或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

わざとナンセンスな言い方を?

2005年09月29日 | ハンガリー(日常)
【こぼれ話】脚がきれいでなければミニスカート禁止=ハンガリー (時事通信) - goo ニュース

昨日の記事に受けたコメントから、このニュースについて知りました。
どうせなので今日のトピックにしたいと思います。

今日、英語学校のクラスメイトに「ニュースは本当?」と聞いたところ、
居合わせた3人のハンガリー人のうち1人しか知りませんでした。
(3人とも女性)ニュース自体は本当のようでした。まだ話題になった
だけで、実際に条例になったのかどうかまで知らないようすでした。
しかし「仮にそうなったとしても12区だけで全体の話じゃないから」
と言っていました。

いずれにしても、この件を知らなかった30代と思しき人は意外に冷静で
職場と立場によって服装は有る程度考慮しなくちゃいけないものだし、
ミニスカートじゃまずいというのも分かるといっていました。

スカートの件を、「服装を正したい」という主張の一部だと受け取るか、
働く女性の価値を脚の美醜で決めるなんてナンセンス!と受け止めるかで、
感情的なリアクションが決まるように思いました。彼女は前者でした。

日本人が想像するよりハンガリー人女性の夏の装いは肌見せ度が高いです。
年齢も体型も職種も問いません。胸の谷間、肩、ウェストを見せるスタイル
が好みに見えます。目のやり場に困るような大胆さです。

横断歩道の信号待ちで前に居る人を見ると、薄いコットン地のボトムの後ろ
姿は、見るつもりがなくてもタンガーやGストリングのショーツがくっきり
透けます。下着は見せて着るもののようです。水着かブラジャーといった
デザインのトップスも普通に日常着です。

腰骨までしかないローライズジーンズの流行や胸を強調するファッションは
世界的な潮流でもあるけれど、ハンガリー語学校で同席したベルギー・フィン
ランド・イスラエル・アメリカほか外国人仲間の間でも「なんでこんなに
セクシュアルな服が好きなの?」と驚かれていたのは事実です。
「ハンガリー女性の服装の好みはセクシュアルすぎる」と盛り上がり、
男性は歓迎、年頃の息子を持つ女性たちは複雑な心境といった感じでした。

おおらかなので、着たい服を着る。このため、日本のように「お腹が割れて
ないのに腰骨までしかないパンツ履くなんてみっともない」などと他人の目
を気にしたりしません。想像が難しいかもしれませんが、体型を強調する服
を着るのに、超重量級な体型だろうが、中年を過ぎていようが、小さい子連れ
のママであろうが、妊婦であろうが、そこにタブーはありません。そのぶん、
公私を問わず開放的服装で、日本のように制服の有る職場のほうが少ない国で
「職場にそぐわない」などと遠慮する意識の薄い人は確かに多そうです。
もちろん、全員が全員というわけではありませんが。

また、若い男性もオジサンも上半身裸になるのが好きな人は多いです。
あるいは、ボディビルダーかレスリングのユニフォームみたいなランニング型
シャツもポピュラーです。夏の道路工事なら上半身裸の男性が一杯働いてます。
男性においても肌見せの度合いは日本より高いし、スーツをピッチリ着こむ職場
は限られていて、めいめいラクチンな格好をしています。

男女を問わず、外に出るのに「それはどうなの?」という格好で平気なのは
よく言えば牧歌的で素朴ですが、悪く言えば洗練されていない。ましてや、
仮にも公的機関における勤務時間ならば、極端な軽装あるいはセクシー路線
のファッションを許容できるか。この点が気になった一人の区長が止せばいい
のに(耳目を引くためか)ナンセンスな言い回しをしたというところじゃないか
と思いました。


英語の参考書

2005年09月28日 | 英語
昨日に引き続き、英語の学習についての話題。私が通う語学学校の
教師から薦められた参考書を紹介します。英国人の先生であっても
文法的に厳密な区分について質問され、感覚的に使い分けている彼ら
ネイティブにとって解説が難しい場合、この本を引っ張って例文と
絡めて教えてくれたのが印象に残っています。

教師たちは母国語(英日・日英)の辞書より、英英辞書を引くよう薦め
ていました。実際に購入してみると、なにも私たち日本人だけが文法に
四苦八苦するわけでなく、小さいうちから各年齢に合わせた英英辞書を
ひき、参考書を使ったりして習得するのか・・・と妙に感心したもの
です。

ブダ側では、モスクワテール近くのショッピングモール、マムットに
入っている本屋(Libri)で買うことが出来ます。

赤いのが英語を始めたばかりの人向け。青いのが有る程度習ったけど
文法をやり直したい人向け。(ピントが合ってなくて見づらいですが、
写真クリックすると大きくなります。)

何処がどう良いのか?左ページは解説、右ページは練習問題になって
います。時間の概念のわかりやすい図解やシチュエーションに応じて
違いが一発で分かるイラスト等ふんだんにちりばめてあり、文字ばかり
並んだ退屈な参考書ではありません。CD付も売られており、その分
少し値段高めだけれどPCにインストールしてゲーム感覚で(各項に
納められているのと同じ)練習問題ができます。

では、試みにEssential Grammar In Use (赤)にある冠詞theの
ページで解説を抜書きします。

Do not use the for general ideas:
>We don’t eat meat very often. (not ‘the meat’)
>Life is not possible without water. (not ‘The life…the water’)

Do not use the for gemes and sports:
>My favorite sports are tennis and skiing. (not ‘the tennis…the skiing’)

Do not use the for languages or academic subjects (history/geography/physics/biology etc.):
>Do you think English is difficult? (not ‘the English’)
>Tom’s brother is studying physics and chemistry.

どうです?冠詞は苦手な私ですが、こういう風に書かれているのを読む
と感覚的に身についてきそうな気がします。日本語で文法を学ぶより
ダイレクトな感じしませんか?興味が涌いた方は書店で探してみて。
辞書や参考書の売り場で山積みになっているので直ぐ見つかりますよ。

書名・著者名・出版社
English Grammar in Use (Raymond Murphy) Cambridge University Press
Essential Grammar in Use (Raymond Murphy) Cambridge University Press

英語を学ぶなら

2005年09月27日 | 英語
ハンガリー人も普段はハンガリー語さえ話せれば暮らしていける環境
だけに日本人に似て英語は「勉強」しないと話せない人がほとんど。
ということで、各国語学校は繁盛しているようです。街中でも語学学校
の看板をよく見かけます。

個人的には英国直系のブリティッシュカウンシルをオススメします。
9月に始まり1月に終わる週2回(各90分)の一般学習者コースで、
8万5千フォリント。日本円にして5万円弱ですからリーズナブル。
8人前後で1クラス。

入校に際して、まず簡単なペーパーテストを受け、その後、短い面接
を受けます。面接では、ペーパーテストの点数と、その会話力に応じ
て、ふさわしいレベルのコースを相談します。

詳しくは右ホームページ参照 http://www.britishcouncil.org/hungary
British council Hungary
1068 Budapest, Benczúr u. 26.
T +36 1 478 4700
F +36 1 342 5728

学校はペスト側で、英雄広場に近く、黄色メトロ(地下鉄1号線)の
Bajza utca(バイーザ・ウッツア)という駅で降りて、徒歩5分程度
のところにあります。

英語で英語を学ぶのは新鮮です。主語・述語に始まり、形容詞、助動詞、
などの文法用語を英語でなんと言うのかを少し予習しておくと、先生の
説明を聞くとき役立つと思います。

いま、面倒そうだと思いましたか?でも、英語で英語を習うと日本語で
英文法を習うより直感的に理解できたり、シンプルに説明されていたりで
目からウロコなこともたくさんありました。
モノは試し!日本で英語を習うよりリーズナブルです。周辺国を旅行する
にも英語は役立ちます。トライしてみては如何でしょう。


微妙な空気

2005年09月26日 | ハンガリー(日常)
ブダペストは、ドナウ川を挟んでペストとブダという街がありました。
これが統合されて出来たのが首都名の由来。このブダ側には王宮や
マーチャーシュ教会・ゲッレールト温泉など名所があると同時に、
多くの外国人が暮らしています。閑静な住宅と緑に溢れた環境は
ペスト側の都会的な賑やかさ、華やかさと対照をなしています。

さて、日本と韓国を巡る微妙な空気は何も日本だけに存在するのでは
ありません。遠い欧州にいてさえ、このハンガリーに居ても気まずさ
だけはあるのです。

外国人の多く暮らすブダ側で、アジア人を見かけると日本人か韓国人
であることが大抵です。ショッピングセンターですれ違ったアジア人
から何度も顔を覗き込まれると挨拶すべきか悩みます。

男性同士は仕事の関係もあるので、日本人と分かれば無条件に挨拶を
交わすものかもしれませんが、女性同士に限って言えば基本的に無視
しあう傾向があります。それは現代日本の近所付き合いに似て、顔見
知りで既に言葉を交わしたことのある人以外は他人ということにしま
しょう、挨拶を交わすのはわずらわしいからやめましょうという暗黙
の了解のようです。

足早に気づかなかったフリをして通りすぎるのが日本人であり、知人
であるか確かめるために何度も顔を覗きこむ仕草は韓国の人と教える
手がかりになっているわけです。しかし、向こうにしてみると新しく
やってきた同胞かしらと最後まで悩むようです。

あるとき、子連れのアジア人が何度も私を振り返っていました。私は
見たことも無い人だったけれど、お子さん連れであることから小さく
微笑んでみました。こちらも一瞬、日本の方?と思いましたが、歩い
て抜き去ろうとしたとき再度目を合わせてきたので、韓国のひとだと
ピンと来ていました。あまりにも傍近くに寄ったので、思い切って
挨拶しました。私は日本人ですから、日本語で「こんにちは」と。

最後まで思案顔だった彼女は一瞬にして表情を変え、ハンッと一笑して
「コリアン」と英語で答えてきました。私は、今ごろ気づいたフリを
して「はー、それじゃ、アンニョンハセヨ」と笑ってみました。すると
相手はよほど意外だったと見えて「はぁ、アンニョンハセヨねぇ、
ブツブツ」という感じで困ったようでした。それ以上何も言わず、
そのまま何事も無かったように離れました。

短いやりとりでしたが、ドキドキしました。反日教育を受けて育った
であろう自分と同じくらいの女性。日本人が自分たちの言葉で挨拶を
してきたことに意表をつかれたような表情を見て、自分は正しかった
に違いないと思った出来事でした。目の前にいる日本人が果たして
言葉の通じない血も通わない人間に見えますか、という投げかけに
なったと思うのです。私と同じように彼女もドキドキしていたこと
だろうと思います。

両国の関係がどうであろうと、一人の人間として、気まずさから萎縮
するのでなく挨拶というポジティブな行動を起こせた勇気を今後も
もちつづけたいなと思っています。

分別ゴミがない?

2005年09月24日 | ハンガリー(役立ちメモ)
2004年に念願かなってEU加盟となり、晴れて西側諸国の仲間入りを
果たしたハンガリー。その前年に当地へ入った私は分別ゴミが無いこと
に驚かされました。

例外として、ビール瓶と一部のミネラルウォーターのペットボトルは、
各スーパーマーケットに回収窓口が設けられ、デポジット制で先払い
した分を返金してもらえます。このため、買い物と同時にビンの返却
をする人は良く見かけますし、根付いているようです。

しかし、「要らなくなった電化製品は何処へ捨てるの?」とオーナーに
尋ねても、アパート住人全員で共有する3個のコンテナーを指差すのみ。
古新聞の束は?引越しで大量に出たダンボールは?電球は?電池は?
なにを聞いても「全部コンテナーに入れていいよ」の一言。
驚いたり、何度も確認したりする私たちに「外国では分別するらしいね。
EU加盟でハンガリーも導入するらしいね。でも今の所、関係ないよ。
全部、入れちゃって。」とニッコリ。こちらは、笑えない。

大型のゴミ入れ(コンテナー)に一杯詰まった植木ゴミから電化製品
から家庭ゴミの全ては、週末の朝やってくる回収車で片付けられます。
トラック脇に2人の男性が立ち、各アパート前に出されたゴミ入れを
装置に載せる。すると機械がグーッと持ち上げ、荷台の真上で垂直に
倒しパカーッと開いたフタから中身がザザーッと流れ落ちる仕組み。
その様子を見て、しみじみと「本当に分別しないのか」と納得。

その後、近所のショッピングセンター入口で偶然に電池専用回収箱を
発見。一見クズかごのように地味で、小さな穴が2つ空いた緑色の箱。
観察すると電池の絵が描いてあり、「おお、これで我が家の電池をどう
にかできる!」と感動。捨てていいと言われても、アルカリ乾電池だ
から関係ない?と思っても公害病を教科書で学んだ日本人としては
恐ろしすぎて踏み切れませんでした。
古電池はビニル袋に入れて保管していたのです。

加盟に伴ってEU側から最もキツく言い渡されていたのが環境基準らしい
という話は、ハンガリー語学校で同じ外国人として学ぶ仲間から聞いて
知りました。ベルギー人もフィンランド人もアメリカ人も日本人の私も、
ゴミのことでは「ハンガリーは間違っている」と、ことある毎に先生に
向かってこぼしたものです。

そんな折、一昨年の暮れ頃でしたか、まさに対外的な言い訳?とも思え
るリサイクルBoxが街中に出現。各アパートで使用しているゴミ入れで
はなく、何ブロックか毎に設置されたBoxに投入しに行けば、少なく
とも「透明ビン」「色付ビン」「ペットボトル」「缶類」「紙類」の5種
については心置きなく捨てられるようになりました。
これはクラスメイトも大歓迎で、「おい、どこそこで回収binを見たぞ」
などと報告しあったものでした。外国人の私たちが渇望していたことが
叶って、連帯感というか興奮したのを覚えています。

徐々に数を増やした回収ポイント、今では珍しくもなくなり進歩したと
いえます。しかし、それ以上の発展はといえばナシ。いまも、各アパート
から出す大型ゴミ入れにスプレー缶もビニルも缶もビンも生ゴミも纏めて
排出する日々です。ショッピングモールや各施設も街中でも、ゴミ箱は
常に1つ。分別なんて言葉の無い世界に変わりは無く、はやくリサイクル
にむけたシステムが構築されて欲しいと願っています。


ハンガリー人と名前

2005年09月22日 | ハンガリー(日常)
一般にキリスト教文化圏にあると、聖人にちなんだ名前であることが
多い、あるいは単純に親や祖父母といった親族から取った名前など、
日本に比べて画一的というのは英語の授業で習った通りと思います。

ハンガリーでは、男性だとラスロー、ヤーノシュ、ガーボルなど
「このひとも?」と思うくらい何度も同じ名前の人と知り合います。
女性だと、アグネス(愛称はアギー)、カタリン(同 カティ)、
アンナ、アニコでしょうか。他にも幾つかよく聞く名前はありますが
どちらにしても多く見積もっても男女各10種類もあげれば、相当の
ひとに該当するでしょう。不謹慎な言い方をすれば、たとえば街中で
アギーと呼んだら大勢の女性が振り返るかも・・・という世界です。

もともと聖人にちなんだ名前であるため、個人の誕生日のお祝いと
は別なネームデーというのがあり、365日必ず誰かの名前の日
となっています。市販のカレンダーや手帳に今日は誰の名前の日
というのが明記されています。

その日は男性だとチョコレート菓子やお酒、女性にはお花など、
ちょっとしたギフトを贈ります。学校や職場といった個人の
誕生日を知らない関係でも祝福できるため、この小さな贈り物の
習慣はほぼ例外なく行われているようです。
この習慣ついて外国人である私に説明してくれるときのハンガリー人は
決まって誇らしげで大事そうに話します。そういう様子を見ていると
きっとこの先何年経ってもすたれないだろうという感じがします。

少しハンガリーに暮らすと、段々、ハンガリー人の名前は決まり
切っている印象をもちます。が、最近聞いた話では、これまで馴染み
のなかったアレクサンドラやフォニーといった名前が流行っている
とか。いま大人の世代でなく、新しく産まれてきた赤ちゃんや、
いま成長している子どもたちには新しい名前がつけられているのだ
と知り感慨深いものがありました。

日本も名づけは年々自由で個性的なものや音感の良さが重視されて
少し昔の感覚でいうと「変わった名前」と思うものが増えています
よね。新しい世代は新しい名前を求める。こういうのは文化圏が
違っても同じと思うと興味深いですね。


季節変わりはいつも突然

2005年09月19日 | ハンガリー(役立ちメモ)
例年、8月20日の祝日を過ぎると朝夕めっきり涼しくなって秋の訪れ
を感じるブダペスト。そして秋が来たなと思っているうちに街路樹の
色はみるみる褪せ、長く寒い冬に突入します。

我が家で言えば、冬の寂しい景色に灯りを差すように街じゅうクリスマス
のデコレーションが施される11月にはソワソワとして各種関係先への
ギフトに悩み、12月に入れば調達に奔走。やがてクリスマスが来て、静か
な年越しを過ごします。その後、長い冬の終わりを告げるイースターを待つ
ハンガリーの人々を励ますように肌寒い季節から売り場にズラリと並ぶのが
イースターのシンボルであるウサギの置物、装飾用にペイントされた卵の山、
チョコレート製のウサギや卵。これを横目に見ながら、「もうすぐ春が来る」
とキリスト教徒でなくても祈るような心持ちになるのが秋冬の心境です。

それが今年の秋は、日中に限れば25度に届く陽気が続き、9月も半ば
にさしかかろうかという先週まで外出時には汗ばむ気候でした。

しかし、昨日になって急変。曇天に朝の涼しさが続いている可能性を
感じコットンの長袖タートルネックと長ズボンに薄手のショールを
羽織って買い物に出かけたところ、車を降りると同時に「さむっ」と
口走っていました。今日も同じ出で立ちで外出してみたところ、外気
は吸い込むと鼻がツーンとするほど冷え、まさに秋を通り越して冬が
来た感じです。

街行く人々の服装もセーターやパーカー、Gジャンや薄手のコートを
着用しており、つい先週までヘソ出しのキャミソールや半そでシャツに
夏物ワンピースなどで夏の生活を続けていたとは思えない姿に。

以前、欧州に長く暮らした知人から「あのね、ヨーロッパは春秋の
服が要らないのよ。突然暑くなるし、突然寒くなるんだから。おかげで
だんだん、季節感のない服装していても気づかなくなっちゃうのよ。」
と言われたことがありました。ハンガリー赴任が決まったばかりの頃の
ことで、そんなはずはないと思っていましたが、住み始めて数年たった
今は納得の鮮やかな季節変わりだといえます。

八百屋編(名詞)

2005年09月18日 | ハンガリー語
買い物の際、役立ててください。日本語のカタカナの発音でも通じます。
カッコ内は参考までに日本語に直訳しました。イメージが伝われば。


タマネギ :ヴルシュ・ホジマ
白タマネギ:エーデシュ・ホジマ(甘いタマネギ)
ネギ :ポーリー・ホジマ
にんじん :シャールガ・レーパ(黄色い根)
かぶ :フェヘール・レーパ(白い根)
だいこん :レテク
レタス :フェイェシュシャラータ
キャベツ :カーポスタ
白菜 :キーナイケル(中国キャベツ)
キューリ :ウボルカ
トマト :パラディチョム
ホウレンソウ:シュペノート
ブロッコリー:ブロッコリ
なす :パドリジャーン
じゃがいも:クルンプリ
いちご :エペル
りんご :アルマ
バナナ :バナーン
オレンジ :ナランチ
グレープフルーツ:グレープフルート
桃 :ウースィバラック


乾いた気候

2005年09月15日 | ハンガリー(日常)
日本ならキッチン周りで砂糖や塩といった調味料はしけやすくスプーンで
すくうとダマになっていることも珍しくなければ、使い差しの乾物や麺類
はタッパーウェアやジプロックなどで密封しなければ品質の劣化が心配に
なるところ。

これが、ハンガリーといったら乾燥している。おそらく欧州内陸部に共通
の気候と思うけれど、実にラクチン。乾物もフタなどしないでもしけない
のじゃ?とおもうほど。さすがに夏場は3日以上経つとパンもカビますが、
それでも湿気て悪くなるより乾燥で硬くなるのが先といった具合。

欧米のキッチン小物はスタイリッシュだけど、ホーローやガラス・陶器製
でフタはチョコンと置くだけの調味料入れが多く実用性に欠くという印象
があったけれど、その理由もわかったというもの。密封する必要がない
気候だったのだ。瓶詰め容器があれば、すべては事足りるといシンプルさ。
もちろん冷蔵庫内で使うようなタッパーウェアもあるけれど、なんというか
お煎餅を食べてもスナックを食べても「湿気ないように」と次回に気を使う
日本人には笑い出したくなるほど気楽な世界。

だから夏の暑さも、直射日光をまともに浴びていると厳しいけれど、日陰に
入れば風を受けてスーッと汗が引く。木陰を利用したオープン・カフェが多い
のも実に合理的でうなづける。

こういった気候は、ずばり快適!でも、ノドが渇く。日本から来て間も
ない頃、冬場だと暖房も手伝って室内の乾燥から寝付けなかったほど。
物干しを寝室に置いて、湿気をとどめようとしましたがあまり効果も無く。
慣れるまでは寝苦しかった。汚い話ですがノドは慢性的にタンが絡んで
るけど、それにも慣れてしまった・・・。人間は土地に適応しますね。

もともとノドが弱く、飲み物を良くとるタイプだったひとは、ハンガリーに
来たらうがいや保湿、水分補給を心がけたほうがカゼの予防にもなってよい
でしょう。また、欧州のように乾燥した気候の場所で(旅行先や滞在先)
「トイレを探すのが面倒」と出先で水分を取らないのも考え物。疲れと
あいまって膀胱炎になってしまう方もあるくらいです。ペットボトルで
飲み物をこまめに取ったり、トイレの心配もいらないカフェに入って
休憩もかねて軽くお茶をしたりすることをオススメします。

また、街中にあるホテルのロビー階のトイレなどは基本的に遠慮なく使わ
せてもらえるものですし、そこらじゅうに見かけるマクドナルドやバーガー
キングといったファーストフード店も見とがめられることはないでしょう。
一度だけ、冬場に極端にトイレのみ利用者が多い店舗で小銭を徴収された
ことはありました。でも、その分掃除が行き届いているうえ、微々たる金額
(日本円にして20~30円くらい)。

皮膚からもドンドン水分は奪われていくので、意識して水分補給したほうが
健康のためと思えます。


硬水軟化剤

2005年09月13日 | ハンガリー(各種オススメ)
水道水が硬水なため、洗剤のみ使用しているとやがて洗濯機の
部品にカルシウム分が堆積して故障の原因となるようです。

来たばかりの頃は、駐在の先輩主婦に「使ってないの?」と聞き
とがめられて初めて使い始めた「硬水軟化剤」、使い方は商品裏に
英語の説明書はないため手探り。聞く人毎に「毎日」「月に一度
タブレットをいれて洗濯物をいれずにまわす」など幾ら聞いても
ハッキリした答えを持っているひとはいませんでした。

とりあえず「使わなければ故障する」というのが定説になっており、
わけもわからず粉末タイプやジェルタイプ、タブレットタイプ、
全部使ってみましたが、いまでは粉末に落ち着いています。

やはり水質と関係してか衣類にせよタオルにせよ柔軟剤を使用
しないと洗いあがりはゴワゴワになります。洗濯用粉末洗剤に
コンパクトタイプがないのに、柔軟剤は濃縮タイプが主流です。
これに気づかずにキャップ1杯分投入して2年近く過ごしました。

結果、洗濯機の投入口のパッキンにカビが大量発生。それでも、
汚れ物は毎日出るし、修理を呼ぶのもアポイントを取り付けるのも
面倒そうだったので、スポンジでカビをこそぎ落とたりして使用を
続けていました。

その後、操作用のプラスチックボタンが割れて電源が入れられなく
なった時点でギブアップ。住居オーナーから預かった説明書にあった
カスタマーサービスの連絡先は不通。夫の会社でローカルスタッフに
頼んで連絡先を探してもらい、修理に来て貰いました。このとき、
ついでにゴムパッキンも取り替えてくれるよう依頼したので今では
サッパリしています。

いましかない!と思ってハンガリー語とドイツ語しか話せないと
弱る修理士さんにカタコトのハンガリー語で質問攻め。
ジェスチャーなど混ぜつつ、アドバイスを受けて目からウロコ。

いわく、カビと石灰が堆積して化石のようになったパッキンは
柔軟剤の入れすぎが原因。市販の柔軟剤は濃縮型だから原液を
キャップにまるまるいっぱい注ぐなんて入れすぎで、4分の1
の量で十分だと。

さらに我が家で使用中の硬水軟化剤(粉末)は、毎回のお洗濯時
にスプーン1杯(キッチンにあるふつうの食事スプーン)を洗剤
と一緒に使用するとのことでした。

又、パッキンのカビ対策は、半年に1回(日本でもおなじみ)
トイレ用洗剤のドメストを浸してサッとスポンジでこすって掃除
せよとのことでした。

写真、右が現在使用中の粉末タイプで、左はジェルタイプ。
右のブランドはヘンケル・ハンガリー製。左は「Calgon」という
シリーズでジェルも粉末もタブレット型も出しています。こちらは
BOSCHやWhirlpool、SIEMENSほか「洗濯機メーカー推奨」の表示を
掲げており、そのせいかお値段高め。粉末タイプで比較すると、
ヘンケル・ハンガリー製に比べて3倍くらいします。どのお店に
いっても硬水軟化剤は、この2つのメーカーしかありません。
ここまで値段が違うと勢い
「安かろう悪かろう」という疑念に駆られますがなにしろ毎日
使うもの。ハンガリー語でchillag(チラグ)「星」という名の
写真右ヘンケル・ハンガリー製を使用して半年近く経ちますが、
特に問題は起きていません。参考になれば幸いです。