コキュートスの記憶

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ガンダムサンダーボルト 第165話

2022年03月10日 | サンダーボルト
□機動戦士ガンダム サンダーボルト
 第165話 月のテラリウム(8)



イオ少尉は、続々と生産されていくガンダムMk-IIに唖然と致します。
アンディー卿は、我がアナハイム社が誇る次世代機の筆頭だと説明。
外装と内部フレームを独立させた新機種で、
ムーバブルフレームの採用により、生産性が向上されている。
試作ガンダムから収集した戦闘データをフィードバックさせた機体で、
高い汎用性も実現させ、顔だけではなく、中身も総て試作型ガンダムと
同等になる初めてのモビルスーツだと、イオ少尉に解説します。

イオ少尉は、この話を聞き、凄ぇじゃねぇか! クソじじい!!
そうだよ! 俺たちパイロットが腹の底から求めてんのは、
こういうモビルスーツだぜ!と、大昂奮で、アンディー卿に語ります。
ジムやボールみてぇな棺桶を大量に揃えたって、
貴重なパイロットを無駄死にさせるだけだ! 意味ねぇんだよ!
FAガンダムやアトラス・ガンダムで戦ったから良くわかるぜ!
俺たちに必要なのは、一騎当千のモビルスーツだと、捲し立てます。

アンディー卿は、至って冷静に、次世代機は、これだけじゃないと。
イオ少尉は、居ても立っても居られず、卿を置き去りに駆け出します。

イオ少尉が見たのは、リック・ディアス、ハイザック、ネモでした。
イオ少尉は、歓喜の涙を流しながら、勝てるぞ! この軍団があれば、
俺たちは、どんな敵にだって絶対に勝てる…!! もう二度と負けやしない!!
その先の区画には、アッシマーやマラサイ、金ピカの百式、
さらにその奥の区画には、ウェイブライダー形態のゼータガンダムが。

アンディー卿が移動装置を使い、やっと追い付くと、
イオ少尉は、コイツらは、まだひとつも使えないんだろ?と訊ねます。
アンディー卿は、首肯し、実戦配備は、まだ5、6年先の話だと答えます。
また、連邦軍の主流派は、未だ大艦巨砲主義から抜け切れておらず、
ニュータイプという脅威に何の対応も出来てない。
ジオン公国を甘く見た、自分たちの無能さを顧みることもなく、
南洋同盟のテロを前に、また同じ過ちを犯そうとしていると断じます。

ニュータイプのダリルが操るサイコ・ザクは、ガンダムに偽装し、
パーフェクトを名乗り、サイコミュ兵器のブラウ・ブロを駆り、
アナハイム社への攻撃を画策している。
残念ながら今のアナハイム社には、奴らと互角に戦える機体が無く、
唯一の対抗手段は、ジオン公国が開発したニュータイプ専用機、
パーフェクト・ジオングをおいて他にない!とします。

アンディー卿は、一年戦争で、地球から多くの動植物が死滅し…、
このフォン・ブラウン市だけが、地球環境を保全した唯一の場所となった。
ここを失えば、我々の未来が変わってしまうと、語ります。
そして、フォン・ブラウン市を守ってくれ。
この月世界には、守るべき価値が十分にある……と話します。
イオ少尉は、任せてくれ、これこそ……俺が求める理想の未来だ!
必ず……守ってやる!と、決意を新たにします。

その背後には、モビルスーツ形態のゼータガンダムの姿がありました。

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