上階のリフォーム工事

唐突に朝９時前から電気ドリルやらトンカチやらで又もや騒々しい。
２時間ちょっと経て、買い物がてら近くのショッピングセンターに
脱出。

その前に現場を訪ねてみた。上階へ行くとドアを開け放しており、中が
よく見えた。引越し前で荷物は一切なく、ベランダでは砕いた壁を始末する
男性の姿が見え、他の部屋には脚立や機材が見える。

ほうぼうで作業に忙しく私には誰も気づかない。「すみません！」と５回くらい
声を張り上げると、ようやく一人が手を休めて出てきた。そのうちゾロゾロ男性が
集まってきた。（乏しいハンガリー語で質問するのに必死でよく覚えていないけど）
５人くらいはいたような。同時進行でこれだけの人が動いていればうるさいはずだ。

「階下に住んでいます。赤ちゃんがいます」「工事はいつ終わりますか？」
「知らない」「でも、明日は無い。それは分かる。」
「この次、仕事に来るのはいつですか？」
「知らない」
「誰が知っているのですか？」
「知らない」

会話にならない。私のハンガリー語がまずいのは分かるけど。
でも現場に監督とか責任者らしき人はなく、目の前の仕事を黙々とこなして
いるだけのようす。長時間労働を嫌いそうなハンガリー人なのに９時前に
始まった作業は午後６時を過ぎた今も続いているから、マジメに仕事して
いるひとたちだ。

明日は無いということだけは強調していたし、馬鹿にして答えていない
わけではなさそうだった。英語と同じで、「知らない」と「わからない」は
同じフレーズだから、ほんとに分からないのでしょう。何時終わるのかも、
いつ始まるのかも分からない、こういう工事が許される、なんて大らかな
お国柄。日本だったら考えられないですね。

冷夏の噂も立っていたのに、連日３０度を越える暑さ。数日前は３６度も
ありました。夜になってもなかなかヒンヤリした風も吹かず、明け方に
ようやく涼しく感じられる程度。やり場の無いストレスと折からの蒸し暑さ。
うーん！！

気分転換

電気ドリルではない、研磨につかう機材が
出しそうなモーターの音が、時折、聞こえる日々。

そんなこんなで、めげる出来事が多く疲れたので気分転換に
新しいシャンプー&リンスをおろしました。

日本でヘアケアは「世界が嫉妬する髪へ」というコピーが売りの
「アジエンス」とか資生堂が総力をあげて打ち出した「TSUBAKI」とか
アジア人の髪に特化した商品が人気のようす。

遠くブダペストから見ていて、そのブームにものっかりようがないなか
発見！欧州にもアジアっぽさを売りにしたヘアケア商品。

日本でもヘアサロンではお馴染みのシュワルツコフ。ボトルに一文字
「美」とあって買わずにいられませんでした。

さて、使用後の感想は（まるで香水！）まぁまぁ。劇的なよさは
感じなくても、構いません。「美」という字を見ているだけで効きそう
な気分になれます。

以前、どこかで目にした記事によれば、通常シャンプーを変えれば
（それまでのシャンプーとは）別の成分に触れるので、切り替えてスグ
のしばらくサラサラ感など気持ちよさが際立つのは当然で、そのうち
髪が慣れてしまう、というのを読んで納得した覚えが。

とはいえ、Asia Beautyとか書いてあると買うのがチラッと恥ずかし
かったりするのですが、そこはハンガリー。英語で何とかいてあるか
関心を寄せていないだろうレジスターにはスッと差し出せてしまった
のでした。

中休み？

騒音から避難しようと支度を整えてタクシーに電話すると30分以上繋がらず、
そうこうするうちに昨日工事の始まった時刻を過ぎるも工事スタッフの影も
なく・・・「もしや、今日は工事が無いのでは？」と思い、急遽友人には
様子を見たいとスタンバイ解除の申し出をして昼を過ぎました。

昨日１日かけてガリガリガラガラやって大方終わったのでしょうか？
ためしに上階を訪ねたもののブザーを押しても返事はなく、人の気配も
全く感じられませんでした。なにやらキツネにつままれたような気分。

明日はどうなるのでしょう。オーナーにメールしても一切返事がこない
ところを見るとヴァカンスに出かけてるのかも。

断水騒ぎの余韻で洗濯ものがたまりぎみ。今日は急いで一杯回すぞ！
しかし、まだ週半ばとは思えない疲労感。やれやれです。

今度は電気ドリル

昨日、始まりました。上階のリフォーム。

朝１０時少し前、突如として電気ドリルが天井で轟音を立て、
すやすや眠っていたbabyは驚いて泣き出し、慌てて
抱き上げたものの家中何処へ移動してもコンクリート造り？の
アパートでは天井を伝う激しい音を避けることが出来ず、
おろおろするばかり。

とにかくbabyから離れないようにして安心させてやるしか
なかったけど、おむつがえの間も泣くのをこらえていたり、
騒音のなかでの授乳で何度も怪訝な顔をして中断し、
その後、休ませたりあやしたりすると落ち着きを取り戻して
笑ったりもしてくれたけど、途中でこらえきれずに突如
高い声で泣きだすと不憫でたまらなかった。

４時間半経過慢したところで限界につき脱出。友人宅へ転がり
込み、夕方から夜８時近くまでお邪魔していました。

今日も工事が始まる前に、友人と連絡をつけて移動しないと
あの凄まじい音に見舞われるのを想像するだけで昨日の頭痛が
思い出され身震いします。

断水のショックもさめぬうち、洗濯など回数こなしたいのに
家にいられず、災難続きで気の休まるヒマがありません。

では、今日の脱出の支度に取り掛かります。

復旧、そして

土曜の早朝から続いていた断水、ついに日曜の午後３時頃解除されて
無事に月曜の朝を迎えることが出来ました。が、今週末は気の休まる
間が無かったので、頭がボーッとしています。

破裂して大量の水が漏れていた箇所の補修は終わったようですが、
ほかにも水漏れしている可能性が高くマンホールのフタを開けて
の作業を今日月曜に行うとか。

相当量の水が漏れたらしく、その水道代は誰が負担するのかしら？と
管理人役を引き受けている１階のオバチャンは心配げだったとは様子
を聞きにいった夫談。

そのうえ、ゼロ歳児のいる我が家を気遣って知らせてくれたのは
「それが、あなたたちの上に新しく越してきた人が明日からバスルームの
改修するんですって。それとその上の階でもリフォーム工事再開する
そうだから、水は通るけど騒音が心配ね」。すでに断水騒ぎで神経を
すり減らした後。心身ともにグッタリ中なのに。この後、どんな騒音
が始まるのやら・・・

ところで昨日の断水解除後、残されたのがバスタブ一杯の水。
水のありがたみを実感しただけに、手洗い洗濯につかうと決め、３時から
１時間半、洗面台に立ちっぱなし。汲んで、洗って、すすいで、柔軟剤、
脱水機を繰り返し。手洗いものがなくなり、１５ｃｍほど残ったところで
今度は夫が引き受けてバスタブを掃除してくれて、使い切りました！

まだキッチンには鍋やタッパーに入れた水が３・４リットル残ってるので
麦茶を作ったりして、使い切るつもりです。

赴任に伴って引っ越してきた当初知り合った日本人の御夫婦も、水周りの
不具合で何日かホテル暮らしを余儀なくされていたのを思い出しました。
そのころ、私たちのアパートは築２年ほどの新しさで「他人事」でした。

元来、すっきりとしたホテルの部屋が好きなので「ホテルならくつろげて
いい」と思ったものですが、緊急避難で泊まるのは近所過ぎるし食事も
限定されるし、復旧の見込みが立たないストレスも手伝って、面白くも
なんともない。いやはや勉強になった週末となりました。