいました。 (隔離用ではありません)