暇つぶしエンジニアリング (旧:休日限定エンジニアリング)

アマチュア無線とエンジン付オモチャいじりの日記です。

長期間保存のオイルは使えるのか

2020-05-17 20:16:58 | 暇つぶしな実験
15年くらい前に購入したエンジンオイルが未開封のまま
置いてあったが、これは使えるものだろうか?

年数こそ経ってはいるが、未開封なので酸化も進んでい
ないから使っても問題ないのではないかという疑問から
実際に使ってみた。

使ったオイルはアメリカ製の鉱物油で20W-50という少々
固めのオイルで、1qtのプラボトルに入ったもの。

見た目には変色しているとか、変な臭いがするというこ
ともないし、糸が引いているというようなこともない。



流石にクルマやバイクに入れてみる勇気はなかったので
発電機のエンジンに入れてみた。

そしてしばらく(10分くらい)エンジンをかけておいて
一旦エンジンを止めてオイルゲージを抜いてみた。

すると、何か変!



写真では解りにくいが、レベルゲージに何やら小さな
ブツブツが付いているではないか。

始めは何か解らなかったが、よく見ると泡のようである。

そこで、すぐにオイルを抜いてみると、まるで水が混入
したかのごとく白濁したオイルが最初に出てきた。

空冷エンジンなので水が混入することは絶対にない。
しかもかけていた時間は、たかだか10分程度なので、
エンジン内部の結露も考えられない。

しかし、この白濁したものは水ではなく泡だった。
そして、入れたばかりのオイルなのに、濁ったように
も見えるが、すべて泡のようである。
つまりオイルシェイクが出来上がったのだ。



エンジン内で掻き回されるようなものだから泡立っても
不思議ではないが、今までに数えきれないくらいにエン
ジンを暖めた後にオイルを抜いているが、こんなのを見
たことはなかった。

試しに、昨年末に買った比較的新しいオイルを入れて同
じことをやってみた。

しかし、出てきたオイルに泡のようなものは全く混じっ
ていなかった。



これが普通だろう。
15年以上経ったオイルは消泡性が無くなってしまったと
いう判断をしても良いだろう。

泡が混じっているということは、空気が入っているとい
うことだから、油膜が保持できないということになる。
この状態で使い続けると、エンジンに支障をきたすこと
になるのは間違いないだろう。

その他にも性能劣化している部分はあるだろう。

普通に考えると15年以上経ったオイルを使おうと思う人
はいないと思うが、古いものは未開封でも劣化している
ということが解った。

ただ、何年くらいで劣化してしまったのかは不明である。

今回のオイルは自分が購入したのは15年前だったとして
もメーカーの倉庫に眠っている期間や販売店の倉庫に眠っ
ている期間もあるはずなので、実はもう少し経っているの
かもしれない。

それらを考慮すると購入したらすぐに使い切れる量を買う
のが一番なのだろう。



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