キャットてぃるのサックス遊戯+ベース

42歳から始めたジャズプレイヤーへの道のり

過去の日記その6

2016年12月15日 08時43分40秒 | 過去の日記
そろそろ過去の日記の公開も飽きてきたと思うので、、、これでおしまいにしたいと思います。

最後は、初めて正式にジャズのジャムセッションにドラムで参加したときの話です。
このセッションは月に一回のみ開催されていて、参加者が多く、大抵の人は一人一曲、もしくは2曲。待ち時間も長いのでちょっと躊躇しつつ、、。それでも憧れのお店だったので。
ちなみに演奏した曲は、(後で調べて、)「IF I WERE A BELL」っていう曲だったんだけど、その青本の同じページの上の方は違う曲の譜面が掲載されていて、本番でいきなり青本を貸してもらいページも開いてもらい、見た瞬間上の曲と勘違い。リズムがボサノバだと思ってしまい、、、曲が始まったら4ビートだったというオチ。




「新宿PIT-INN」 2004年1月16日 記

ついに!というか、やっと、というか、ようやく念願だった新宿のジャズクラブPIT-INNのジャムセッションに行ってきた。実は先月、様子見に見学したのだけど参加するのは今回が初めて。ほんと緊張した、した。(笑)

参加者が多いというかなんというか、お値段は安いけど基本的にひとり一曲演奏するって、やっぱり少ないのかなぁ。しかし天下のピットインなので文句言えないのかも。そして初参加の私。ドラムで最初に呼ばれていきなり大失敗した。たしかピアノとギターの方がジャムの参加者なのだけど、選曲をピアノの方がしてなんとギターの方と私はその曲を知らなかった。本をめくってみたら上の方に”ボサノバ”と書いてあったので、そうか、と思ったら、、、なんとピアノのイントロを聞いたら普通のスウィングの曲だった。(汗)さらにテンポが168。う~ん。すっかりボサちゃんだと思っていた私、ブラシとスティックを一本づつ持ってリムしようと思っていて、、、見当がはずれて焦りまくった。で、しょうがないので途中で両方ブラシにして叩く。(かっこわりぃ。笑)そして曲はどんどん進み、ブラシをスティックに持ち替えたりしながらも、どんどん緊張したまま手足が硬直していき・・・いつのまにか終わった。

そして最後に思った、”あの曲名、なんだったんだろう?”




↓これは、お・ま・け・です。


「・・・放浪記。」  2004年3月20日 記

もう春だというのに雨降って寒いっ!皆様、どうお過ごしでしょうか?、、、と、始まってみたりして。

ライヴハウスが企画しているジャム・セッションが、私の最近のマイブーム。その中でもジャズ専門のとこがお気に入りなのです。よくよく調べたらロックやブルースのジャムセッションをやっているところも多少あるから。しかしジャズをやっている所に比べたら少ないか。私も自前にネットのHPで場所や日取りを確認、しまいにはマナーやルールも調べて行ったおかげでいまのところ大きな失敗はしてない。しかしながらやっぱり、実際に行くと聞くのと見るのとでは大違いで、、、知らぬうちに苦労していることに最近気が付いた。

できない人にとってジャズの演奏はまるで魔法のように聴こえる。ましてやジャムセッションみたいに知らない人同士がその場でやる曲決めて、イントロからエンディングまでまるで何十回もリハーサルしたみたいにキレイに演奏する。そんなこと、ほんとうに可能なんだろうか?私はそう思っていた。

まず最初にセッション(ジャムは今後、省略。)に行って思ったことは、経営しているライヴハウスによって仕来りやルールやレベルが多少違うということ。特にレベル。つまり集まるミュージシャンの演奏技術の違いがあって、でもそれ以上に気になったのはお店の雰囲気かな。若い学生が多く集まるとこ、と仕事帰りの社会人が集まるとこ、とではだいぶ選曲や技術が違ってくる。もしくは何気でプロやセミプロの人が遊びに来るとこ、とか。
私としてはなるべく自分より上手い人と演奏したいという希望はあるにはあるけど、、、あんまり上手すぎると、自分だけ(やっぱり)演奏がズレて浮いてしまう。しかしテーマやアドリヴもままならない超・初心者だと逆に間違ったリズムに引きずられて自分を見失う結果に。

そうそうジャズのセッションの世界ではジャズの演奏を始めたばっかりの人やセッションの経験の浅い人を”初心者”というらしい。楽器でも始めたばかりだと初心者というけど、セッションの場合は楽器の経験の初心者はあまりそれに当てはまらないらしい。だから私が行ったセッション初心者のクラスは大概、楽器はそこそこ経験があり、ある程度演奏できるが、セッションでやるジャズの曲の演奏方法をあまりよく知らない、といった人たちが来る。私もそんな感じ。

今までCDでしか聴いたことのないジャズのスタンダードの曲を、実際に楽々と演奏しているハウスバンド(もちろんプロの方)の人を観て私は思った。”・・・こんなのできないよ~。”自分の参加する順番を待つことなくすぐに帰ろうかと思ったのを今でもよく覚えている。でもここで帰ったら・・・?!といろいろと考え直して出番を待つ。名前を呼ばれて所定の席(この場合、私はドラムなのでドラムセットへ)に着いてもキンチョ-していてセッティンクもそこそこ、いつのまにかピアノがイントロを弾き始めていて曲がスタート。そして私は、というと手足が震えて4分のリズムを刻むのがやっと。そして知らない曲は無常にも延々と続きいつのまにかソロがまわってきてぐちゃぐちゃになってしまって、、、(これまた、)いつのまにか終わる。そんな初体験だった。あの曲名、一体なんなんだったんだろう~?と思いながら。

ジャズ専門のライヴハウスはどんなに狭くてもグランドピアノとウッドベース、ドラムセットは必ずお店に置いてある。毎日なんかしらライヴのあるところは少なくても週1回はピアノを調律するらしい。ステージのセッティングは向かって左からピアノ、ベース、ドラム。あくまで全体のサウンドの中心となるベースが真中で弾く、とうのがロックと違うところなんだろう。するとベースを挟んでピアノとドラムが演奏するスタイルがジャズらしいが、これ、実際に演奏してみるとモニターが結構たいへんだと気づいた。なにしろ基本的にピアノもドラムもマイクが立ってないので生音で勝負だから。ボリュームが出せる楽器でありながら演奏している本人が大きな音を出さない限り、出音は小さい。リズミカルにバッキングするピアノとドラム。それを統括するようなベースのリズム。リズム隊と呼ばれる3人は、ジャズという音楽では一度やったらやめられないおいしいパートのような気もした。なにしろ一曲を最初から最後まで続けて演奏できる唯一の権利があるから。だからジャズ演奏の経験がある人でもリズム隊の楽器の経験がある人とない人とでは、きっとジャズの演奏の価値観が違うのでは?と思った。

ドラムにとって、”ジャズは天国”と言った人がいるけど、私にしてみれば楽器の演奏者にとっても”ジャズは天国”だと思う。たしかにすぐに演奏できるようにならないけど、努力する価値のあるもの、なんだろうね、きっと。

現在の状況といたしましては、ちょうどセッションに行き始めて3ヶ月。船出はしたものの、すでに何度か漂流しかかり、何度か違う港に座礁。只今、もう一度出向すべき準備を整えております、という感じ。そしてふと気が付く。旅にための貯蓄が足りない、と。食料と設備がすでに底を尽きそうだ。(あらあら。)
できれば世界一周したい。死ぬ前にせめて宇宙からこの目で地球を眺めてみたい。そんな夢をみつつ、家で練習している毎日。

最後にひとこと。
「こんな私でも、生のグランドピアノとウッドベースの甘美な響きには、かな~り感動しました。それも同じステージに立ってのことです。参加することに意義がある!音楽も同様でしょう。」


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