或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

香りのことでアレコレと 2

2009年07月08日 | 2007-12 帰国後つれづれ
新しい香りを試したいけれど、どうしようかなぁと考えていると、週末に
子どもと図書館に行った夫が「最新版 香水の教科書―愛されるための
109のテキスト
」というのを借りてきてくれて、何気なく開いたら
もうとまらない読みやすさ。夫に感謝。

もともと香水大好きで中学生頃から、お小遣いをためまくって
めくらめっぽう好きな香りを手にすることに夢中になっていた
ものですから、高校・大学・OL時代と実に様々な香りを試して
きました。

これ、あこがれても私には合わなかったな、と思ったら友達の中から
その香りがフィットしそうな子にプレゼント。職場でも、あまり親しく
ない方でも、服装や全体から受ける印象で判断。急に呼び止めて
「コレ買ってみたけどあわなくて困ってて。捨てるのもったいないから
貰ってくれない?」と言い出して驚かせたこと多数・・・

でも嫌だといった方は不思議といなくて、みんな気持ちよく貰ってくれて
「あ、これ、好きな香り」と言ってくれました。中には、香水嫌いだった
けど、この香りなら大丈夫と意識が変わったなんて嬉しいことをいって
下さったかたも・・・。それにしても、まぁ、混乱の歴史(恥)

しかし、そんな私の生半可な知識や体験も系統立てて解説されて
頭の中スッキリ。

タイトルの「愛されるための」というフレーズが余計で、ちょっと
恥ずかしい感じもしますが、内容はまさに教科書で良書です。

著者は香りを楽しむくらい情緒のわかるひとだけれど、男性らしい
よく考えられた構成で、どの段も一定の比重で扱われており、
急に専門的になって読み手が躓かないようになっています。

香りを扱った本では、センチメンタルに傾り過ぎて、ワタクシ・エッセイを
読まされている気分になることも多いもの。この本では、エピソードとして
普通なら決まり悪く書かないであろう失敗談まで惜しみなく明かしつつ、
そこから賢明な香水の選び方やつけ方を想像させる形をとっており、
押し付けにならないバランス感覚がスマート。

どうしてもチャート図や、写真が入った本のほうがわかりやすそうで
すが、代表的な香水の名前が例に挙げてあるだけで大体思い出せる
香りがある方なら、巻頭の写真ページ以外は活字で伝えようとする
彼の本でもグイグイ読み進めること請け合い。

自分がコレまで好きだと感じた香りと、実際に購入してきた香りの傾向や
特徴がわかり、現在なぜ新しい香りが欲しくなったのか、好みが何処へ
変わったのかといったモヤモヤが晴れました。

個人的には久しぶりに鳥肌の立つほど「いい本と会えたなぁ」という
感慨に浸った本となりました。(残念ながら図書館の本なので、
すぐ忘れそうな香りの分類についてなんかは、手近のノートに学生
みたいにメモしてしまいました)

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