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コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

第221話 星の涙(8)

2025年05月17日 | サンダーボルト
□機動戦士ガンダム サンダーボルト
 第221話 星の涙(8)



ビグ・ザムが破壊され、宇宙に放り出されたダリル少尉は、同じく
漂流する僧正の遺体を目線の先に見付け、手を伸ばしますが……。
勿論、届く筈もなく、連邦、南洋宗の多くの遺体群を通り過ぎます。
さらに、一連のこの戦いで亡くなった者たちの姿もありました。
ダリル少尉は、その中に、クローディアを見付け、手を伸ばします。
それらが消え去り、サイコ・ザクが顕れ、ダリル少尉は、諦観し、
自分のヘルメットを脱ぎ、流れて行くサイコ・ザクの姿を見送ります。
意識を失ったダリル少尉の傍らに、カーラ教授が現れ、寄り添います。
瞬間、ビグ・ザムで、爆発が起こり、ふたりの後方に閃光が走ります。

イオ少尉とビアンカ少尉のアトラスは、リリーとカリストが乗った、
ジオングヘッドを抱え、ビグ・ザムの爆風から逃れ、離脱します。
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第220話 星の涙(7)

2025年05月09日 | サンダーボルト
□機動戦士ガンダム サンダーボルト
 第220話 星の涙(7)



カーラ教授は、ダリル少尉の強い思念に貫かれ、後方に飛ばされます。
ダリル少尉は、そんな彼女の身を案じ、駆け寄ろうとしますが……。
ふたりがいるビグ・ザムのコックピットに、イオ少尉とビアンカ少尉の
アトラスが高速で近付き、左脚による膝蹴りをぶちかまします。
ソーラ・レイのコアが沈黙し、その砲身からもプラズマが消失します。
次の瞬間、ビグ・ザムのコックピットが爆発を起こします。
ビアンカ少尉は、虚空に流されるダリル少尉の姿を発見します。

イオ少尉は、強烈な思念を受け、頭に強い衝撃を感じます。
リリーとカリストの、核ミサイルの修理が済んだという報告でした。
アトラスが向かうと、リリーが手を振って応えます。
核ミサイルのカウントダウンは、既に始まっていました。残り5分程。
イオ少尉は、ゆっくりと敬礼し、ダリル少尉に別れを告げます。

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第219話 星の涙(6)

2025年04月18日 | サンダーボルト
□機動戦士ガンダム サンダーボルト
 第219話 星の涙(6)



ダリル少尉は、カーラ教授に、ソーラ・レイのトリガーから手を離せと。
カーラ教授は、薄笑いを浮かべ、一瞬で終わるから、目を閉じててと。
ダリル少尉は、彼女の所為で、マイトレーヤ作戦が失敗したと詰めます。
その上、ジオン国民の虐殺まで許せば、戦った信念までが汚されると。
カーラ教授は、これを聞き、壊れたような奇声で、大笑いします。
ダリル少尉は、表情を変えず、カーラ教授の近くを威嚇射撃します。
カーラ教授は、表情を改め、あなたの口から信念なんて聞くと滑稽だわ、
カルトに入信して、自分が世界を救えるって、本気で信じてたの?と。
ダリル少尉は、僧正が示した通り、アナハイムは、邪悪だったとし、
穏やかな未来が訪れると信じ、僕は、戦ったんだと意志を語ります。
カーラ教授は、無敵のサイコ・ザクに、もう一度乗りたかっただけ、
他の理由なんて全部後付でしょ?と、冷笑します。そして、さらに続け、
戦場で無双する快楽に魅入られ、自分を売り飛ばし、私まで差し出した。
ニュータイプにも目覚め、これは、聖戦だから何人殺そうが許されると、
僧正から殺戮への方便まで貰い、その都合の良い理屈に飛び付いたんだと。

ダリル少尉は、何も答えず。何も答えられず。ソーラ・レイを制御する
カーラ教授に拳銃を連射し、制止を訴え掛けますが、銃弾は、命中せず。
カーラ教授は、私を撃つ勇気もないの?と、ダリル少尉を挑発します。
あなたは元々、普通の人だもの。人を傷付けるのは出来ない性分…、
勤勉だけど、気弱で無学…。主義主張もない。だから簡単に利用されると。
カーラ教授は、さらに持論を展開。戦争で勝つためには、強力な兵器や
大量の武器が必要で、それを操る従順な兵士も大勢必要になる。
戦争が始まれば、人は人でなくなり、交換可能な武器の部品になると。
あなたも、そして、私も国という怪物に、戦争の道具にされたのよと。
ジオン公国も、僧正の南洋同盟も、私たちを道具として。
あなたの左手を切ったのは私、サイコ・ザクを生み出したのも私よ。
戦争の道具だから命令に従ったが、1日だって後悔しない日はなかったと。
望んで怪物の母になったんじゃない。だから人として、復讐させてよと。
ダリル少尉は、涙を流しながら、やめてくれと、カーラ教授に懇願します。
カーラ教授は、その涙を見て、何の涙?と、怒りの表情を見せます。
公国を支持した愚民の所為で、人類の半数が死に、私のパパも国家の欺瞞に
殺されたとし、ダリル少尉に、誰のために泣くの!?と、問い掛けます。
ダリル少尉は、想いが昂進し、カーラ教授の名を絶叫します。

瞬間、カーラ教授に、ダリル少尉の彼女との想い出が流れ込んで来ます。
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第218話 星の涙(5)

2025年04月11日 | サンダーボルト
□機動戦士ガンダム サンダーボルト
 第218話 星の涙(5)



イオ少尉は、破損したメットをスプレー式の硬化剤で応急修理します。
ダリル少尉は、携帯ラジオと義手の左手を失いますが、それ以外は無傷。
イオ少尉は、頭部の傷の所為か、抵抗すること無く、気流に流されます。
ダリル少尉は、流されて行ったイオ少尉を追おうと考えますが、
カーラ教授を思い、拳銃を握り締め、コックピットに向かうことにします。

カーラ教授の指示があり、ビグ・ザムからは、僧兵たちが脱出します。
また、僧兵たちは、真実を知らず、教授を残す非礼を詫びていました。
カーラ教授は、ソーラ・レイの照準をジオン共和国のコロニーに向け、
僧兵たちの脱出を、連邦軍に妨害させないためだと嘯きます。
その最中、コンペイ島の主力艦隊、ソロモン艦隊、ジオンの駐留艦隊が
増援として、ビグ・ザムのいる宙域に迫りつつありました。

気流に翻弄されたイオ少尉は、ビグ・ザムの機外へと流されていました。
そんな彼を救助したのは、ビアンカ少尉が搭乗するアトラスでした。
ビアンカ少尉は、コックピットを開放し、イオ少尉に代わってくれと。
そして、長い戦いに決着を付けようと、イオ少尉を激励します。

カーラ教授は、照準に、ジオン共和国のコロニーを捉え、復讐の刻だと。
そこへ、ダリル少尉が現れ、カーラ教授に対し、拳銃を構えます。
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第217話 星の涙(4)

2025年04月04日 | サンダーボルト
□機動戦士ガンダム サンダーボルト
 第217話 星の涙(4)



イオ少尉の撃った弾丸は、ダリル少尉の左手とラジオを貫通します。
ダリ少尉の弾丸は、イオ少尉のメットの右上部を破損させます。
ソーラ・レイは、量産型ビグ・ザムの横列左端の1機を破壊しつつ、
月面のアナハイム社に迫りますが、射線は、月面を逸れてしまいます。
ウェリントン卿は、この報告を受け、タイタンズ初の防衛戦は、
これにて終了だとし、量産型ビグ・ザムを撤収させる命令を下します。
重役たちは、ソーラ・レイとテロリストは、未だ残っているとしますが、
卿は、敵は最早死に体で、発射角度を再調整する力は残っていないとし、
タイタンズへの脅威は取り除いた。後始末位は、連邦軍にやらせばいいと。
また、これ以上の手の内を、連邦軍や敵対企業に明かす必要は無いとも。

量産型ビグ・ザムが撤収し、僧兵たちは、作戦の失敗を嘆きます。
ホットロッド艦隊は、最悪の結果だけは免れたと胸を撫で下ろします。
アナハイム社が独立国家を宣言したことに対し、南米ジャブロー基地は、
コンペイ島のマクレガー大将に真偽を訊ね、様々な意見が飛び交います。
ジオン共和国のサイラス首相は、我が国への危機はひとまず去ったとし、
ジオン国民は、連邦に感謝するとの通信を、連邦軍に送りますが……。
観測班によると、ソーラ・レイの先程の第2射は、第1射よりもかなり
エネルギー量が少なく、20%程の残量が残っていると推測されます。

カーラ教授は、この闘いを後世に伝えることも大切な使命だとし、
自分はここに残り、僧兵たちが脱出するための策を講じるとします。
カーラ教授は、ソーラ・レイの照準を、ジオン共和国のコロニー群に向け、
歴史を書き換える… 宇宙世紀の歴史を… と爛々とした瞳で独り言ちます。
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