暇つぶしエンジニアリング (旧:休日限定エンジニアリング)

アマチュア無線とエンジン付オモチャいじりの日記です。

無線機点検 C500

2017-02-04 01:30:40 | 無線小屋
4台目の機械は日本マランツ時代のC500です。
これも144と430MHz帯のデュアル機です。
まず、埃とタバコによる汚れが酷くて液晶の
パネルが良く見えないほどなので、ある程度
汚れを落としてから作業開始だ。



綺麗になったところで、送信チェック。
145MHz帯5W、430MHz帯3Wという結果だ。
定格では両バンドとも5Wなので、430は少し
バテ気味か。
でも、問題となる状態ではないでしょう。

受信はというと、超感覚的測定では問題なし
です。

ここまでは良かったのですが、電源の接触不
良があって、電源が入ったり切れたりします。

プラグとコードの付け根か、基板に取り付け
られたジャックのハンダ割れかと思ったが、
ジャックの接点が汚れていたので、アルコー
ルで洗浄してみたら具合が良くなった。



そして、テンキー他スイッチ類が接触不良気
味で、強く押さないと反応してくれない。
接点の洗浄が出来るのか確認しようと、ケー
スを開けてみると、カプラーで繋がれている
線の他に、直接ハンダ付けされている線があ
る。多分、周波数拡張のために改造が施され
ているのだろう。



この、追加された線を外さないとテンキーの
裏側を見ることができない。

しかし、この線に触れるのはかなりリスクを
伴うので触りたくない部分だ。

今のところは、まだ使用できる状態なので、
無理に手を入れるのはやめておくことにした。

ケースを閉じて、最終チェックとして送信し
マイクに向かって音声を入れるが、変調が浅
くて、微かに声が聞こえる程度だ。
これでは交信は出来ないだろう。

内臓マイクでも外部マイクでも症状は同じだ

ということはマイクの問題ではない。

もう一度ケースを開けることになるが、例の
追加されている線が切れないように、ビビリ
ながらの作業となる。

マイクゲインがどこにあるのか、回路図がな
いので全く解からない。

送信しながら当てずっぽうに半固定抵抗を動
かしていると、R239を少し弄ったところで、
受信側からガサッっと大きな音が入った。



そして更に回すと声が大きくなった。
ひょっとしてこれがマイクゲインか?

どうやら半固定抵抗がガリっていたようで、
何度かグリグリやっていると、ガリがなくな
った。

本当なら交換した方が良いのだが、とにかく
部品が小さいのと、基板を外すのが困難な状
態なので、誤魔化ながらでも使えるうちは使
ってもらおう。

最後にレピーターへのアクセスチェックをし
て完了した。

これもスプリアス確認可能機器リストにある
機種なので、今後長く使えそうです。
ゴミにならなくて良かった。
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