隨に｜6ヶ月経過

ノートを取りながら無我夢中で踏ん張るうちに今の職場へ入ってついに
半年が経った。職場は3課に分かれていて、各3、4、3人の女性が働いて
いる。統括するのは男性社員2人、総勢12人。

テレワーク推奨の世の中でも業務委託を受けてる部署だけにリモートで
働ける内容でなく、時短や出勤人数を減らすことで事務所の蜜を防ぐ
という対応がとられている。各課がギリギリの人数で切り盛り。
そのせいかお一人が転職先を決め今月末で退職される。

いらだつ隣の課のスタッフ、人数減をカバーすべくこちらの課で協力を
求められる負担は増すばかり。さながら愚痴大会の様相を呈している。
浮かないよう、ある程度は相槌をうつがずっとは嫌だ。先日ついに
ウォークマンとイヤホンを取り出して「演歌を聴きます。もし聞こえて
も気にしないでくださいね」といって食後の愚痴大会でも推しの歌う
バラードにエネルギーをもらってしまった。

生意気だと悪く言われるんだろうなと思ったけど勇気を振り絞って
やってしまった。しかし、その後はもう一度はなかなか難しい。
なんだかんだございますね。

隨に｜蚊に起こされる

プウウウンていう嫌な羽音で身震いして起きて、液体電気マットのスイッチをセット。
更に、速攻性のあるスプレータイプを狭い寝室だけど窓側、自分のベッド側、部屋の隅
の3噴射。その間、おでこをぽりぽり。うん？前髪でかゆいのか？

大丈夫かなと横になったら、おでこが痒い。この感じ、刺されたンダな。デコ刺して、
飛び上がったところで気づかれたってことか。やれやれ。こんだけやったらどっかで
おなくなり遊ばすと思ってベッドに戻ると、きたきた。まもなく弱々しくなった気が
しなくもない羽音がやってきた。ガバッと起きてスプレーを更に２プッシュ噴霧。

しかし、もう一度横になるのは躊躇われる。文字通り、血迷って、更に吸血されては
困る。起きちゃった。あいつが力尽きるまで、しばらく居間に退避だ。現在の時刻、
1:35、おでこが痒いしムヒを塗ろう。肌の弱いこども用ムヒベビーだから顔に塗って
もスースーしなくて助かる。だけど眉間をやられちゃってるからなんか、顔の真ん中
がカーッと熱くなってジンジンするなんてアホみたい。
いま鏡を見たら右目の下も赤いポチッが見える。やられてる。

こういうとき、夫は刺されない。
しかもいびきかいて寝てたし、今も寝てる。
彼に遠慮して寝室の外の廊下の明かりをつけて差し込む光と電灯代わりのスマホ画面
の明かりを頼りに暗がりで電源コンセントをガチャガチャやり始めたらうるさそうに
咳払いしてたけど。わたしだって起きたくて起きてない。

網戸があってもサッシを開け閉めすればわずかな隙間は残るし、洗濯出し取り込んだり
の出入りに合わせて、或いは玄関の出入りに便乗して入ってきちゃうんだろな〜
急に涼しくなって、暑さが酷くて動けなかった蚊が活発に動き出してるんだろうな。

寝れない間、アジアドラマで定番の小ぶりのテニスラケット型電撃蚊遣りをオンライン
販売サイトで探す、午前２時を過ぎた秋の夜長。