キャットてぃるのサックス遊戯+ベース

42歳から始めたジャズプレイヤーへの道のり

サックス四重奏

2008年10月11日 11時26分52秒 | 音楽生活
先月、私の師匠が出演したライヴイベントを観に行ってきた。

うーん、良かった!(笑)

場所は東陽町で、あのクラリネットのメーカーで有名なビュッフェ・クランポンのショールーム。一ヶ月前に電話で整理券を予約、そして送られてきた整理券、、、番号は5番。ちょっと楽しみだった。

そして当日。勇んで電車で1時間30分掛けて現地に到着!、、、ちょうど入場時間5分前~。
、、、って、あれ?お客さんいないのだけど、。(汗)

それから5分後、受付をすませ、入場した時は誰もいなくて、、、なぜか一番目。(おぃ!笑)
さすがに誰もいないと、一瞬、どこに座ろうか迷ったり~。

そして、一番前のちょっと右寄りに席に座り、開演を待つ。
で、、、その間にどんどんお客さんが入り、いつのまにか満席!(爆)
やっぱ、出足が遅かったのね。
ちなみにキャパは、5、60くらい?
小さいスタジオにパイプ椅子を並べただけの場所だったので、、。

それで後で師匠から後で聞いた話だけど、このイベントスペースは完全防音をしてないので、大音量のライヴはでできないらしい。、、、なので、リハーサルでは、すごい音量のバランスとか、気を付けるのに時間が掛かったそう、、。

それから、もうひとつ珍しかったのは、ライヴに紙のプログラム付き!(笑)
たぶん、クラシックのミニコンサートを意識したためだと思われるが、いかんせん、サックスメンバーの米田さんの下の名前が完全に誤植!(爆)、、、思わず目を疑った。

そんなことより~。

ライヴは、つづらのあつしさんのバンドのライヴイベントということで、新作アルバム「シャドー」の宣伝も兼ねていた。
なぜ、この場所でライヴをやったかというと、単にタイアップしているシャドーというユリウス・カイルヴェルト社の楽器を日本では、クランポンで取り扱っているから。
実際にライヴで使った楽器は、バリサクとアルトだけだったけど、、。
ただ、ライヴで演奏を聴いた素直な感想は、そのシャドーという楽器、それほどのものではなかった。
たしかに良い楽器だと思うけど、使い込んでいないのか?あまり抜けた音ではない。でも演奏者の技術が素晴らしいので、良い音だとは思ったけど、プロであの音だと、普通の一般の人が吹くとちょっと魅力に欠けるような気がした。
そういっている私も、去年の楽器フェアで、その楽器を吹いたことがあって、感想は、まず息の通りがよく鳴りやすい、(つまり簡単に音が出る、)わりと傍鳴りする傾向、管は軽いけど音色が重いというか太め。
、、、って、これを単に悪いと判断するより、単に好みの問題のような気がした。
私はどちらかというと、遠鳴りのする透き通った響きのある、煌びやかな音色が好きなので、そう感じただけかも。
それに楽器の値段も割と高いし、、。(この値段なら、他の有名メーカーとかジャンジャン!買えるし、。爆)

それでライヴは、全部で10曲、演った。(+アンコール曲)
最初に「ナイチンゲール」というマントラの曲をサックス四重奏で、。
そしてクラシックの名曲、「G線上のアリア」を同じくサックス四重奏をジャズアレンジで、、。
その後、チックコリアの「ラフェスタ」をフルート入りとか、Voのチアさんをフィーチャーした「星に願いを」とか、生カラオケ持参で、「ジャイアントステップス」や「ルパン三世のテーマ」とか、内容、盛りだくさんだった。

それで主役のつづらのさんは、バリサク、アルトがシャドーで、直管のソプラノはセルマーマーク6、クラリネットがクランポンのR-13だった。
つづらのさんの演奏は、とにかくタイトで、特に良かったのが、シャドーではなく、、、セルマーのソプラノだった。(笑)それでこれも師匠に聞いた話だと、セルマーの特にマーク6は、音色は良いけどピッチが超難しいらしい。そんなソプラノを見事に吹きこなしていて、本当にプロの実力を感じた。

その他のメンバーは、テナーが竹野昌邦さん、アルトが米田裕也さん、そしてバリサクが竹村直哉さん(お師匠さまです。一曲だけアルトも。笑)で、竹野さんと米田さんは一曲だけフルートも披露~。なかなかカッコ良かった。
それにヴォーカルがチアさんという可愛い女性の方。

で、実は、私はこのライヴ、つづらのさん、チアさん以外のメンバーが目当てで、、、。(爆)
一番の目的は、もちろん師匠の演奏が観たかった。
あとは、密かにファンである竹野さんと米田さんの演奏も、、、。(笑)
なにしろ、この2人、2年前に某ビックバンドのライヴで観てから、本当に演奏している姿がかっこよく、そして音色が凄い好み~♪
特にテナーの竹野さんは、男らしい気迫を感じつつ、いかにもテナーらしい太い音色でありながら、繊細なメロディラインと抜群のリズム感で、観ていると本当に吸い込まれそうになるほど。
それとは別に、アルトの米田さんは、ジャズの音色なのに、澄んだ煌びやかな甘い音色で、いかにも遠鳴りしそうな豊かな音で、フラジオ音域も天にも登るかのように自然に吹いていて、その音色とピッチの美しさは、言葉では言い表せられないほど。
そして、我が師匠は、相変わらずセルマーマーク6で、いかにもジャズらしいサブトーンを鳴らしまくっていて、スラップタンギングでベースのピチカートを表現したり、ほかバリサクとは思えないクリアーなトーンでテナーっぽく吹いてみたり、バリサクらしいその重厚な音色と繊細な表現力は、やっぱりマジに凄いなぁと思った。
はっきりいって、その存在感は誰にも負けない?(笑)、、、それでいて、特に目立つこともなく、他の共演者の演奏しやすいように土台の音とリズムを作っていて、、、もし私が何も知らなくても、この人だったら、問題なく一緒に演奏してもらいたいと思う貴重なひとりだと思った。(って、私がこんなこというの変だけど、。滝汗)

とにかく素晴らしいライヴだった。
たった1時間の演奏時間だったけど、はっきりいって、この4人によるサックス四重奏は、私にとっては奇跡的な出来事かもしれない。
奇跡のサックス四重奏!(爆)
なにしろ自分の好きなプレイヤーばかり4人集まっての演奏なのだから。
(ちなみにもう一度、同じメンバーでのライヴがあるらしいけど、、、次回は行けないけど。涙)

そしてライヴが終わり、恒例の(CD買うとサイン、、。)って、いうのを目当てに、参加者全員のサインが欲しい~!と、わがままいって、(特に欲しくなかったけど。おぃ!爆)「シャドー」というCDを買って、参加者全員のサインと握手をゲット!!(笑)
特に、竹野さんと米田さんのサインが欲しかったで、嬉しかった。
それと竹野さんについては、以前、ライヴを観に行ったのを覚えていてくれて、、、。
「ひさしぶり~。」って、仰ってくれて、やっぱ、ファンとしては嬉しかった。(笑)

あと、サインと同時に参加者全員との握手会も、強行実行したのだけど、。
ここで気付いたのは、握手のやり方。やっぱ、人によって手に掛ける圧力が違うのよね~。(爆)
で、誰がどう、、って、プライベートな問題?なので、秘密だけど、なぜか私の師匠だけは、一番上手い、、、気がした。(笑)
それと、つづらのさん、まさか私が他の人目当てだなんて思っていなかったみたいで、やたらと愛想が良かった。(当たり前か?笑)

、、、ということで、楽しいひとときが過ごせた。

ちなみにライヴでは、サックス等、管楽器はノーマイク。
リズム隊のある楽曲は、レコーディングで使用した生カラオケを持参。
そのほか、Vo曲では、歌の伴奏で、つづらのさんが生ピアノも披露していた。
それで買ったCDには、ライヴでやった曲が、つづらのさんのひとり多重録音で全部ひとりで楽器を得そうしていて、それはそれで凄いと思うけど、、。
やっぱ、こうやって生でライヴを聴くと、、、うーん、ライヴの演奏の方がずっと良い。
こうやって素敵なメンバーを選んでくれたつづらのさんに感謝!(笑)

で、とにかく素敵なライヴでもあった。
ありがとう。

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