コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

フロム・ザ・ダークネス

2017年04月11日 | 短編
サイバーコミックスの044が手に入ったので、
紹介できていなかった、なかむらたけひこさんの
フロム・ザ・ダークネスを紹介していきます。
この巻には、近藤和久さんのガンダム0079の1話や、
シルエットフォーミュラの0話?が掲載されています。

□フロム・ザ・ダークネス/なかむらたけひこ

一年戦争後の混乱期─
ファストフードを食す少女と、男性の姿がありました。
少女は騒ぎを嗅ぎつけ、直行いたします。

レストアされたザク改が町中で大暴れしております。
野戦憲兵隊対MS部隊のジムD型が制止をかけます。
が、ザク改は憲兵隊に襲いかかり、蜂の巣にされます。
指揮官は撤収の準備をさせます。

一件落着かと思いきや、ザク改は異形へと変化します。
群衆が化け物だと騒ぎ立てる中、先程の少女が登場。
それは、邪悪なるMS、イヴィルスーツだと告げます。
大戦の大破壊につけ込み、人類の封土を侵さんとする
闇のモノたちに憑依された不死なるモビルスーツだと。
言うが早いか、少女は生身で、ザク改を蹴り倒します。

憲兵隊の中には、彼女のことを知る者もいるようで、
ESハンター黎明だと口々に言い出します。
憲兵隊の指揮官は、黎明に感謝の言葉を述べますが、
彼女は、悪びれもせずに請求書を提示いたします。
指揮官は、ESは白昼夢だとして拒否いたします。

が、ザク改の仇を討つべく、後続が出現いたします。
ES化したハイゴッグやリックドムⅡのようです。
指揮官は、ジムD型を向かわせますが、
化け物に憑依され、ジムD型もES化してしまいます。
リックドムの擲弾を爪楊枝で制止した黎明を見て、
憲兵隊は、言い値で助けてくれと懇願いたします。

黎明は、魔法陣から銃打夢(ガンダム)を召喚し、
その首元に黎明が搭乗いたします。
ESたちの銃火器を銃打夢は、刀で斬り伏せます。
次元流斬魔刀・雲燿霹靂斬(ブリッツクリーク)を
放ち、ESたちを殲滅し、一件落着となります。

が、指揮官がESや黎明の一件を報告書にすると、
上司からは養生を勧められてしまいます…。

○キャラ
・黎明(りいみん)
 ESハンターの少女。
・ファーゾルト
 黎明の相棒。
・レストレイド中尉
 憲兵隊の指揮官。名前は~2で登場。

○メカ
・銃打夢(ガンダム)
 黎明が召喚する鋼の擲弾兵。
・ザク改(ES)
 レストアしたザク改がES化したもの。
・ハイゴッグ(ES)
 ES化したハイゴッグ。
・リックドムⅡ(ES)
 ES化したリックドムⅡ。
・ジムD型
 憲兵隊のモビルスーツ。
・ジムD型(ES)
 憲兵隊の機体がES化したもの。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスが見る夢

2012年02月21日 | 短編
前回までポケットの中の戦争を題材にしたゲームブックを見てきましたが、
今回は同じ題材を扱った『クリスが見る夢』を見てみます。

この小説自体はアニメージュ89年4月号の付録で、
著:山賀博之、画:美樹本晴彦、窪岡俊之になります。
山賀さんはポケットの中の戦争の脚本も書かれています。
普通に売っていないので、知らない人もいるかと思います。
似たような小説で『フォウ・ストーリー』がありますが、
こちらは再構成されて、角川から発刊されています。
どう違いがあるのか判らないのですが、『クリス~』の方も
再構成して出したらいいのになぁと思います。
ちゅーこって、小説を追っていきます。

この小説では、クリスはコロニーで生まれたことになっています。
まず、教育型コンピューターの説明があり、一種の擬似人格とも
言える程にデリケートなものとされています。
機械を訓練する専門家は、技術者と言うより、教職に近く、
その仕事の性質から「心理学的トレーナー」「ティーチャー」と
呼ばれ、最終的に「シューフィッター」という名が定着します。
連邦軍には、現在、公認のシューフィッターは12人(女性8人)。
その中でクリスは、「アレックス」という新型を育てています。
クリスはガンダムの教育にも関わっていたそうです。

クリスが今いるコロニーはリボーではないようです。
アパートの一室にひとりで暮らしています。
正確には、人工知能との二人?暮らしでございます。
仕組みはよく判りませんが、担当者以外は情報が引き出せず、
情報漏洩の心配はないようです。
さらに担当者の精神的不安が人工知能の自我形成に強く影響し、
時に精神病に似た症状に陥ることもあるそうです。
相互依存の絆を強く結べるシューフィッター程優秀とされます。

現在、クリスはその愛情の危機にありました。
アレックスのモニターにシミが表れます。典型的な鬱症状です。
幼年期のアレックスは可愛いかったが、反抗期、思春期と進み、
クリスに悪態や嘘をつくようにさえなります。
この辺り、比喩かと思うのですが、どうも違うようです…。
そんな中でも、クリスはアレックスを失いたくないと思います。

アレックスのモニターは沈黙したまま。
クリスは仕事を始めた19歳の頃を思い起こし、感傷に浸ります。
そのまま、キーボードに顔を伏せ、泣いてしまいます。
クリスは誰のものとも思えない優しい感覚を感じます。
少年がモビルスーツに乗ってる情景が浮かびます。
アムロ…。それは15歳くらいの少年だった。
クリスはアムロとララァの闘いを垣間見ます。
シャアがゲルググでアムロのガンダムに迫る場面も。
そして、クリスはララァと重なり、ビームサーベルに貫かれます。

瞬間、クリスは涙が止めどなく流れているのを感じます。
アレックスがわたしを救うために見せた幻だと理解します。
その夜、クリスはその出来事を日記に書きます。
時刻は、宇宙世紀0079、標準時間で10月2日になろうとしていた。

てな感じなのですが、まったくよく判りませんでした。
件の幻がどうしてクリスを救うためだと理解したのか、
アレックスは未来の予知も可能なんだろうかとか、ん~。
みなさまはどう思われたでしょうか??
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TOP GUNDAM -オモチャ箱戦隊-

2011年07月26日 | 短編
引き続き、B-CLUBの「0080」の本から
山口宏さんの『TOP GUNDAM』でございます。

『TOP GUNDAM -オモチャ箱戦隊-』
■キャラ
・艦長
敵兵器回収情報艦「EWB-65」の艦長。
・副長
同副長。
・機関長
同機関長
・作業班長
同作業班長。
■メカ
・EWB-65
マゼラン級と同サイズののっぺりした長方形の艦。
・作業用ポッド
GE社(ゼネラルエレ…?)製小型反応炉を搭載するポッド。

宇宙世紀0079年1月15日-。
サイド5から少し離れた宙域-。
連邦軍のある部隊がL-4の外縁部を航行しています。
彼らは、敵兵器の回収を任務とする部隊でございます。

ややあって。
作業用ポッドが06タイプを回収いたします。
艦長曰く、今までで一番原型を留めているそうです。
無事に回収を終えたところで、警告灯が明滅します。

報告によると、ムサイ級5隻からなる艦隊が自艦の
直ぐ脇を通る航路を取ったということだそうです。
また、敵艦隊がサイド2へと向かうことが予想され、
同サイドに娘がいる作業班長は作業用ポッドで出撃し、
敵艦対に向かって行ってしまいます…。
ポッドから救難信号が出ているのに気づきます。
班長が敵艦に撃たれると信号が途絶え、敵艦との大凡の
距離も知ることができるということにも気づきます。
班長は自分たちに何を託したのか3人は考えます。
そして、行動に移ります。

敵艦からのIFFによる誰何が行われます。
副長は先刻回収したザクからIFFの応答をいたします。
敵艦隊は戦闘態勢を解いたものの、警戒態勢のまま。
しかし、通信士は音声での返りがないことを訝しみます。
接触までは後3分ほど。
ムサイは念のため、2機のMSを出撃させます。

回収艦側は副長のザクを除く総ての収納物を放出。
開戦直後から蓄えられたMSの破片や本体が散ります。

ムサイでも味方機の残骸群と、その中央に連邦の艦を
発見します。奇しくもマゼラン級と同サイズの回収艦を。
同じく、所属不明の友軍機をレーダーが捕らえます。
敵艦隊は軌道を変更し、マゼラン級と思しき艦に向かいます。

敵艦隊はさらに6機のMSを出撃させますが、
オペレーターの報告で敵が回収艦であることを知ります。
5隻のムサイに囲まれた回収艦が閃光とともに弾けます。
反応炉の衝撃波と散乱した残骸がムサイ艦隊を襲います。
5隻中ほぼ無傷な艦は1隻だけだった…。旗艦は撃沈。

回収艦の自沈による衝撃波は3人の乗るザクも襲っていた。
が、ほぼ無傷だったのは本当に奇跡に近かった。
レーダーの片隅に光点を見付けた3人はIFFを切った。
ザクは回収艦と同型の艦に拾われることになるが、
ポッドの操縦士は目を丸くして驚いていた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BEFORE G -ガンダム前夜-

2011年07月19日 | 短編
今週はB-CLUBビジュアルコミック「ガンダム0080 vol.2」から
横山宏さんの『BEFORE G』でございます。

『BEFORE G -ガンダム前夜-』

宇宙世紀0075年春-。
連邦軍の機械化師団はノイバウンテン北西の
霧の中を進軍していた。
師団は赤いセンサー光を発見し、
公国軍偵察用ビット「マンサード」だと判明し、
四脚ガンキャリア「MG-4 デパッグ」で撃墜。
しかし、ミノフスキー粒子は一段と濃くなります。

兵士が赤い光を認め、デパッグは掃射を始める。
赤い光の動きは鈍く、操者は油断いたします。
そこへ、光弾がデパッグを撃ち抜きます。
兵士たちは動揺し、総員は散開いたします。
赤い光が間近に見え、巨大な兵器だと判ります。

それは公国軍の先行試作型のザクの姿でした。
指揮官機のライヒ大佐は部下に敵兵のスキャンを
促し、一兵たりとも逃すなと命令いたします。
連邦軍にザクの存在を知られる訳にはいかないようです。

MSによる初の戦闘は、こうして終わった。
当然、この記録はまったく残っていないとされる。
そして、この余りに強力な兵器は、
その後の戦いを大きく変えていくことになる。

初のMS戦って色々な資料で見掛けますね。
俯瞰で見ることがなかなかにないので、
情報は錯綜していくんだと思われます。
今までの作品の中で初のMS戦って何でしょうね??
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TOP GUNDAM -奇襲-

2011年07月12日 | 短編
今週もB-CLUBビジュアルコミックから。
山口宏さんの『TOP GUNDAM -奇襲-』でございます。
木星船団の重水素強奪作戦を描いた物語です。
史上初のMS戦と書いてありました。

『TOP GUNDAM -奇襲-』
■キャラ
・クルト=シュタイナー少尉
本編の主人公。サイクロプス隊の??
・ラドル中佐
シュタイナーの上官。多分、隻眼。作戦の指揮官。
■メカ
・デネブ
連邦軍の巡洋艦。第33輸送船団の旗艦。
・アンタレス
連邦軍の駆逐艦。もしかしたらサラミス級かも
・アルタイル
同上。
・ムサイ
シュタイナーたちの母艦。

作戦前-。
シュタイナーはザクの中で溜息混じりの愚痴をこぼしていた。
「こんな代物で、本当に戦争を始めようってんだから…」

連邦軍第33輸送船団旗艦デネブ-。
オペレーターから異常な電波障害の報告があり、副官は
サイド3で発見された特殊粒子の所為かも知れないと言います。
艦長は、第2種戦闘準備への移行を通達いたします。
艦でも積み荷が狙われていることは把握しているようです。
直ぐに警報が鳴り、戦闘態勢へ入ります。
2隻の駆逐艦が戦闘準備、後続の12隻の輸送艦も完了します。

シュタイナーは作戦を反芻します。
自分たち12機のMS突撃部隊が護衛の巡洋艦と駆逐艦を抑え、
後方に待機する3隻のムサイで輸送船団をサイド3まで誘導する。
シュタイナーは単純すぎる作戦だと毒づいたりいたします。
こんな作業用機で、連邦の巡洋艦の相手が務まるんだろうか?

考えていたシュタイナーは自身が遅れてることに気づき、
バーニアを開きますが、急激な動作で機体の制御が追いつかず、
さらに立て直そうとバーニアを開いたことで軌道を外れます。
手と足で宇宙を泳げと、ラドル中佐の通信が入ります。
シュタイナーは初めての宇宙遊泳を思い出し、レバーを傾けた。
……できた…。これがモビルスーツってもんか…。
ラドルの指揮官用ザクとともに艦隊へと向かった。

木星船団-。
オペレーターが幽霊でも見てるかのように怯え、12人の巨人が
迫っていることを艦長に報告いたします。
艦長は怒鳴りつけますが、太陽を背にした敵機は人の形その物。
艦長は全砲門による一斉射撃を命令いたします。
が、被弾確認を行っている最中、艦橋には鎧を着込んだような
人の姿が正面モニターいっぱいに映し出されていました。

ラドル率いる部隊は2機を失うも、旗艦デネブに迫ります。
ミサイルが迫りますが、ミノフスキー粒子の影響下にあり、
レーダーによる誘導は効かず、砲座も反応できていなかった。
シュタイナーの射撃がアルタイルの反応炉に直撃し、撃沈。
今やシュタイナーとモビルスーツはひとつの戦闘機械だった。

デネブの艦長は次々に入る絶望的な報告に為す術がなかった。
艦隊戦において絶対の自信を持っていたが、特殊粒子、
そして、人の形をした巨大機動兵器、総てが未知の驚異だった。
艦長はエンジンを臨界まで上げるように命令いたします…。

8機となったザクはデネブを取り囲んだ。
瞬間、デネブの巨体が迫ってきた。
3機のザクが巨体に跳ね飛ばされ、吹き飛んでいった。
他のザクも制御を失い、離脱軌道に乗らざるを得なかった。
シュタイナーの機体はラドル機の体当たりで無傷だったが、
ラドル機はパイプがデネブの装甲に掛かり、如何ともし難い。
また、無傷と思われたシュタイナー機も両腕が動かず…。
ラドルは定刻にムサイからの砲撃があることを伝えて、
この場から離れるように命令いたします。

デネブでは退艦命令があり、艦長を残してクルーは退艦。
艦長はムサイが控えていたことに感付いていたようです。
艦長の座る艦橋にシュタイナーは銃口を合わせます。

シュタイナーは宙域を脱し、1時間後、ムサイに収納される。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする