コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

聖剣の章〈後の巻〉【黄金剣】

2024年05月10日 | 風魔の小次郎
□風魔の小次郎外伝 飛鳥無明帖
 聖剣の章〈後の巻〉【黄金剣】



武蔵は、地雷坊の金剛棒に打ち据えられる夢を見て、目覚めます。
武蔵は、地雷坊からの果たし状を受け、地蔵河原で、待っていました。

やや遡りまして。
地雷坊は、武蔵に果たし状を送ったことを、壬生に話し、邪魔をするなと。
地雷坊は、聖剣でもあれば別だが、金剛棒に勝るものなどないと、豪語。

武蔵は、絵里奈の病状が思わしくなく、彼女の命脈を保つためには、
夜叉姫に縋り、申し出を受けるほか無いかと、心を決めます。
で、逃げたと噂を立てられれば、傭兵の仕事が来なくなるとして、
絵里奈のいる病院を後にし、地雷坊との果たし合いに赴きます。

冒頭に戻りまして。
地雷坊を待つ武蔵に、何者かが語り掛けて来ます。
やっときましたね。さあ早く手にするのです。その手におまえの黄金剣を!
武蔵が気が付くと、黄金の山に刺さる黄金剣が眼前にありました。
武蔵は、黄金剣に手を伸ばし、掴むと、黄金剣がスルリと抜けます。
月面における聖剣戦争の光景が、武蔵の脳裡に映し出されます……。

武蔵は、昏倒から目覚めると、その傍らには、長刀が刺さっていました。
ただの長刀ですが、手に取ってみると、武蔵は、発する気を感じます。
そこへ、この間のケリを付けに来たぜと、地雷坊が現れます。
言うが早いか、地雷坊は、金剛棒を武蔵目掛け、振り下ろします。
武蔵は、サッと避け、先程の長刀を構え、地雷坊に向き直ります。
地雷坊も、武蔵の長刀から、異様な気を感じ取り、これが噂に聞く
聖剣なのかと自問しますが、それを否定し、金剛棒を振り下ろします。
武蔵の双眸がギラリと光り、地雷坊の金剛棒を撫で斬りにします。
その剣撃は、金剛棒だけに留まらず、地雷坊にも襲い掛かります。
地雷坊は、武蔵の長刀が伝説の聖剣だと確信し、地面に倒れ伏します。
武蔵も、その剣撃を見て、手にした長刀を黄金剣だとの確証を得ます。

その後、武蔵は、誠士館を訪れ、壬生への借りを返したいと言い、
夜叉姫の戦力になることを伝えます。ただし、妹の命のある限り。
瞬間、武蔵の体を、一陣の風が吹き抜けますが、杞憂とします。
武蔵は、どんな風が吹いてこようとも、絵里奈の命を守ると誓います。

次章「死国の巻」に続くそうです。
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聖剣の章〈前の巻〉【黄金郷(エルドラド)】

2024年04月05日 | 風魔の小次郎
□風魔の小次郎外伝 飛鳥無明帖
 聖剣の章〈前の巻〉【黄金郷(エルドラド)】



地蔵河原──
武蔵は、この頃いつも同じ、黄金郷の夢を見ることに違和感を感じます。

誠士館──
武蔵は、壬生攻介に案内され、夜叉姫に面会します。
夜叉姫は、実力を見せてみろと、4忍の豪の者を配置しますが、
武蔵は、大道芸人ではないと拒否。また、貴様らでは相手にならんとも。
武蔵が踵を返すと、斬り掛かった4忍は、吐血し、その場に倒れ込みます。
夜叉姫は、聞きしに勝る強者だと感嘆。お前なら倒せるかとの問に対し、
壬生は、私の手にも負えぬかと……と答えます。
夜叉姫は、虎を野に逸したかと。壬生に、妙案はないかと訊ねると、
飛鳥武蔵は、用兵とは言え、孤高の士。
気に食わねば、二度と金や力では動きませぬと。
しかし、ただひとつだけ……、武蔵の弱点を突けば……と、答えます。

病院──
武蔵が入院中の妹・絵里奈を見舞うと、彼女も黄金郷の夢を見たとし、
その真ん中にキラキラ光る刀が1本立っていたと言います。
そして、その刀は、お兄ちゃんを呼んでいるようだったとも話します。

武蔵は、病院からの帰途、壬生に出会います。
壬生は、夜叉姫が入院費の滞納を解決する代わりにと、話を持ち掛けます。
が、武蔵は、そんなことで、借りを作りたくないと、断ります。
そこへ、牛鬼の地雷坊を名乗る巨漢が現れ、俺を雇わぬかと言い、
傍らにあった地蔵の列を、得物の金剛棒で粉々に薙ぎ払います。
壬生が、夜叉姫は武蔵を気に入っていると、地雷坊の申し出を断ると、
俺が武蔵よりも上だと言うことを証明すれば、納得するだろうと笑います。

武蔵が大きな仏像の前で、瞑想していると、何者かの声が聞こえます。
「時が来ました。再び戦いが始まるのです。
 さあ、手にしなさい、お前の剣を……、聖剣を……」と。
地雷坊が現れ、勝負をしろと、武蔵に金剛棒を叩き付けます。
武蔵は、手持ちの木刀で防ぎますが、一撃で木刀が折れてしまいます。
地雷坊が振り下ろした二撃目は、武蔵に代わり、壬生が木刀で防ぎます。
壬生曰く、夜叉姫のお気に入りを傷物にされては、咎めを受けるとのこと。
地雷坊は、ふたりを相手取る程バカではないと、その場を去ります。

武蔵は、金剛棒を受け止めた壬生の木刀に興味を示します。
壬生は、樹齢三千年の一位樫で造らせた、無銘だが、鋼にも勝る名剣だと。
また、壬生は、お前も名剣を持つべきだと、武蔵に進言します。
武蔵は、残念だが、名剣を求める程の余裕はないと答えますが、
壬生は、お前程の男が持つべき剣は、金で買えるような代物ではないと。
伝説に聞く黄金剣の話をします。幾振りかある聖剣の中の一刀だとし、
お前には、なまじそこらの名刀と呼ばれるものより、天下に一振りの
聖剣こそが相応しいと思うと。が、選ばれた者にしか手に出来ないと。
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淵源の章〈後の巻〉【飛龍覇皇剣】

2023年01月20日 | 風魔の小次郎
□風魔の小次郎外伝 飛鳥無明帖
 淵源の章〈後の巻〉【飛龍覇皇剣】



トビは、忍とは言え、人を殺めてゆくことが厭になったと語ります。
武蔵は、トビとの闘いを避けるため、逃げてくれと言いますが、
トビは、そんなことが龍鬼に通用すると思っているのかと指摘されます。
そう言うと、トビは、武蔵に木刀で挑み掛かりますが、武蔵は、防戦一方。
追い詰められた武蔵は、不思議な能力を発揮し、トビを金縛りにし、
その隙を衝き、トビの右胸を木刀で、斬り付け、致命傷を負わせます。
トビは、逃げなければ、龍鬼に一生飼い殺しにされるぞと、遺します。
武蔵は、妹の命を守るために厭でも忍狩りにならなければ……と答えます。

その後、武蔵は、無数に吊された五円玉の孔を統べて突き、覇皇剣を修得。
龍鬼は、一人前の忍狩りと認め、武蔵に初仕事を任せます。戸隠のジゲン。
また、現代の忍は、一般人に溶け込んでいるとし、年相応の学ランを支給。
武蔵は、任務が終わったら直ぐに戻って来いと命じる龍鬼に対し、
ここには、戻らんと言い放ちます。龍鬼は、妹の件を持ち出します。
武蔵は、トビを仕留め、戸隠も必ず片付けるとし、考えを改める気はなく。
龍鬼は、飛龍岳の候補生たちを差し向けますが、武蔵の一喝で怯みます。
龍鬼は、武蔵の喉元に木刀を突き付け、前言の撤回を求めますが、
武蔵は、首肯することなく、不思議な能力を発揮し、龍鬼の動きを制止。
その隙を衝き、武蔵は、龍鬼に対し、体得した飛龍覇皇剣を放ちます。
龍鬼は、武蔵のその能力と剣と合わせ、最強の戦士だと改めて認めた上で、
技を仕込むべきではなかったと己の行動を後悔し、息を引き取ります。
武蔵は、龍鬼に礼を言い、一匹狼の忍狩りとして生きていくと決意します。

半年後──
武蔵は、入院中の絵里奈を見舞い、元気な様子に安堵します。
その帰路、武蔵は、夜叉一族の壬生攻介と名乗る人物に依頼を受けます。
北条家の武道指南役である柳生が最強の忍を担ぎ出そうとしているため、
夜叉八将軍だけでは、戦士が足りなくなりそうだと、壬生は、話します。
武蔵は、最強とされる一族を相手にするのも悪くないと快諾します。

次章「聖剣の章」に続くそうです。
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飛鳥無明帖 淵源の章〈前の章〉【忍狩り】

2022年09月20日 | 風魔の小次郎
□風魔の小次郎外伝 飛鳥無明帖
 淵源の章〈前の巻〉【忍狩り】



飛鳥武蔵は、傭兵として、戸隠のジゲンを飛龍覇皇剣で討ち取ります。
戸隠のジゲンの今際の際の誰何に対し、飛鳥武蔵は、忍狩りと答えます。

時は遡りまして。
幼い飛鳥武蔵は、病気の絵里奈を抱え、病院へと急いでいます。
運悪く、忍たちの戦闘の直中に遭遇してしまいます。
龍鬼と呼ばれる忍は、多数の忍に囲まれ、命を狙われますが、
鎖分銅を巧みに操り、それら忍たちを次々に倒していきます。
窮地に陥った忍たちは、幼い武蔵たちを人質に取り、降伏を迫ります。
が、意に介さない龍鬼を見て取ると、忍は、武蔵に苦無を向けます。
瞬間、武蔵の睨みが忍の動きを止め、龍鬼は、その隙を衝きます。

龍鬼は、巻き添えになったことを詫び、忍であることを明かします。
そして、武蔵が忍を金縛りにしたのではないかと不思議に思います。
武蔵は、龍鬼に出自を聞かれ、横暴な孤児院を抜けて来たと答えます。
龍鬼は、絵里奈が重い病に罹っていることを看破し、武蔵に告げると、
武蔵は、自分の命と引き換えに絵里奈の命を助けてくれと答えます。
龍鬼は、数年分の入院費を前払いし、絵里奈を病院に預けると、
武蔵と共に、某所にある飛龍岳に向かいます。

龍鬼と武蔵は、夥しい屍が転がる道を抜け、忍の養成所に着きます。
一人前の忍狩りになるか、屍しか出ることが叶わないと語ります。
龍鬼は、大昔から続く闇の殺し屋で、闇から襲って来る忍を、
逆に闇へと葬り去るのが忍狩りだと説明します。

武蔵は、自分と似た境遇の候補生と共に厳しい修行を行います。
その中で、トビという候補生と親しくなります。
修行では、枝に吊された五円玉の孔を素早く突くことなどもあり、
これが武蔵の後の必殺剣、飛龍覇皇剣のベースになったようです。

歳月が過ぎ、武蔵とトビは、養成所でも一二を争う存在となります。
トビは、武蔵に、お前はもっと強くなれる。武蔵、強くなれ。
お前だけでも強くなり、生き残るのだと語り、姿を消すことになります。

武蔵は、掟を破り、飛龍岳を去ったトビを追えと、龍鬼に命じられます。
武蔵は、逡巡しながらも、逃亡したトビの後を追うことになります。
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風魔の小次郎 序の巻 後編

2019年11月21日 | 風魔の小次郎
□風魔の小次郎 序の巻
 【後編】風魔烈風

風神谷━
竜魔たち三人を追い、小次郎が駆け付けます。
待ち構えていた風翁が姿を見せ、残るはひとりだと言います。
小次郎は、人界へ行かず、待っていた風翁に疑問を持ちますが、
風翁は、しつこいハエは、叩き潰しておくに限ると答えます。

手負いの小次郎は、風翁に躱され、効果的な攻撃が出来ず、
風翁の攻撃を、一度見た太刀筋は、二度と喰らわないと避けます。
しかし、風翁の剣撃は、小次郎を捉え、次第に圧されていきます。

小次郎は、無名帳を奪われた原因は、自分にあると奮起しますが、
気力だけでは、敵を倒せないと風翁に叱咤されます。
そして、幼少から叩き込まれた風魔の技と魂を、その剣に宿し、
大いなる風を巻き起こすことが出来なければ、死ぬぞと話します。

小次郎の闘気が高まり、木刀に風が宿り、渦を巻きます。
風魔烈風の一撃が放たれますが、小次郎の木刀は、砕け散ります。
敗北を確信した小次郎でしたが、その剣撃は、風翁の面を割り、
彼が手にしていた木刀も粉砕していました。

風翁は、大いなる烈風を巻き起こしたと、小次郎を認め、
無名帳を残し、断崖から滑落していきます。
小次郎は、投げ出された無名帳を手に取りますが、内容は白紙。

ややあって、小次郎たち四忍は、無名帳と共に風魔の里に帰還。
風翁を征した小次郎の話を、談笑混じりに聞いていました。
そこへ、総帥が現れ、驕ってはいけないと、小次郎を窘めます。
三忍の働きがあり、小次郎が風翁を討てたのだと言い聞かせます。

竜魔たち三忍には、休息の間もなく、次の使命が伝えられます。
竜魔は北陸、項羽は紀州、霧風は京に向かうことになります。
小次郎は、蜂の巣の駆除でもしておけと、留守番を任されます。
総帥は、小次郎に、留守番もまた大事な役目のひとつで、
何時如何なる強敵が現れるか判らんぞ、と含みを持たせます。

小次郎は、総帥の首筋にあった項羽の矢羽の痕を見付けます…。
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