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コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

死国の章〈参ノ巻〉【石積】

2025年06月13日 | 風魔の小次郎
□風魔の小次郎外伝 飛鳥無明帖
 死国の章〈参ノ巻〉【石積】



第参乃寺・病門寺を訪ねる武蔵は、長着姿の少女に道を訊ねます。
少女は、石畳に炭の欠片で、さまざまな妖怪の絵を描いていました。
武蔵が何の絵かと訊ねると、少女は、おまえを取り殺す絵だと答えます。
すると、周囲の絵が浮かび上がり、百鬼夜行が武蔵に襲い掛かります。
武蔵は、黄金剣で、百鬼たちを振り払おうとしますが、効果が無く、
気が付くと、武蔵は、賽の河原のような場所で、目を醒まします。

武蔵は、妹の絵里奈が石を積んでは、鬼に崩される場面に遭遇し、
声を掛けようとしますが、百鬼曰く、生者の声は届かないとのこと。
武蔵は、死にたくて死ぬ幼子がどこにいる。皆生きたくても仕方なく、
死んで行ったのだ。それをこんな場所で、石積みを繰り返させるとは、
神仏などクソくらえだと激昂し、絵里奈が両親、そして、兄のために
石を積む姿を見て、飛龍覇皇剣で、周囲の百鬼を討ち祓います。

瞬間、武蔵は、元いた石畳の場所に戻り、剣撃が円を描いていました。
長着の少女が武蔵に、おにいちゃん、どうかしたの?と声を掛けます。
少女が描いていた絵は、妖怪ではなく、小動物に変わっていました。
武蔵は、少女の案内で、病門寺に向かうことになります。

ややあって。
石畳の下から地虫のチャンザと名乗る残党が現れ、力尽きます。
件の白装束の人物は、これで四識が虚となったとし、次の死門寺こそ、
まさしく、武蔵の最後の門となるのだと、独り言ちます。

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飛鳥無明帖 死国の章〈弐ノ巻〉【童謡】

2025年03月04日 | 風魔の小次郎
□風魔の小次郎外伝 飛鳥無明帖
 死国の章〈弐ノ巻〉【童謡】



飛鳥武蔵は、死国弐ノ寺である老門寺を訪れます。
参道では、様々な動物のお面を被った子どもたちが武蔵を遮ります。
武蔵は、老門寺へお札を納めに参るのだと言うと、子どもたちは、
邪気を払う湧水だとして、参道横にある手水舎に案内します。
武蔵は、柄杓を勧められ、ゴクリと一口に飲み干します。
その様子を見ていた子どもたちは、清められたとし、道を譲ります。
武蔵は、死国に幼子がいることに驚き、危うく斬るところだったと。

武蔵は、社務所で、お札を納めると、病門寺へのお札を手渡されます。
作務衣姿の人物は、病門寺へ詣でるのは、並大抵ではないと忠告し、
参道を出て、左へ行き、沢に沿って進めば到着すると話すのですが、
武蔵の身体が痺れ、あの子らに毒を入れた気配を感じなかったがと。
すると、作務衣姿の人物は、正体を現し、マムシのシビリと名乗ります。
毒は、シビリが柄杓に塗っていたもので、子どもに甘い武蔵ならば、
必ず飲むと思っていたとし、滅ぼされた黄泉一族の恨みを晴らす、と。
武蔵は、舌感を封じられ、微量の毒の味に気付かなかったようです。

シビリは、苦無を手に襲い掛かりますが、武蔵の一閃で返り討ちに。
武蔵が動けることに、シビリは、驚きますが、忍狩りである武蔵は、
忍に毒使いも多く、毒への耐性も付けているとし、右腕のみ動いたと。
シビリが倒されたことが残党に伝わりますが、鬼童が控えていると。

武蔵は、毒の影響で、帰りの参道で倒れ伏してしまいます。
それを取り囲むように、鬼のお面を被った子どもたちが現れます。
水を求める武蔵に、鬼のお面の子どもたちが一斉に襲い掛かります。
が、武蔵の飛龍円月剣により、全員が返り討ちに遭います。
鬼童のひとりが見破られていたのかと言うと、武蔵は、匂いが違うと。
子どもたちは命の花咲く匂い、お前たちからは腐った死の匂いだと。

満身創痍の武蔵は、再び子どもたちに出会い、倒れ込んでしまいます。
武蔵が手桶の水を求めると、そんなに飲んだら、お腹がふくれると、
そう言いながら、子どもたちは、武蔵に水を与えます。

武蔵の行動を見詰める白装束の人物は、これで、二識が虚になったと。
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死国の章〈壱ノ巻〉【巡礼】

2024年11月22日 | 風魔の小次郎
□風魔の小次郎外伝 飛鳥無明帖
 死国の章〈壱ノ巻〉【巡礼】



飛鳥武蔵は、最愛の妹・絵里奈の死後、妹を供養するため、関東の某寺で、
菩薩像を彫っていましたが、寺の住職に忠告を受けます。
お主の手は、血で汚れておる。倒された数多の怨念がこびり付いておると。
それでは、妹御が余りに不憫だと言われ、武蔵は、住職の助言を受けます。
住職は、四国数カ所を巡り、菩薩像を死門寺に奉納されるが良いと。
それが裏の四国、生門寺、老門寺、病門寺を巡り、死門寺。死国巡礼だと。
住職は、一番目の生門寺の入札を、武蔵に手渡し、死国へ向かわせます。

この和尚は、ギダンという四国黄泉一族の残党のひとりが変装していて、
一族の恨みを果たすべく、四国へと誘い込んだんだそうです。
が、そのギダンも武蔵の攻撃を受け、首魁への報告後に事切れてしまいます。
武蔵は、妹の供養になればと、罠と知りつつ、敢えて出向いたようです。

武蔵は、畑仕事をしている人に、生門寺の場所を訊ねます。
死国四ヶ寺を訪れるからには、生きて戻れぬかも知れないと忠告されます。
武蔵が承知していますと言うと、この道を何処までも真っ直ぐ行きなされと。
この畑仕事をしてる人は、一般の人なのかな?地元では死国有名なのかも?

武蔵は、生門寺行きの霧深い停留所にいると、ボンネットバスが来ます。
女性車掌が現れ、帰り道のない行ったきりですがと、問い掛けます。
武蔵は、承知と短く答え、生門寺行きのボンネットバスに乗り込みます。
武蔵は、後ろから二列目のふたり掛けの席に座り、しばらくすると、
一番後ろのサラリーマンが傘の仕込み刀を抜いたのを合図に、乗客が豹変。
武蔵は、襲い掛かって来る乗客の総てを返り討ちにし、バスを降車します。
女性の車掌は、残党の男性の変装でございました……。
その様子を見て、武蔵の一感が断たれたかと独り言ちる白衣の人影が。

武蔵は、生門寺を訪れ、御札を納めに参ったと、作務衣姿の人物に言うと、
弐ノ寺にも行かれるか?と訊ねられ、無論と答えると、入札を渡されます。
武蔵は、弐ノ寺の老門寺へと向かいます。

次回は、12月19日発売の2025年02月号に掲載予定だそうです。
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聖剣の章〈後の巻〉【黄金剣】

2024年05月10日 | 風魔の小次郎
□風魔の小次郎外伝 飛鳥無明帖
 聖剣の章〈後の巻〉【黄金剣】



武蔵は、地雷坊の金剛棒に打ち据えられる夢を見て、目覚めます。
武蔵は、地雷坊からの果たし状を受け、地蔵河原で、待っていました。

やや遡りまして。
地雷坊は、武蔵に果たし状を送ったことを、壬生に話し、邪魔をするなと。
地雷坊は、聖剣でもあれば別だが、金剛棒に勝るものなどないと、豪語。

武蔵は、絵里奈の病状が思わしくなく、彼女の命脈を保つためには、
夜叉姫に縋り、申し出を受けるほか無いかと、心を決めます。
で、逃げたと噂を立てられれば、傭兵の仕事が来なくなるとして、
絵里奈のいる病院を後にし、地雷坊との果たし合いに赴きます。

冒頭に戻りまして。
地雷坊を待つ武蔵に、何者かが語り掛けて来ます。
やっときましたね。さあ早く手にするのです。その手におまえの黄金剣を!
武蔵が気が付くと、黄金の山に刺さる黄金剣が眼前にありました。
武蔵は、黄金剣に手を伸ばし、掴むと、黄金剣がスルリと抜けます。
月面における聖剣戦争の光景が、武蔵の脳裡に映し出されます……。

武蔵は、昏倒から目覚めると、その傍らには、長刀が刺さっていました。
ただの長刀ですが、手に取ってみると、武蔵は、発する気を感じます。
そこへ、この間のケリを付けに来たぜと、地雷坊が現れます。
言うが早いか、地雷坊は、金剛棒を武蔵目掛け、振り下ろします。
武蔵は、サッと避け、先程の長刀を構え、地雷坊に向き直ります。
地雷坊も、武蔵の長刀から、異様な気を感じ取り、これが噂に聞く
聖剣なのかと自問しますが、それを否定し、金剛棒を振り下ろします。
武蔵の双眸がギラリと光り、地雷坊の金剛棒を撫で斬りにします。
その剣撃は、金剛棒だけに留まらず、地雷坊にも襲い掛かります。
地雷坊は、武蔵の長刀が伝説の聖剣だと確信し、地面に倒れ伏します。
武蔵も、その剣撃を見て、手にした長刀を黄金剣だとの確証を得ます。

その後、武蔵は、誠士館を訪れ、壬生への借りを返したいと言い、
夜叉姫の戦力になることを伝えます。ただし、妹の命のある限り。
瞬間、武蔵の体を、一陣の風が吹き抜けますが、杞憂とします。
武蔵は、どんな風が吹いてこようとも、絵里奈の命を守ると誓います。

次章「死国の巻」に続くそうです。
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聖剣の章〈前の巻〉【黄金郷(エルドラド)】

2024年04月05日 | 風魔の小次郎
□風魔の小次郎外伝 飛鳥無明帖
 聖剣の章〈前の巻〉【黄金郷(エルドラド)】



地蔵河原──
武蔵は、この頃いつも同じ、黄金郷の夢を見ることに違和感を感じます。

誠士館──
武蔵は、壬生攻介に案内され、夜叉姫に面会します。
夜叉姫は、実力を見せてみろと、4忍の豪の者を配置しますが、
武蔵は、大道芸人ではないと拒否。また、貴様らでは相手にならんとも。
武蔵が踵を返すと、斬り掛かった4忍は、吐血し、その場に倒れ込みます。
夜叉姫は、聞きしに勝る強者だと感嘆。お前なら倒せるかとの問に対し、
壬生は、私の手にも負えぬかと……と答えます。
夜叉姫は、虎を野に逸したかと。壬生に、妙案はないかと訊ねると、
飛鳥武蔵は、用兵とは言え、孤高の士。
気に食わねば、二度と金や力では動きませぬと。
しかし、ただひとつだけ……、武蔵の弱点を突けば……と、答えます。

病院──
武蔵が入院中の妹・絵里奈を見舞うと、彼女も黄金郷の夢を見たとし、
その真ん中にキラキラ光る刀が1本立っていたと言います。
そして、その刀は、お兄ちゃんを呼んでいるようだったとも話します。

武蔵は、病院からの帰途、壬生に出会います。
壬生は、夜叉姫が入院費の滞納を解決する代わりにと、話を持ち掛けます。
が、武蔵は、そんなことで、借りを作りたくないと、断ります。
そこへ、牛鬼の地雷坊を名乗る巨漢が現れ、俺を雇わぬかと言い、
傍らにあった地蔵の列を、得物の金剛棒で粉々に薙ぎ払います。
壬生が、夜叉姫は武蔵を気に入っていると、地雷坊の申し出を断ると、
俺が武蔵よりも上だと言うことを証明すれば、納得するだろうと笑います。

武蔵が大きな仏像の前で、瞑想していると、何者かの声が聞こえます。
「時が来ました。再び戦いが始まるのです。
 さあ、手にしなさい、お前の剣を……、聖剣を……」と。
地雷坊が現れ、勝負をしろと、武蔵に金剛棒を叩き付けます。
武蔵は、手持ちの木刀で防ぎますが、一撃で木刀が折れてしまいます。
地雷坊が振り下ろした二撃目は、武蔵に代わり、壬生が木刀で防ぎます。
壬生曰く、夜叉姫のお気に入りを傷物にされては、咎めを受けるとのこと。
地雷坊は、ふたりを相手取る程バカではないと、その場を去ります。

武蔵は、金剛棒を受け止めた壬生の木刀に興味を示します。
壬生は、樹齢三千年の一位樫で造らせた、無銘だが、鋼にも勝る名剣だと。
また、壬生は、お前も名剣を持つべきだと、武蔵に進言します。
武蔵は、残念だが、名剣を求める程の余裕はないと答えますが、
壬生は、お前程の男が持つべき剣は、金で買えるような代物ではないと。
伝説に聞く黄金剣の話をします。幾振りかある聖剣の中の一刀だとし、
お前には、なまじそこらの名刀と呼ばれるものより、天下に一振りの
聖剣こそが相応しいと思うと。が、選ばれた者にしか手に出来ないと。
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